第2回ステークホルダー・ダイアログ
「佐倉事業所、地域コミュニティの一員として期待される事業所経営に向けて」
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1965年の開所から50年間、当事業所は、地域の皆様のご理解とあたたかいご支援の下、今日まで着実な発展を続けてまいりました。さらにこれからの50年、またその先の未来まで、地域の皆様と共により一層の発展を実現するために、地域コミュニティのステークホルダーを代表されている皆様に直接ご意見やご提言を頂き、グループ経営に役立てていきたいと考えています。
ダイアログの進め方
【ご参加された皆様】
【当社参加者】
*肩書きは開催当時のものです。
佐倉事業所の概要
行政と一体となった街づくりへの参画について
●村上[ファシリテーター]
●蕨
この事業所で次々と開発されている高機能な光ファイバや超電導線材、太陽光発電やメタノール蓄電池等の新しい技術は、若者達に将来の夢や希望を与えるとても良い材料であり、わが国の今後の経済発展にも有効ではないかと期待をしております。一方で、佐倉市では防災の最悪なケースを想定していますが、災害時の夜間の電気をどうするかが一つの課題となっています。太陽光発電は、夜間は使えません。その解決策として本日お話のあった蓄電池を用いることができればと考えておりました。また、志津公民館の複合ビル化では太陽光発電や地熱による空調を考えています。先ほど地熱用のヒートパイプを見せて頂き、複合ビルにも利用できるのではないかと考え、とても参考になりました。最後に、フジクラには長く佐倉市工業団地の会長としてさまざまなご支援を頂きました。心より感謝致しております。フジクラには今後とも様々な面でご尽力を頂きますようお願い致します。
●加藤
当社の新技術や地域コミュニティ活動へのご評価を頂きありがとうございます。皆様のご期待にお応えできるよう、今後も積極的な取り組みを進めて参りたいと思います。
地域住人に求められる情報発信について
●村上
本日、工場を見学させて頂きましたがすぐそばにマンションや住宅地がありました。当事業所と隣接している地域の代表として原田自治会長にお話しをうかがいたいと思います。
●原田
今日、ここでお願いをしたいことは、災害時に備えた情報共有です。工場には薬品もかなりあるでしょうし、水素や液体水素であっても、何か大きな衝撃があったときには、それなりの被害があると思います。これはフジクラだけではないのですが、そうした危険については、わかりやすく、事前に私たち地域住民に教えてほしいのです。今日の見学の中ではフジクラが使っていた物質に、私の知っている限り、驚くようなものはありませんでしたが、私たち住民は災害に対する減災のためにも事前に知っておく必要があると考えております。
●矢口
お話は工業団地全体に関わる問題でもありますので、本日はお話を承りご検討をさせて頂きたいと思います。
教育資源としての交流や施設開放について
●村上
当事業所には年間2千人程の見学者が訪れていて、その内には学校関係の見学も大変多いとうかがいました。また、市長のお話にもございました次世代の育成といったことも含めて、教育関係の代表として佐倉南高等学校の中村校長にお話しをうかがいたいと思います。
●中村
私たちの高校はここから近いところにあるのですが、私はこの辺りはよく知りませんでした。本日は佐倉事業所内をバスで回り、その広さと光ファイバや光ファイバ融着接続機などの世界トップレベルの技術をお持ちのこと、ここが超電導などで世界最先端の研究をされている世界的な事業拠点であることを知り感激しました。このような事業所が近くにありますので、本校の子供たちが視野を広げ、学習への意欲を高めるためにも機会がございましたら出前授業等をお願いできれば大変ありがたく思います。
●矢口
貴校弓道部のご活躍には私たちも大変喜んでおります。施設の開放等で今後もご支援を続けたいと思います。また、地域コミュニティに向けた情報発信はCSR活動として重要なテーマと捉えており、社内関係部門と図りながら進めてまいりたいと思います。
地元企業と連携した安全・安心の取り組みについて
●村上
佐倉事業所は佐倉の工業団地にあって長らく会長や事務局を務めてこられ、地元企業の発展や地域課題への取り組みに相当お力を注いでこられたとうかがっています。今回のダイアログではフジクラと同じような立場である湘南積水工業の宇田川様、TOTOバスクリエイトの遠藤様にお話しをうかがいたいと思います。
●宇田川
●遠藤
●矢口
大きな災害に備えた協議会の取り組みは、佐倉市や地域の皆様との連携が重要だと考えています。地域コミュニティの発展に向け、今後も皆様と力を合わせて参りたいと思います。
●村上
本日のお話から佐倉事業所と地域に関わる方々との連携や協力でより良い地域づくりに結びつく様々な可能性が見出せたと思います。フジクラのステークホルダー・ダイアログは今回で2回目ということで、様々なステークホルダーからご意見ご提言を頂いており、こうしたフジクラの企業姿勢は素晴らしいと感じております。貴社が企業としての役割や責任を果たしていく上では頂いたご意見を踏まえ、フジクラとしての対応方針を定め行動していくことが重要です。これをきっかけにして佐倉事業所周辺のコミュニティと、さらに良い関係を築いて頂ければと思っております。フジクラ並びに佐倉事業所の中長期でのご発展を皆様とお祈り申し上げます。
ダイアログを終えて 本日は、長時間にわたり、当佐倉事業所のこれからの事業所経営のあり方について、ご出席の皆様それぞれのお立場からご意見ご提言を頂きありがとうございました。とても有意義なダイアログでございました。私どもフジクラグループにとって佐倉事業所は、もの作りの拠点として、また最先端の研究開発の拠点として、その重要度は極めて高いと考えております。その重要な佐倉事業所の今後のあり方を考えることは事業所経営に留まらずグループ経営にとっても大変重要であります。本日思いがけずご評価いただいた点につきましては、より一層の努力を継続したいと思います。また、皆様から頂きましたご意見ご提言につきましては、私たちの取り組み体制の見直しを必要とするような課題もございますが、一つひとつを真摯に受け止め、積極的に対応して参りたいと考えております。 |
佐倉事業所 次の50年に向けて
事業所の概要
佐倉事業所長 矢口 尚之助 |
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環境への取り組み
佐倉事業所は、1965年の開所以来、地域環境の維持を積極的に努めてきました。1998年には業界に先駆けてISO14001の認証を取得しました。また、「きれいな地球を未来に」をスローガンに、事業所内の地球温暖化防止、廃棄物削減、電線被覆材のノンハロゲン化、電子部品用はんだの非鉛化、化学物質管理、グリーン調達の推進等を進めてきました。長年に亘るこれらの環境活動に対し、2014年2月、千葉県より「循環型社会形成推進功労者」として当事業所の2名が表彰されました。
地球温暖化防止の取り組み
夏季の空調エネルギーの使用を削減するために「工場建屋屋根の遮熱塗装」や「グリーンカーテン」の実施。また、空調の温度設定管理、無駄な照明の消灯、省エネ機器の導入での「省エネルギー」の推進、環境省と連携してクールビズやウォームビズにも取り組んでいます。
廃棄物ゼロエミッション
廃プラスチック類の埋立ゴミを減らすために廃棄物を分別回収し、リサイクルすることで「最終埋立てゴミ比率」を削減し、ゼロエミッションを実現しています。
地球環境保護
千葉県・佐倉市と緑化協定を締結し、緑地率の基準を順守すると共に、事業所内の緑地の定期的剪定・草刈・芝刈りなどで「緑地の整備」を行なっています。また、大雨などに備えて事業所周辺斜面の崩落を防止する取り組みも進めています。
生物多様性確保の取り組み
佐倉事業所は、「フジクラグループ地球環境憲章」及び「フジクラグループ生物多様性確保ガイドライン」に基づき、生きものたちへの配慮の活動をスタートしています。
地域とのかかわり
佐倉事業所は、地域コミュニティの一員として地域のさまざまな活動への参画を通して、地域コミュニティの発展を支援すると共に地域社会との調和を図っています。その主な活動は以下の通りです。
地域文化支援
「佐倉市産業まつり」に参加し、光ファイバ、ヒートパイプ、超電導などの製品展示と技術説明等を行なっています。
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地域貢献・活性化のための活動
地元工場団地「佐倉工業団地連絡協議会」の会長・事務局を担当し、 周辺の清掃活動や行政(市役所、商工会議所)と会員との意見交換会等を推進しています。
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スポーツ支援
体育館、グラウンド、プール、弓道場等の「会社施設」を地域の皆様に開放しています。
青少年教育支援
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ご提言の要約
[行政からのご提言]
[地元自治会からのご提言]
[地元の学校からのご提言]
[同じ工業団地企業のご提言]