プレスリリース
2021年 社長 新年のメッセージ (社員向け要旨)
明けましておめでとうございます。
昨年、2020年は年初から新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい、今もなお終息が見えません。新型コロナウイルス感染症に罹患された方々には謹んでお見舞い申し上げますとともに、一日も早いご快復を心よりお祈り申し上げます。 また、最前線で国民の健康福祉に貢献してくださっている医療従事者、介護従事者に心より敬意を表します。一日も早くこの事態が終息することを願っています。
品質不適切事案に関する進捗状況
昨年7月31日に品質不適切事案に関する安全性確認及び再発防止策の進捗状況について外部発表を行いました。2018年8月末の外部公表以降、お客様への対応は概ね完了し、また、該当するほとんどの製品について、製品の安全性、機能性につき「問題ない」との理解をいただきました。今後は、過去の過ちを教訓に、各種再発防止策の徹底・継続を行い、二度と品質不適切行為が起きない組織風土の醸成を目指します。
業績について
上期の当社グループの経営成績は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で自動車メーカが生産を停止したこと等により、前年比減収となったものの、19年度に行った事業構造改革効果や発生費用削減の諸活動、デジタル機器向けの巣ごもり需要を取り込めたことにより、売上高営業利益率は3.0%、利益額は89億円となりました。
下期は、新型コロナウイルス感染症拡大による影響の継続や、エネルギー事業の国内需要減少等が想定されるものの、事業構造改革の効果と情報通信サブカンパニーおよびアメリカ・フジクラによる戦略商品、超細径超多芯光ケーブルSpider Web Ribbon®(SWR®)/Wrapping Tube Cable® (WTC®) が、欧米におけるFTTx 整備や全世界規模でのハイパースケールデータセンタ向け需要の拡大を取り込み販売増となり、通期での営業利益額は110億円を見込んでいます。
100日プランについて
当社は2019 年度の業績の悪化を受け、2020 年度を最終年度とした中期経営計画の続行は収益構造の更なる悪化を招きかねないとの判断の下、中期経営計画を断念し、持続可能な事業体へと変革を遂げるため、「100日プラン」を策定しました。「100日プラン」の下、「エネルギー」「情報通信」「FPC」「ワイヤハーネス 」の4項目において、事業ポートフォリオと事業戦略の見直しを行い、加えて「コーポレート構造改革」「固定費削減・資産売却」、「経営刷新」といった取り組みを推進していきます。
また、「選択と集中」の「集中」していく分野として「光ケーブル事業拡大」プロジェクトを推進します。我々が強みを持っているSWR®/WTC®のビジネスを武器に、次なる成長のドライバとして光ケーブルの事業を強くしていきます。
そして成長フェーズへ
事業再生フェーズの後の成長フェーズでは、当社が得意とする分野での社会貢献の機会が待っています。情報通信の技術を軸とした光ソリューション事業の更なる拡大や、医療分野における電子部品関連の技術を用いた事業創出、自動運転のセンサシステムを支えるFPCやコネクタ等の周辺製品ビジネス等、強みを活かせる分野でのビジネスが見えてきています。
一人ひとりが「半歩前」へ踏み出そう
事業再生は、私が先頭に立ち、不退転の覚悟で臨みますが、当然ながら社員の皆さん一人ひとりの力なくして事は成就しません。まずは、現在の仕事を再確認し、事業再生のために今やらなければならない仕事は何かを考えてください。会社が大きく変革しなければならない現状において、皆さん一人ひとりの行動変容が大きな力になると信じています。フジクラグループの社員の皆さんがそれぞれ半歩でも前に出れば、それはとてつもなく大きな力になるはずです。一人ひとりが変化を恐れず、半歩前へ踏み出していきましょう。
以上