株式会社フジクラ（取締役社長CEO 伊藤雅彦）は、5G基地局向け28GHz帯ミリ波フェーズド・アレイ・アンテナ・モジュール（PAAM）『FutureAccess™』の評価サンプルの提供を開始いたします。

現在、世界中の通信事業者が、5Gネットワーク（モバイルワイヤレスアクセス：MWA、固定ワイヤレスアクセス：FWA の両方）にミリ波を採用しています。特に米国市場ではミリ波の展開が進んでおり、トップオペレーターはミリ波ネットワークとユースケース（屋外、屋内、リピーター/リレーなど）を拡大させています。
そして、ミリ波ネットワークの展開を加速させ、その勢いを持続させるために、基地局メーカーと通信事業者は、最高性能のミリ波コンポーネントを必要としています。

フジクラが開発した5G基地局向け28GHz帯ミリ波PAAMは、5Gミリ波基地局に求められる最適な構造、性能、消費電力、総所有コスト（TCO）を実現し、このお客様のニーズに応えます。また、従来の統合型5G RANだけでなく、新たなO-RANやvRANアーキテクチャにおいても業界最高水準の性能を提供いたします。
今後、フジクラでは、さらなる最適化を図りながら、28GHz以外の他の5Gミリ波帯にも本技術を展開する予定です。

フジクラ電子応用技術R&Dセンターのセンター長である西出研二は、今回のサンプル提供の開始について、次のように述べています。
「ミリ波は現在の5G通信にとって重要なだけでなく、Beyond 5G/6Gネットワークにとっても重要な基盤となります。フジクラは、この技術に長期的に取り組んでいます。このたび、クラス最高の性能、消費電力、TCOを誇る『FutureAccess™』のサンプルをお客様に提供できることを嬉しく思います。現在、COVID-19によるサプライチェーンの問題で、業界はかつてない困難に直面しています。フジクラは、サプライチェーンパートナーと密接に連携し、この短期的な問題に対処しています。技術的な性能に加え、コスト、リードタイム、品質・信頼性、サプライチェーンの継続性をすべて高レベルで提供してまいります。」

フジクラ 『FutureAccess™』は、2022年4月より、一部のお客様向けに評価サンプルの提供開始を予定しています。また同時期に、評価用ボードの提供も開始する予定です。

『FutureAccess™』の性能等に関する詳しい情報につきましては、同製品の特設サイトを設けていますので、そちらをご覧ください（https://mmwavetech.fujikura.jp/ja/5g/ ）。

また、2月28日から3月3日までスペイン・バルセロナで開催される世界最大のモバイル関連展示会「MWCバルセロナ2022」のブースHall1 1F-14ブースにおいて『FutureAccess™』のサンプルを展示する予定です。会場にお越しの際には是非お立ち寄りください。
MWCバルセロナ2022サイト：https://www.mwcbarcelona.com/