編集方針
当社グループの2014年度版CSR報告書を「CSR統合報告書」と改め、内容を充実して皆様にお届けします。
本報告書は、前回と同様に社会的責任(SR)の国際規格ISO26000の7つの中核主題とその分類に基づく編集方法を今回も継続しつつ、ステークホルダーへの報告内容の充実を目指して、次のような方針・内容としています。
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1.2013年12月、「統合報告書」に関する「統合報告フレームワーク」が公表されました。それに伴い従来のCSR的な非財務情報に加えて、新たに「財務情報」の内容充実が求められています。そのために本報告書は、タイトルを従来の「フジクラグループCSR報告書」から『フジクラグループCSR統合報告書』に改め、非財務情報の充実を図って株主や投資家等の要請にも応えることとしました。
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2.CSRに関する世界的な報告書作成基準であるGRI(Global Reporting Initiative)が発行する国際的なガイドラインGRIサステナビリティ・レポーティング・ガイドラインは、新たに「4.0版」(2013年5月改定)が発行され、報告内容の“量から質”への転換を求めています。当社グループは、2016年の本格導入に向けて報告書作成基準の切り替え準備を開始しました。また、従来のGRIガイドライン3.1も併用することで量と質に対応するものとしています。
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3.本報告書に関する独立した第三者による認証の2015年度取得に向け検討を行っております。今回は認証に先立ち、審査会社の「レビュー」を受審し、「レビュー報告書」を掲載しています。
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4.「国連グローバル・コンパクト」への支持表明(2013年9月3日)をトップメッセージに併記すると共に、10の原則への取り組みの状況を記載しています。
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5.特集は、当社グループで取り組みを進めている健康マネジメントシステムを取り上げ、「フジクラグループで取り組む健康経営」として活動全般がわかるようにしました。さらに第2の特集として「第2回 ステークホルダー・ダイアログ」を掲載し、ステークホル ダーとの直接対話を通して「社会」の要請・期待を受けてめると共に私たちのCSRの新たな取り組み課題としています。
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6.3月10日、フジクラグループCSR委員会(経営会議)で『フジクラグループ社会貢献基本方針』が決定承認されました。この方針制定に伴い、グループ全体の社会貢献活動等への参加社員数、社会貢献活動の金額換算額(参考)を初めて掲載することで、ステークホールダーに向けた新たな情報発信を行いました。
このような方針の下、私たちのCSR活動をステークホルダーの皆様により良くご理解頂くために、WEB版(HTML版)では次のような新たな取り組みについても記載をしています。その主なものは、以下の通りです。
- 社外向けホームページ(WEB)に和文、英文で掲載
- CSRの新たな取り組みを、新規テーマとして本報告書に掲載するなど、Contentsとしての項目数は約300項目(前回は200項目程)になります。
- 和文20ページで、WEB版からの一部抜粋した内容で構成しています。
- 対象とするステークホルダーは、主に、社員、顧客、パートナー(取引先)、株主・投資家です。
- GRI「サステナビリティ・レポーティング・ガイドライン第3.1版」(G3.1)
- 環境省「環境報告ガイドライン2012年度版」
- 国際標準化機構(ISO)「ISO26000(社会的責任に関する手引)」
- GRI「サステナビリティ・レポーティング・ガイドライン第4.0版」(G4)
- 国際統合報告評議会(IIRC)「国際統合報告フレームワーク1.0」
- 国連グローバル・コンパクト10原則
- 2013年度(2013年4月1日~2014年3月31日)の活動を中心に報告しています。
- 2014年9月1日
(次回は、2015年9月を予定しています。)
- 当社及び連結子会社94社 合計95社 (内訳:国内21社、海外73社)
- 当社及び環境活動対象の連結子会社44社 合計45社
(内訳:国内 22社、海外 22社)
- 環境活動対象の非連結子会社 2社
(内訳:国内 2社)
※環境活動対象のグループ会社は、「7.環境」の「環境管理活動対象のグループ会社」に記載しています。
- 株式会社フジクラ コーポレート企画室CSR推進チーム
E-mail:fjk.csr@jp.fujikura.com
- 当社グループのCSR活動に関する報告書は、WEB上に『フジクラグループCSR統合報告書2014』があります。また、冊子版であるダイジェスト版とそのPDFがWEB上にあります。
- 関連報告書として株主・投資家向けの財務情報を報告する『アニュアルレポート2014』(英文)がWEB上にあります。
当社グループは、いろいろな機会に、さまざまな媒体・ツールを通して、ステークホルダーの皆様へ情報の開示を行ってきていますが、新たに「統合報告」という新しい情報開示のガイドライン「国際統合報告フレームワーク1.0」の公表に伴い、私たちの報告書をそのフレームワークに沿って対応することを組織として決定しました。この統合報告は、投資家などのステークホルダーに財務情報だけでなく企業が持続可能な社会の構築と企業の継続的な発展を両立させる活動(非財務情報)を分かりやすく開示することです。当社グループは、グループとしての持続可能な社会の実現を目指す活動に加えて、企業として継続的な発展を両立するための取り組み、将来への展望等を「統合報告」のガイドラインに沿って、明確に説明していきたいと考えています。
- グローバルなコンプライアンスや行動規範について、社員一人ひとりのCSR意識の維持・向上に向けた教育啓発の継続的展開を行う
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定期的な社員教育(コンプライアンス教育、行動規範教育等)に加えて、「国連グローバル・コンパクト」への加盟(2013年9月)に伴い、4分野「10原則」を社員一人ひとりが周知するための啓蒙活動(社長講話、CSR説明会、パートナーズミーティング等)と年2回の社内浸透キャンペーンを行ないました。また、「国連グローバル・コンパクト」の10の原則に対応するグループ方針やグループ規定の一覧を和文・英文で社内イントラネットに常時掲載し、私たちのグループ規定・規範との関わりを対比表示することで明確にしました。さらに、『国連 ビジネスと人権に関する指導原則』、『OECD 多国籍企業行動指針』、『ILO 多国籍企業及び社会政策に関する原則の三者宣言』などの国際的な規範も社内イントラネットに常時掲載することで、事業をグローバルに展開する社員たちが自ら守るべき規範を知り、社員一人ひとりの行動がグローバルな原則・指針・規範に適合できているかをいつでもチェックできるようにしました。
- グローバル企業としてのデータや取り組みなどの情報の開示の拡大
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新たな取り組みとして、当社グループ48社(従業員数の90%をカバー)から、「社会貢献・地域貢献の活動」、「地球環境保護活動」、「安全衛生活動、働きやすい職場作り活動」に関する取り組み状況について、活動への参加者数と活動の実施時間をデータとして収集し、それらをグループとして集約して、本報告書の「CSR活動の推進」の項目の中で『数字でわかるフジクラグループのCSR活動』としてわかりやすく開示しました。
- グローバルなビジネスと戦略的CSRの連携
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本報告書の「グローバルなフジクラグループ」の項目の中で、①連結対象子会社94社をグローバル地域別・国別・業種別、②事業種別(セグメント別)社員数、③主要グループ会社48社のグローバル地域別男女社員数、④海外売上高と国内外の社員構成等を掲載し、開示内容の充実を図りました。また、「事業紹介」の内容をよりわかりやすく変更し充実を図りました。さらに、「フジクラグループの目指す経営」の中でグローバルビジネスと戦略的CSRの連携として「海外現場力育成学校」について初めて掲載しました。