FUJIKURA ODYSSEY vol.02 世界No.1シェア デファクトスタンダード “光ファイバ融着機” 開発物語 Phase.3 営業のドラマ 「FSM-20」は最初、半信半疑で受けとめられた。しかしながら、その機能特性は称賛をもって受け入れられ、やがてデファクトスタンダードへ。 「FSM-20」の完成で、ビジネス成功を確信した開発陣は、自らデモ機を抱えて、世界行脚の旅にでる。そう、初めから世界市場を意識してのアプローチを開始するのである。意気揚々と客先の門を叩いたが、誰もが半信半疑。「コアが直視できる?そんなの信じられない」と取り合ってくれない。また、「本体がセパレートじゃ駄目だ。もっとコンパクトに!」など、最初の1年間は苦難続きだったが、とりあえずどの客先も試しに導入してくれた。実際に使ってみると、その機能特性に誰もが目を見張る。そして、その驚嘆はやがて称賛へと変わっていった。 米国では、かのベル研が大量に導入。この実績が太鼓判となる形で、一気に評価が高まり、ビジネスに火がつく。特に米国では「PAS(Profile Alignment System)というネーミングまでもらい、フジクラの融着機は、世界市場を席巻していく。 1 2 3 4 5