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CSR報告書

フジクラグループCSR報告書2012
〔ISO26000 中核主題〕 組織統治

2011年度業績・事業紹介、研究開発

会社概要

商号 株式会社フジクラ
創業 1885(明治18)年
設立 1910(明治43)年
資本金 530億円(2012年3月31日現在)
売上高 連結5,090億円(2011年度)
取締役社長 長浜洋一
本社 〒135-8512 東京都江東区木場1-5-1
事業所 佐倉、鈴鹿、沼津、石岡
研究所 東京、佐倉、鈴鹿
支店/営業所 大阪、名古屋、福岡、広島、仙台、札幌、富山、高松/沼津
海外事業所 アメリカ、イギリス、シンガポール、マレーシア、タイ、中国、ベトナム、インド、ロシア他
従業員 連結50,463名(2012年3月31日現在)
事業内容 光ファイバケーブル、光伝送システム、通信システム、電子材料、自動車電装品、
電力システム、被覆線、マグネットワイヤ、金属材料

グローバルなフジクラグループ

事業紹介

「社会」と「産業」と「私たち」とのつながり

2011年度業績

タイ国の洪水や震災の影響を受け、減収減益

2011年度は、上期は東日本大震災、下期に入ってタイ国洪水の影響を受けたことに加え、超円高と言われる為替レートの水準が継続するなど大変厳しい環境の中で推移しました。

このような状況のもと、当社グループの売上高は、情報通信事業は前年度に比べ減収、自動車電装事業及びケーブル・機器関連事業は増収となりました。電子事業は、昨年10月にタイ国で発生した洪水により、主力であるFPC(フレキシブルプリント配線板)を中心に生産能力を喪失したため、大幅な減収となりました。これらを合わせた全体の売上高は、前年度に比べ2.4%減少の5,090億円となりました。

利益面では、情報通信事業は国内市場での競争激化に加え、円高で輸出採算が悪化したため、前年度に比べ半減しました。ケーブル・機器関連事業はコスト削減効果もあり増益となりました。自動車電装事業は上期に東日本大震災によるサプライチェーンの寸断の影響を受けたため、通期ではわずかに減益となりました。電子事業は、タイ国の洪水のため、下期の操業がほぼ停止したことで大変厳しい状況となりました。これらにより全体の営業利益は前年度に比べ20.8%減少し133億円となりました。経常利益は同44.2%減少の91億円となりました。これに特別損失としてタイ国洪水災害損失234億円と特別利益として受取保険金154億円などを加減し、当期純損失は62億円となりました。

売上高の推移(連結)

営業利益の推移(連結)

当期純利益の推移(連結)

総資産額の推移(連結)

従業員数の推移(連結)

セグメント別売上高(連結)

設備投資

当社グループ(当社及び連結子会社)では「成長分野への経営資源の集中」、「もの作り体質の強化」の基本戦略のもと、334億円の設備投資(有形及び無形固定資産受入ベース数値)を実施しました。

2011年度設備投資額
情報通信事業 54億円 新興国向けの光ファイバの需要が好調なため、光ファイバ製造設備の増強等
電子電装事業 201億円 洪水被害からの復旧のための投資や自動車電装分野におけるワイヤーハーネス関連設備等
ケーブル・機器関連事業 32億円 メタルケーブル関連製造設備の整備等
その他 47億円 五反田ビルのリニューアル工事等
合計 334億円

研究開発

環境エネルギー技術でめざす低炭素社会

低炭素社会を実現するために、さまざまな技術開発が行なわれています。当社では、将来の地球環境保護を見据えて、より多くの環境に配慮した製品を提供するために、材料から製品に至るまでの幅広い環境エネルギー技術の開発を進めています。

色素増感型太陽電池

色素増感太陽電池(Dye-sensitized Solar Cell:DSC)は、有害な材料を使わず、シンプルな印刷プロセスで製造でき、製造時の消費エネルギーが少ないといった特長をもっている環境に優しい次世代太陽電池です。当社で開発しているDSCは世界最高水準の発電性能を達成しています。この太陽電池は従来の太陽電池と異なり、酸化チタン膜の表面に吸着させた色素分子が光を吸収して電子を放出する現象を利用しており、この独特の発電メカニズムにより暗い場所でも効率良く発電ができます。今まで有効に使われていなかったエネルギーを電力に変える環境発電(エネルギーハーベスティング)分野が近年注目を集めています。DSCはこの分野における最適な発電デバイスとして注目を集めています。

低照度用DSCを電源に用いたワイヤレスCO2センサは電池交換や配線の煩わしさなしに室内のCO2濃度、湿度、温度をモニターすることができ、最適な換気時期を知らせることで空調の効率を高めます。

ワイヤレス環境センサ

屋外用のDSCモジュールは建物の陰や北向きのような設置条件でも効率よく発電することができ、屋外や窓際で使う小型機器の電源にマッチしています。

屋外用DSCモジュール

当社は、高温超電導の発見(1986年)以来、いち早くイットリウム系高温超電導体に着目し、その研究開発を20年以上にわたり行ってきました。その間、当社の超電導線材はその性能において、常に世界トップクラスを堅持、特に最近の品質向上、安定製造化の成果は著しく、いよいよ実用化段階に到達しつつあります。こうした成果の下、現在、線材の量産を開始すると共に、近い将来の機器応用実現に向けて、さらなる高性能化に加え、高品質化、長尺化、低コスト化に取り組んでいます。イットリウム系高温超電導線材は臨界電流特性、磁場特性、機械特性に優れるといった特長があり、超電導ケーブルや限流器、モータをはじめさまざまな機器応用の検証が始まっています。各種産業機器応用における実証検証を通じ、信頼性に優れた超電導線材を提供することで、次世代の低炭素・高効率エネルギー社会の実現に貢献します。

イットリウム系高温超電導

研究所

光電子技術研究所(千葉/佐倉)

光電子技術研究所
(千葉/佐倉)

環境・エネルギー研究所/電子デバイス研究所(千葉/佐倉)

環境・エネルギー研究所/
電子デバイス研究所
(千葉/佐倉)

光ケーブルシステム開発センター(千葉/佐倉)

光ケーブルシステム開発センター
(千葉/佐倉)

電子電装開発センター(千葉/佐倉)

電子電装開発センター
(千葉/佐倉)

ケーブル・機器開発センター(千葉/佐倉、三重/鈴鹿)

ケーブル・機器開発センター
(千葉/佐倉、三重/鈴鹿)