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英国の光ケーブル工場に新設した生産ラインが稼働
—空気圧送型細径高密度光ファイバリボンケーブルの海外現地生産を開始―

2021年11月15日
株式会社フジクラ

株式会社フジクラ(東京都江東区、取締役社長CEO:伊藤雅彦)は、このほど、グループ会社のAFL Telecommunications Europe Ltd.(英国、ウィルトシャー州スウィンドン)にて、工場を移設拡張のうえで光ケーブル生産ラインを新設し、その稼働を開始しましたので、お知らせいたします。

新設したラインでは、当社独自の12心間欠固定型光ファイバリボンSpider Web Ribbon®(SWR®*1を適用した空気圧送型*2細径高密度光ファイバリボンケーブルAir Blown Wrapping Tube Cable™(AB-WTC™)*3の生産を行います。
当社は、現地生産の開始により、欧州のお客様向けにより充実した顧客サービスを提供できるようになるほか、サプライチェーンの強化を通じてお客様への安定供給能力の一層の向上を実現します。また、今回の現地生産の開始は、地元経済の活性化や新規雇用創出にも寄与するものとなります。

AFL Telecommunications Europe社の工場外観

現在、英国やEU諸国では、各国のデジタル戦略に沿い、光ネットワークによるブロードバンド網の整備が急ピッチで進められています。加えて、コロナ禍に伴う在宅勤務の増加によるデータトラフィックの急増を背景に、光ネットワーク網整備の効率的な推進に対するニーズも高まっています。そのような中、当社のSWR®及びWTC®、AB-WTC™技術はTCO(Total Cost of Ownership:総保有コスト)の削減において比類なき結果を示しており、それが高く評価され、2019年の英国British Telecommunications (BT)/Openreach*4での本格採用に始まり、英国をはじめとする欧州の主要キャリア、オペレータ、ISP (Internet Service Provider)等のお客様に既に幅広く採用されています。

新生産ラインの稼働開始を記念し、この度、現地にて在英日本国大使館、主要顧客、地元政府・行政関係者をはじめとする関係者の皆様ご列席のもと、開所式を実施しました。

開所式の様子:林駐英大使とGary Perkinsスウィンドン市長による桜の木の植樹

今回の現地生産開始にあたり、主要顧客であるOpenreach社の技術責任者であるAndy Whale氏は、次のようにコメントされています。
『Openreachは、最高品質な光ネットワークを、どの事業者よりも早くかつ広範囲に構築しお客様にお届けすることを目標としています。これを達成するため、私たちは、革新的な技術力を有するフジクラグループとのパートナーシップの強化を進めていきます。
私たちの手がける光ネットワーク投資により、さらなる雇用が生み出され、また私たちのサプライチェーンがさらに強化されることを大変喜ばしく思います。』

フジクラグループは、今後も、SWR®/WTC®をはじめとする光ケーブル製品並びに光ケーブル配線トータルソリューションのご提供を通じて、英国及び欧州のFTTx及び5Gネットワークの構築、発展に貢献してまいります。

*1 Spider Web Ribbon®(SWR®)は、当社独自の12心間欠固定型光ファイバリボンの名称です。間欠固定型構造のため、リボンファイバと単心ファイバの両方の優れた特徴を有します。SWR®は柔軟性に富んでいるため、ケーブルへの高密度実装が可能であり、細径化、高密度化に寄与します。
*2空気圧送型とは、光ケーブルの布設方法の1つで、管路内へ圧縮空気を送り込み、光ケーブルを圧送する工法であり、欧米を中心に広く導入されています。
*3 Wrapping Tube Cable®(WTC®)は、SWR®を実装した細径高密度な光ファイバリボンケーブルの名称です。多心一括融着接続、完全ドライ構造、ストライプリングマーク、SZバンチング技術の適用により従来の光ケーブルよりも施工作業時間の大幅な短縮が可能です。
*4 BTグループの光ネットワーク構築・運営事業会社

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