フジクラの超電導線材開発の歴史

フジクラには50年以上にわたり超電導線材のトップリーダーとして世界最高性能の更新を続け、現在は、夢のクリーンエネルギーとして期待される核融合エネルギーの実現に向けた活用が期待されています。これからもフジクラは超電導線材でその技術力で社会課題の解消に挑戦します。

フジクラにおける超電導線材開発

フジクラにおける超電導線材開発の表
フジクラにおける超電導線材開発 業界の動き
1911 超電導の発見
1954 Nb3Snの発見
1961 NbTiの発見
1970 フジクラで超電導線の研究開発開始(NbTi)
ブロンズ法の発明
1975 Nb3Sn超電導線の研究開発を開始
1985 電子技術総合技術研究所と先進超電導磁石開発に着手
1986 酸化物系高温超電導体の発見、直ちに高温超電導線材化研究を開始 高温超電導の発見
1987 超電導発電機の国家プロジェクト(Super-GM)に参画 YBCOで超電導を発見
1988 超電導応用基盤技術研究開発プロジェクト(第一期)に参画 BSCCOで超電導を発見
1991 IBAD法による2軸配向中間層 製膜技術を開発
1998 未踏科学技術協会 第2回超伝導科学技術賞受賞「イオンビームアシスト蒸着法による高特性Y系超伝導テープの開発」
1999 イットリウム系超電導線開発プロジェクトに参画
応用物理学会 第21回応用物理学会賞受賞
「気相法によるイットリウム系超伝導線材の開発」
2000 交流超電導電力機器基盤技術研究開発プロジェクトに参画
2001 世界初10mのイットリウム系超電導線材を開発
世界初10m
2003 超電導応用基盤技術研究開発プロジェクト(第二期)に参画
2004 世界初100m級のイットリウム系超電導線材を開発
世界初100m
2005 世界初200m級のイットリウム系超電導線材を開発
世界初200m
2008 イットリウム系超電導電力機器技術開発プロジェクトに参画
350A×504mの超電導線材を開発、Ic×Lで世界最高記録を更新
世界記録!
2009 超電導線材の販売開始
2011 572A×816mの超電導線材を開発、Ic×Lで世界最高記録を更新
世界記録!
2012 Φ20cm室温ボア径Y系5T高温超電導マグネット開発に成功
2013 超電導ケーブル用線材として、世界最大級AC5kA通電、極低損失の検証に成功 未踏科学技術協会 第17回超伝導科学技術賞受賞「400 kJ級RE123系5T高温超伝導マグネットの開発」
2014 低温工学・超電導学会 技術進歩賞
「φ20cm室温ボアRE系5T高温超電導マグネットの開発」
2016 高温超電導実用化促進技術開発プロジェクトに参画発明協会 二十一世紀発明賞、二十一世紀発明貢献賞受賞
2017 低温工学・超電導学会 工業技術業績賞受賞
2020 1.2GHz 高分解能NMR用超高磁場超電導磁石の実用化に貢献 1.2GHz 高分解能NMR用超高磁場超電導磁石の実用化
2020 飯島博士、IEEE-"Dr. James Wong Award賞"-を受賞
2022 品質マネジメントシステム国際規格ISO9001の認証取得
2023 世界初核融合実証炉向けにレアアース系高温超電導線材を納入