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マイクロ波・ミリ波分野の主要国際学会で最優秀論文賞を受賞

2022年12月20日
株式会社フジクラ

株式会社フジクラ(取締役社長CEO岡田直樹)の社員を筆頭著者とした論文が、主要な国際学会2022アジア・パシフィックマイクロ波会議 (Asia-Pacific Microwave Conference,APMC 2022)※1で、「最優秀論文賞」(APMC Prize)を受賞しました。
APMC Prizeは同学会における最優秀論文に贈られるもので、この論文は当社の電子応用技術R&Dセンターの上滝千尋を筆頭著者として8人で執筆しました。当社が開発を進める第5世代移動通信システム、いわゆる5Gのミリ波帯基地局で使用される電力増幅器に関する記述内容が高く評価されました。

【評価のポイント】
・ミリ波帯信号のひずみを抑えながら消費電力の増加を抑えつつ高出力化を実現。
・5Gの基地局で用いるミリ波帯ICの小型化を可能とする構成などが高く評価。

                                             APMC 2022 Prize 表彰状

題名: A 24-30 GHz Power Amplifier with >20 dBm Psat and <0.1 dB AM-AM Distortion for 5G Applications
著者: Chihiro Kamidaki, Yuma Okuyama and Tatsuo Kubo (Fujikura Ltd., Japan); Wooram Lee, Caglar Ozdag and Bodhisatwa Sadhu (IBM, U.S.A.); Yo Yamaguchi and Ning Guan (Fujikura Ltd., Japan) 

当社はアメリカIBM社から高周波IC技術のライセンスを受け、5G基地局用に28GHz帯ミリ波フェーズド・アレイ・アンテナ・モジュール(PAAM)『FutureAccess™』※2を開発。今年4月からはサンプルの提供を行っています。このサンプルで採用した電気回路を一部見直すことなどで高周波信号のひずみを低減しながら消費電力の増加を抑えつつ高出力化を達成するとともに、送受切替スイッチや低雑音増幅器など複数の回路と統合して設計することで小型化も実現しました。
世界中の通信事業社が5Gネットワークにミリ波の採用を進めています。
更なる高速大容量通信の実現に向け、当社は今後も、製品化に向けた開発を進めて参ります。

  • 1 APMC 2022
    アジア・太平洋地域における革新的ミリ波・マイクロ波デバイスの開発や関連技術の発展に繋げていこうと毎年開催されている学会主催の国際会議で、アメリカのIMS(IEEE International Microwave Symposium)、ヨーロッパのEuMW(European Microwave Week)と並ぶ世界的会議の一つ。今年は11月29日から12月2日にかけて神奈川県横浜市で開催。
  • 2 フェーズド・アレイ・アンテナ・モジュール(PAAM)『FutureAccess™』
    当社が2019年にアメリカIBM社から高周波IC技術のライセンスを受け開発を始めたもので、高効率・低消費電力で電波を送出。デッドスポットの無い高品質な通信環境を提供しながら、基地局の小型化・低コスト化を実現しています。今年の4月からは評価サンプルの提供を開始しています。

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