CSRトップページ
CSR統合報告書(HTML)
編集にあたって
トップメッセージ
特集1
特集2
組織統治
公正な事業慣行
環境
消費者課題
人権、労働慣行
コミュニティへの参画及びコミュニティの発展
第三者意見、ご意見を受けて
データ集・対照表

CSR

CSR統合報告書

フジクラグループCSR統合報告書2014
〔ISO26000 中核主題〕 環境

生物多様性

生物多様性への取り組み

当社及びグループ会社は、“人にやさしい、地球環境にもやさしい企業グループ”を目指しています。当社グループは、2012年度に、『フジクラグループ生物多様性確保ガイドライン』を設定し、その運用をスタートしました。生物多様性とは、生態系の多様性、種の多様性、遺伝子の多様性を含んで、地球上に存在する生きものたちの豊かな生態系や“つながり”のことです。全ての生きものは、直接的、間接的にお互いに支えあって生きています。この「生物多様性」によってもたらされる多くの恵みによって私たちの命も暮らしも支えられています。私たちは、このことをグループ社員一人ひとりがしっかり認識するとともに私たちの事業活動に中で『フジクラグループ生物多様性確保ガイドライン』の実践を進めていきます。

フジクラグループ生物多様性確保ガイドライン

フジクラグループの取り組み

『ロードマップ2030』作成

当社グループは、事業所内で多くの緑を管理しています。私たちは既存の緑地活用のひとつの試みとして「里山公園化」を提案しています。セキュリティや安全確保をどうするかなど多くの課題もありますが、一つひとつ積み上げていく形の2030年までのロードマップを作成しました。

「生物多様性ちば企業ネットワーク」に参加

当社佐倉事業所は、グループで進めている生物多様性確保の活動の一環として地元千葉県が取り組む「生物多様性ちば企業ネットワーク」に参加しました。この「生物多様性ちば企業ネットワーク」は、千葉県が企業による生物多様性の保全及び持続可能な取り組みを支援するため、2013年4月1日に設立し、2020年を目標として、生物多様性条約の愛知目標達成に貢献しようとするものです。参加企業は、千葉県と支援団体等と連携して生物多様性の取り組み活動を進めていくものです。

参加企業は、当社を含め13社、支援団体は特定非営利活動法人ちば里山センターなど5つの団体・大学が参加しています。(2014年5月13日現在)

生きもの調査

2010年11月に東京都江東区木場にオープンした「フジクラ 木場千年の森」は多くの生きものたちでいっぱいです。私たちは、オープンと同時に園内の生きものの調査を開始しました。調査を進めているものは、①四季の花、②草・木、③植物の実、④飛来した鳥、⑤飛来した昆虫、⑥魚たち、⑦水草、⑧見つけた外来植物、の8項目で年度毎の確認と生態調査をデータ化しています。2014年5月現在で昨年より19種増えて262種を登録しています。

【登録された「千年の森」の生きもの】

①四季の花:94種
 [内訳]
 春の花:53種
 夏の花:29種
 秋の花:11種
 冬の花:1種
②草・木:50種
③植物の実:42種
④飛来した鳥:20種
⑤飛来した昆虫:37種
⑥魚たち:11種
⑦水草:6種
⑧外来植物:8種
(2014年5月現在)

生きもの調査

また、2013年度から「グループ生物多様性確保ガイドライン」に基づき、当社各事業所でも生きもの調査を開始しています。

カルガモの親子

アオスジアゲハ

「千年の森通信」と通信員

自然が少ない東京都心の木場に2010年11月にオープンした『フジクラ 木場千年の森』ですが、フジクラグループCSR委員会は、一緒に見守り育ててくれる社員、応援してしてくれる社員「千年の森通信員」を募集し、多くの社員の応募がありました。千年の森通信員には、四季折々の季節の便り「千年の森通信」を定期的に配信しています。

社員ボランティアで子供向けサイトを企画

当社は、子ども向けのサイト「いきものワンダーランド」を制作するために、社員ボランティアを社内で公募しました。このサイトは生きものの図鑑ではなく、生きものの不思議や素晴らしさを子どもたちに伝えようとする企画です。

生きものワンダーランド

子供向けサイト「いきものワンダーランド」を充実

社外向けホームページの「フジクラ 木場千年の森」のサイト内に子供向け『いきものワンダーランド』がオープンしたのは2012年度のことです。このコーナーは、社員ボランティアで制作しました。この『いきものワンダーランド』では、小学校1~3年生を対象に父母を含め、“自然の中でいきる生きものたちの素晴らしさや不思議さ”をより多く伝えていこうと考えています。「フジクラ 木場千年の森」やこのサイトを見て育った子供たちが将来、地球環境や絶滅が加速している生きものたちを守るやさしい大人になってくれることを願っています。2013年度には、昆虫のテーマが3件、木・草のテーマが4件、魚のテーマが1件、その他の生きものが1件と全体で7件が追加されました。

生きものワンダーランド

ビオトープ 「フジクラ 木場千年の森」

都心に息づく自然溢れる『フジクラ 木場千年の森』

この『フジクラ 木場千年の森』は、2010年11月に東京・木場の当社本社横に創設されたビオトープとガーデンの両方の機能を持つ地域コミュニティのための自然空間です。創設のきっかけは、地元の学校や地域の方々からの緑化の要望でした。地元の行政機関の特別な配慮もあり実現しました。広さは2200m2で2つの池やそれを繋ぐ小川、浮島、遊歩道などがあり、数百年前の武蔵野台地の豊かな森や林を再現しています。私たちは、地域の皆様と共に四季折々の豊かな自然を末永く護っていくために「フジクラ 木場千年の森」と命名しました。

【開園の時間】 4月~9月 7:00 ~18:00
10月~3月 7:00 ~17:00
※入場は無料
【場所】 深川ギャザリア内(江東区木場1-5-1)
【ホームページ】 http://www.forest1000.fujikura.jp/

フジクラ 木場千年の森

ビオトープ説明

ビオトープ説明

「生きもの図鑑」をパネル展示

当社は、「フジクラ 木場千年の森」の生きものたちをビオトープの解説と共にパネルにして本社ロビーに展示し、ご来社のお客様や社員に紹介しています。ご覧になられた方が、「これ全部が千年の森に実際にいた生きものですか」「東京にも多くの鳥や昆虫がいるんですね」と驚かれていました。

生きもの図鑑パネル

地元自治体が「千年の森」を調査

当社本社は、地元自治体が進める緑化の方針づくりに向けた樹木量の測定に、「フジクラ 木場千年の森」で協力しました。測定では、職員や学生など約10名が来られ、朝7時から夕方の6時までの11時間程をかけて、園内16ヶ所から樹木1本1本の高さや容積を計測しました。

私たちが地域の皆様と一緒に守っているビオトープ「フジクラ 木場千年の森」が、自治体が進める自然保護活動へのお役に立つことは大変うれしいことです。

地元自治体と在来種植栽で検討

地元自治体の職員が「フジクラ 木場千年の森」の調査及びヒアリングで来社されました。地球上の生きものたちの絶滅が進んでいると言われている現在、当社グループは、ビオトープ「フジクラ 木場千年の森」を2010年に設置し、数百年前の生態系の再現に取り組んでいます。自然の少ない東京都心で、このような取り組みは、まだ先進的な事例だと言われています。地元自治体が進める在来種植栽の取り組みに私たちは積極的に協力すると共に、生物多様性確保のグループ活動をさらに進めたいと考えています。

「ビオトープ」説明会

当社本社の社員ボランティアによるビオトープ説明会を5月に続いて、紅葉の美しい11月23日に「フジクラ 木場千年の森」で開催しました。説明会は、朝の冷たさが和らぐ10時にオープンし、ご夫婦や親子づれなど自然を愛する地域の皆様50名ほどが来場されました。

ご来場された皆様の感想は、「紅葉が本当にきれいですね。」、「オープンの頃に来ました。3年間でずいぶん自然が豊かになりましたね。」、「よく前を通るのですが、入って良いかどうかわからずに今日初めて入りました。本当に素晴らしい。」、「毎日、買い物の途中に立ち寄っています。いつも心がいやされています。」、「こんなに紅葉のきれいなところはこの辺りにはありませんね。」などでした。また、池を熱心にのぞいていた親子は、「魚たちは寒いから岩陰に隠れているのですか。何千匹もいるなんて。」と驚かれていました。説明会は、秋の陽射しがさらに弱くなる14時過ぎに終了しました。

来場者の構成

【5月開催時】

夫婦 9組 18名
親子 11組 28名
独り 21名
合計 20組 67名

※子供・学生の来場者数 13名(内数)

【11月開催時】

夫婦 6組 12名
親子 11組 26名
独り 12名
合計 17組 50名

※子供・学生の来場者数 11名(内数)