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CSR

CSR報告書

フジクラグループCSR報告書2012
第三者意見、ご意見を受けて

第三者意見

2011年度は、東日本大震災に続きタイでの洪水と自然災害に相次いで見舞われ、9拠点が操業停止となったとの報告を拝見し、その復旧に全力を尽くされた皆様に心より敬意を表したいと思います。本業がいかに社会を支えているかを改めて実感する契機でもあったかと思います。創業120年以上という歴史は、まさに社会とともに歩み、必要とされた証です。訪問をさせていただいた「フジクラ 木場千年の森」の名前は、千年続く森のように、社会に必要とされる企業であり続ける決意の表れと理解しました。

さて、今年からCSR報告書の記載をWeb中心とし、国際的なCSR議論の集大成であるISO26000を活用した報告に切り替えられました。グローバルに展開する企業として、国際的な課題にも真摯に向き合おうとする姿勢は社会からも評価されることと思います。また、グループのCSR重点方策を設定、3カ年計画に沿って、社長を含めたCSR委員会で活動の進捗を確認し、PDCAを推進していることは素晴らしい点です。トップからひとり一人の社員まで、全社を挙げたCSR推進を引き続き期待いたします。

一方、今後に向けた期待としては、ISO26000で示されている各課題とグループCSR重点方策とが統合され、自社にとってのマテリアリティが示されていくことです。また、2011年度はCSR重点方策3カ年計画の最後の年ということで、総括と次なる3カ年計画の説明が欲しいところです。CSRは中長期的視点で目指すべき方向(ビジョン)を持ちつつ、短期的では具体的な目標を設定し、着実に取り組んでいくことが求められます。

また人権、労働慣行の取り組みについては、海外の従業員割合が多いことから、データ含めて対象範囲の拡大が課題であると考えます。女性の活用についても、さらなる取り組みの深化を期待したいところです。

調達活動のページにおいて、紛争鉱物への対応に言及がありました。複雑に何層にもわたるサプライチェーンの状況把握は大変なことではありますが、今後、CSRの観点からますますサプライチェーンでの対応が注目されることでしょう。今回の対応からサプライチェーン管理のノウハウを蓄積し、今後に活かして頂ければと思います。

 

ご意見を受けて

 当社グループにとって2011年度は、2015年度を最終年度としてグループのさらなる飛躍を期す「中期経営計画(15中期)」のスタート年として極めて重要な位置付けの年度でありましたが、3月の東日本大震災、また10月に起きたタイ国での洪水被災と相次ぐ大災害に苦闘を続けた1年となりました。しかし、私たちは、事業継続計画(BCP)に基づく復旧復興方針の下、全社員一丸となり復旧復興への取り組みを積極的に進めると共に、「15中期」の目標の実現に向けたグローバル戦略をより一層加速し進めて参りました。
 また、CSRの取り組みにおいても、この2011年度は、2009年度から進めてきた重点的な取り組み施策である「CSR重点方策」の3ヶ年計画、その最終年度として重要な仕上げの年でもありました。私たちは、厳しい事業環境ではありましたが、「持続可能な社会の実現」と「事業の継続的発展」の両立を目指す私たちのグループとしてのCSR活動を積極的に進めました。

それらの内容は、本報告書の中に『グループのCSR重点方策と取り組み・評価』として集約し記載しております。この2011年度の当社グループのCSR活動を総括いたしますと、設定しましたこれらの目標をほぼ達成したと評価いたしました。とは言え、「社会」は刻々と変わり、それに伴い企業に対する要請や企業としての取組課題も日々変化しております。私たちは、来るべき社会から必要とされる企業グループの実現を目指した新たな取り組みについて『フジクラグループCSR委員会』を中心に論議を重ね、2015年度を達成年度とする新たな重点目標(25項目)を設定し、その取り組みをスタートしました。
 この「フジクラグループCSR報告書2012」についてですが、私たちは、これまでの報告書にはない新たな取り組みや内容等を記載させて頂きました。より多くのステークホルダーの皆様にこの報告書をお読み頂いて、私たちのCSR活動の取り組みについてご理解を頂くことを願っております。また、本報告書の作成にあたり、専門家の立場から大森慶子様より第三者意見として重要なご意見を頂きました。私たちは、大森様から頂きましたご意見を私たちが活動をさらに推進するための良き指針、ガイドラインとしながら、グループのCSR活動を着実に、そして確実に進めて参ります。