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新型光ファイバリコータと新型大口径光ファイバカッタの販売開始

2023年1月19日
株式会社フジクラ

株式会社フジクラ(取締役社長CEO岡田直樹)は、光部品の製造に使用される新型光ファイバリコータ『FSR115シリーズ』と新型大口径光ファイバカッタ『CT115シリーズ』を2023年1月から販売を開始します。

光ファイバリコータは被覆が除去された光ファイバの融着接続部をUV硬化樹脂で再被覆する装置です。リコート機能のみを有するFSR115、リコート機能に加え最大2.0kgfの引張試験機能を搭載したFSR116、リコート機能に加え最大10.0kgfの引張試験機能を搭載したFSR117の3機種で構成されます。
新型FSR115シリーズは、UV硬化樹脂の注入機構とガラスモールドの改良により、当社従来機に比べ約25%の作業時間短縮※1と、リコート長の精度向上の両立を実現しました。

                           リコート作業の流れ

大口径光ファイバカッタは、一般的な通信用光ファイバよりも太い径の光ファイバを切断する装置です。クラッド径※2660μmまでの光ファイバ切断が可能なCT114、クラッド径1,250μmまでの光ファイバ切断が可能なCT115、CT115に切断端面での反射を軽減する斜め切断機能を搭載したCT116の3機種で構成されます。
大口径光ファイバの切断には、切断刃の押し込みで光ファイバが反ってしまうことを防止するバックストップと呼ばれる部品を精密にセットすることが重要です。
従来機ではこの位置決めを手作業で行っていましたが、新型CT115/CT116ではバックストップの精密自動位置決め機構を搭載し、切断品質が従来機よりも安定しました。
また、新型CT115シリーズは全機種に切断刃位置変更機構を搭載し、刃が摩耗する前に刃位置が自動で移動します。

                            切断時の拡大図                     

これらの製品群に付属する交換部品には、RFIDタグが搭載されています。例えば、リコータではガラスモールドにRFIDタグが装着され、ガラスモールドをリコータ本体に取り付けると、そのリコート径に応じた条件プログラムが自動で選択されます。
新型大口径カッタでは、ファイバホルダにRFIDタグが搭載されています。大口径光ファイバを挟んだファイバホルダを大口径カッタ本体に取り付けると、クラッド径に応じた切断条件プログラムが自動で選択されます。条件プログラムの選択ミスを防止します。

                          RFIDタグを活用した作業イメージ

新型光ファイバリコータと新型大口径光ファイバカッタは、作業者の熟練度への依存を低減し、作業現場の人手不足を解消します。また、安定した光部品の品質維持にも繋がります。
これら新型機によって、当社は今後需要が見込まれる光部品の生産性向上に貢献して参ります。

【新型光ファイバリコータ『FSR115シリーズ』の特長】
・当社従来機と比較して作業時間を25%短縮
・ガラスモールドの改良によりリコート長の精度が向上
・ガラスモールドにRFIDタグを搭載し、リコート径に応じたプログラムが自動選択

【新型光ファイバカッタ『CT115シリーズ』の特長】
・切断品質が当社従来機より安定
・切断刃の位置変更やバックストップの位置決めが自動化
・ファイバホルダにRFIDタグを搭載し、クラッド径に応じたプログラムが自動選択

※1 「当社従来機に比べ約25%の作業時間短縮」
一定の条件の下、当社が行った試験結果です。

※2 「クラッド径」
光ファイバは、光の屈折率が高い中心部にあるコア部とその周囲を囲むクラッド部
の二重構造で、その外側クラッド部の直径を意味します。

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