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高出力化した新型28GHz帯フェーズド・アレイ・アンテナ・モジュール
FutureAccess™Type-Cのサンプル提供を開始 ~インフラシェアリングにも対応~

2023年10月31日
株式会社フジクラ

 株式会社フジクラ(取締役社長CEO:岡田直樹)は、5G基地局向け28GHz帯ミリ波フェーズド・アレイ・アンテナ・モジュール(PAAM)『FutureAccess™』の高出力版Type-Cを開発し、11月よりサンプルの供給を開始します。
 また同時期に、同モジュールを搭載した評価用ボードの提供も開始する予定です。

【ポイント】
・従来のPAAM『FutureAccess™』を更に高出力化※1
・11月よりサンプル(PAAM、PAAMを搭載した評価用ボード)の供給を開始
・フジクラ独自の高周波集積回路設計技術によるコンパクト設計
・複数の移動通信事業者が一つのアンテナを共有するインフラシェアリングにも対応

 今回開発したPAAM高出力版は、小型、校正不要、タイリング可能といった特長をそのままに、搭載する高周波集積回路の設計改善により、アンテナ出力を約2倍に引き上げたものです。これにより、通信エリアが拡大すると同時に、通信通話の品質が向上し、安定的な接続環境を提供します。
 高周波集積回路はフジクラ独自の技術により設計したもので、国内外の移動通信事業者が設置を進めるコンパクトで高性能なアンテナの開発に貢献します。
 さらに、内部構成の見直しにより、n257(26.5~29.5GHz)又はn258(24.25~27.5GHz)の全帯域の動作を一つのハードウェアでカバーできるようになりました。複数の移動通信事業者が一つのアンテナを共有するインフラシェアリングにも対応できます。このような設備共用により、設備の導入や保守にかかるコストを軽減できるほか、運用に必要な総エネルギーも削減できます。
 当社は今後も5Gミリ波通信デバイスの研究開発を進め、高度情報化社会の実現とカーボンニュートラルに貢献して参ります。

PAAM『FutureAccess™』Type-Cを搭載した評価ボード

※1 従来のPAAM『FutureAccess™』を更に高出力化
当社従来製品比で等価等方放射電力(アンテナ出力の指標)は45dBmから48dBmに向上。3dBの違いはアンテナ出力の強さで2倍を意味する。

<28GHz帯ミリ波フェーズド・アレイ・アンテナ・モジュール(PAAM)『FutureAccess™』>
5Gの標準化規格で定めるミリ波周波数帯域n257(28GHz帯)、n258(26GHz帯)、およびn261(27GHz帯)で動作し、屋内外を問わず使用できます。また、8x8アンテナエレメント、高周波集積回路、フィルターが高度に統合されていることから、小型の5Gミリ波通信システムを迅速に設計することが可能になります。高い電力効率と非常に高速なビーム切り替え(<220ナノ秒)により、フジクラのPAAMベースのシステムは業界をリードする性能を得ることができます。

『FutureAccess™』の性能等に関する詳しい情報につきましては、同製品の特設サイトをご覧ください
https://mmwavetech.fujikura.jp/ja/5g/

■当社のミリ波研究開発の主な取り組みについては以下の通り

「ミリ波製品の開発開始」

「PAAM 『FutureAccess™』発表」

「半導体業界最大級の国際学会で革新的な性能を発表」

「PAAM 『FutureAccess™』の評価サンプル提供開始

「マイクロ波・ミリ波分野の主要国際学会で最優秀論文賞を受賞」

「開発用キット発売」

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