株式会社フジクラ

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2024年度 新入社員への祝辞(要旨)

2024年4月1日
株式会社フジクラ

 皆さん 入社おめでとうございます。
 これからのフジクラグループを担う、若く、はつらつとした皆さんを迎えることができ、フジクラグループを代表して、心から歓迎いたします。

「進取の精神」と「技術のフジクラ」
 当社は1885年に、創業者である藤倉善八による個人企業としてスタートしました。善八は創業の少し前に、当時「根掛け」と呼ばれる女性用ヘアバンドの製造を、手内職として行っていました。1884年のある日、東京の日本橋通りで公開されたアーク燈のまばゆい電光を見た善八は、電気の時代が到来することを予見し、ヘアバンド製造の技術を電線製造に活用しました。この電線事業立ち上げに至るエピソードは、まさに新しいことに挑戦する「進取の精神」によるものであると感じています。その後も当社は固有の技術を革新または応用し、社会の変化に対応した新しい製品をいち早く事業化してきました。創業者の「進取の精神」は、約140年にわたってフジクラグループの中に受け継がれてきたといえます。また、ユニークな技術を磨き続けることによって、競合製品との差別化を図ってきた歴史から、社内では「技術のフジクラ」という言葉も、長く語り継がれてきました。

中期経営計画について
 当社は昨年の5月に2025年度を最終年度とする3か年の中期経営計画を公表しました。この中期経営計画では、高度デジタル化社会の実現に向け、当社の基盤技術・コア技術群を活かせる「情報インフラ」、「情報ストレージ」、「情報端末」の3つを核心的事業領域と位置付けています。1つ目の「情報インフラ」は暮らしや産業の隅々に、AI・IoT等のデジタル技術が浸透したスマートな社会を支える基盤に関わる領域であり、当社の革新的な光ファイバ・ケーブル技術をベースとした光配線ソリューションにより、世界の情報通信インフラ構築に貢献していきます。また、将来を見据えたミリ波による高速無線通信技術の開発にも取り組んでいます。2つ目の「情報ストレージ」は、近年のクラウドサービス・生成AI等の普及・拡大により増大するデータを貯蔵するためのデータセンタ市場を対象とした事業領域となります。ハードディスクドライブ用アクチュエーター、CPU/GPUの冷却用デバイスといった当社のユニークな電子部品技術や、最大6,912心もの光ファイバを実装した超多心光ケーブル等の超高密度光配線技術で、膨大な情報を取り扱うデータセンタの設計・構築をサポートしていきます。3つ目の「情報端末」では、当社が保有する高精細な電子部品やコネクタ、配線・実装技術が多く使われています。この「情報端末」はPCに始まり、タブレット、スマートフォン、AR/VRヘッドセット、スマートウォッチ等のウェアラブル端末といった、新たな製品や技術が次々と生まれる領域です。さらに、コネクテッドカーといった次世代車も情報端末の一つであると捉えています。引き続き、当社の多様かつユニークな技術で革新的な情報端末の進化に貢献していきたいと考えています。

 加えて、この中期計画では2025年のさらに先、即ち「Beyond2025」として次の事業創出のための種まきも進めていきます。持続可能なカーボンニュートラル社会の実現は新規事業創出のための絶好の好機であると捉えています。この領域でも、当社はいくつかの優れた技術を有しており、「高温超電導材料」、「ファイバレーザ」、「超高速充電技術」に取り組んでいます。特に「高温超電導材料」では、現在核融合への適用が検討されており、実現すればエネルギー問題と環境問題を抜本的に解決する技術として期待されています。

新入社員の皆さんへのお願い
 1つ目は、「自己研鑽に努めること」です。環境が大きく変化する中で、皆さんが活躍するフィールドは、日本国内にとどまらず、世界に広がっています。世界を舞台に活躍できる人財となるには、仕事の知識・能力、語学力はもちろん、アンテナを高く、広い視野を持つことが必要です。常に自己研鑽を怠らないこと、また、与えられることを待つのではなく、日々自ら考え、そして行動すること、これらを積み重ね、プロフェッショナルとしての意識と実力を身につけて頂きたいと思います。2つ目は、「自身の無限の可能性を信じ挑戦すること」です。自身の可能性を信じ、「自分がやってやろう・やってみよう」という気概で何事も思い切りぶつかってみてください。フジクラグループは、皆さんが働きやすく、活動しやすい環境を提供するように最大限の努力をします。皆さんは、高い志とチャレンジ精神でこれに応えて頂きたいと思います。

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