フジクラおよび国内グループ会社は、環境管理活動指針において、PRTR物質の取扱量を削減する目標として、2020年度は「主要環境負荷物質の排出・移動量原単位（売上高当たり）を2015年度比で5％以上改善（年1％以上改善）」を掲げています。
主な取り扱い物質であるアンチモンや鉛化合物、フタル酸ビス（2-エチルヘキシル）などはプラスチックやゴム材料の添加剤として使われます。また、キシレン、トルエンなどはインキ溶剤に使われ、運搬車輌用のガソリン等に含有しています。これらの化学物質の排出・移動量を削減する取り組みとして製品の非鉛化やエコ化、代替材料への転換を進めています。
　2020年度のフジクラおよび国内グループ会社での第1種指定化学物質の取扱量は133tで2015年度比84.9%削減、排出・移動量は16.9tで2015年度比49.9％削減しました。原単位は7.9t／億円で2015年度比37.3％改善となり目標を達成しました。主に、トルエン洗浄剤の代替品への切り替えや、PVC配合剤、印刷溶剤、PE架橋剤を使用した電力ケーブルの非亜鉛化の他、PRTR物質を含有する製品の生産量減少や生産終了等の要因で、取扱量および排出・移動量の削減となりました。