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半導体業界最大級の国際学会「ISSCC 2022」にて28GHz帯5Gミリ波インフラ向けフェーズド・アレイ・アンテナ・モジュールの革新的な性能を発表

2022年2月17日
株式会社フジクラ

株式会社フジクラ(取締役社長CEO 伊藤雅彦)は、このたび、米国International Business Machines Corporation(IBM)社との共同開発の成果を2022年2月24日開催のISSCC(International Solid-State Circuits Conference)において発表いたします。
今回の発表では主に、28GHz帯5Gミリ波インフラ向けフェーズド・アレイ・アンテナ・モジュール(PAAM)が備える2つの革新的な性能について報告いたします。

28GHz帯5Gミリ波向けPAAMの2つの革新的性能
1) オンチップカリキュレーションモードを用い100倍以上のビーム制御が可能

従来のPAAMでは本体内にあらかじめビームテーブルを持ち、このテーブルに規定された方向にのみビームを生成することができます。しかし、ビームテーブルは通常、数百のビームにしか対応していません。
私たちが開発したPAAMでは、3万以上のビームを高速に計算し生成することができるICを用いることで、ビームテーブル方式に比べ、100倍以上のきめ細かなエリアカバレッジを可能としました。

2) 低消費電力を提供

IC内部の設計を最適化することにより、PAAMの電力付加効率は最大20%という高い値を達成し、最高レベルの低消費電力を実現しました。これにより、携帯基地局を設計する上で課題となる熱問題の解決を容易に行うことが可能となります。

ISSCCは、半導体回路技術の国際学会としてはもっとも格式が高い学会として知られています。今回、私たちが開発したPAAMが発表テーマとして採択されたのは、その優れた機能/性能が業界内で広く認められたことによるものです。
2月23日に同会議で行うデモンストレーションではPAAM動作の実演も行いますので、是非ご注目ください。

今年(2022年)のISSCCは、COVID-19の世界的な大流行により、昨年に続きバーチャルカンファレンス形式での開催となります。IBMとフジクラの発表はセッション27.3で行われる予定です。
ISSCC 2022の公式ウェブサイト:https://www.isscc.org/

28GHz帯5Gミリ波向けPAAMに関する詳しい情報を掲載する特設サイトも設けていますので、是非ご覧ください(https://mmwavetech.fujikura.jp/ja/5g/ )。

以 上

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