株式会社フジクラ

  1. Home
  2. ESG
  3. バックナンバー
  4. 2020
  5. 4つの重点分野(マテリアリティ)

ESG

フジクラグループのCSR

4つの重点分野(マテリアリティ)

4つの重点分野

4つの重点分野画像

4つの重点分野の選定プロセス

 4つの重点分野の選定プロセスは、「フジクラグループCSR基本方針」を制定する過程で、専門家や顧客、先進的な企業、取引先、環境、行政、社員などさまざまなステークホルダーのご意見、視点等をベースとした論議を経て決定しました。その決定の背景には、フジクラグループを取り巻く社会環境が将来変わろうとも、フジクラグループにとってこの「4つの重点分野」の重要性は変わることはない、変えてはならないという強い意思が込められています。

CSR重点方策の設定

 フジクラグループは、「フジクラグループCSR基本方針」と「4つの重点課題」をベースに、経営戦略との連動を図るため、中期経営計画と同様に2020年度を最終年度としたCSR重点方策を定めています。これは、ステークホルダーインクルーシブを念頭に「マテリアリティ・マトリックス分析」を行い、「ステークホルダーの関心事」と「自社事業への影響度」の2つの視点から評価・検証を行いました。
 その結果、CSR重点方策を12項目、フォロー項目を11項目設定し、2020年度の目標達成へ向けて、毎年目標と実績を評価しています。目標に対する進捗は毎年CSRウェブサイトで公開しています。

マテリアリティ・マトリックス分析

マテリアリティ・マトリックス分析

CSR重点方策と注力するSDGsとの関連

 フジクラグループでは、「投資家を含め国際社会が高く評価するフジクラグループの実現」を目標に、CSR重点方策とフォロー項目を定めています。また、注力するSDGsとも関連させ、目標達成へ向けた取り組みを進めています。

CSR重点方策と注力するSDGsとの関連

CSR重点方策の目標

ESG分類 CSR重点方策 2020年度目標
環境(E) 1.CO2の排出量削減
1.CO2排出量削減
 ①当社およぴ国内連結子会社:3%以上削減(2013年比)
 (長期目標2030年度:2013年比▲6.5%以上)
 ②海外連結子会社 (中期目標:CO2排出量の原単位を2014年度比で年1.3%改善)
2.水リスク 1.水の使用量の改善目標の設定と改善実施。
2.水リスク評価実施、リスク低減実施。
3.「CDPウォーター」に回答、評価されている。
3.生物多様性確保の活動
1.構内緑地活用で木場千年の森、佐倉千年の森、鈴鹿千年の森が従業員に親しまれる。
2.佐倉、鈴鹿の近隣住民へ開放準備完了し、近隣住民とのコミュニケーション計画が完了。
社会(S) 4.人権の尊重 1.国籍・人種・性別・宗教・年齢・出身会社など、多様な人財が活き活きと働く会社になる。
2.グループ全体でハラスメントの正しい認識を持ち、ハラスメントをしない、させない風土を醸成。
5.ダイバーシティ 1.「フジクラグループHRMビジョン」が国内外全グループに共有、ゴールに向かい共創している。
2.「一人一人が主役」の高い当事者意識の多様な人財が「つながり」、独創的アイディアを生み出し顧客ニーズに応える会社になる。
6.グローバルな人財育成 1.「フジクラグループHRMビジョン」が全グループで共有され共通ゴールに向かって共創している。
2.社員が尊重され、魅力的な人財をグローバルで創出し、”夢がある会社”になっている。
7.ワーク・ライフ・バランス 1.多様な人材がそれぞれに合った勤務体系で、それぞれの役割を果たし会社に貢献している。
2.限られた時間で、生産性高く働くことで、会社に貢献する風土が醸成されている。
8.CSRサプライチェーン・マネジメント 1.カンパニー、主要グループ会社でパートナーミーティングを開催し適切に運営されている。
2.パートナーへアンケートの実施、評価が適切に行われている。
3.グループCSR調達ガイドラインが遵守されている。
4.リスクが認識され、カンパニー、グループ会社で管理が出来ている。
9.地域コミュニティとの連携と貢献 1.「フジクラがあってよかった」と地域の誇りになる。
2.地域を代表する企業になり高く評価される。
3.社員はフジクラグループ社員を誇りに思う。
ガバナンス(G) 10.グループ経営理念MVCV 1.全グループで情報共有化(和・英文)
  ①イントラにMVCV教科書+海外のアクセス
  ②グループ会社へフジクラオデッセイ紹介
2.MVCV研修の充実:浸透調査と活動の活性化
3.フジクラブランドとのリンク
11.「社会」との連携 1.イニシアチブ等の情報にCSR的対応が迅速。
2.国や省庁等の規制、方針に迅速に対応。
3.関連団体や顧客等の情報に迅速に対応。
4.SDGs等の要請に迅速に取り組み情報を開示。
12.情報開示とコミュニケーション 1.国際社会が高く評価する情報開示ができる。
2.グローバルインデックス銘柄に安定的に選定。
3.ステークホルダーの期待に応える情報開示。
4.ステークホールダーとコミュニケーションが定期的にできる。

CSR重点方策の目標・実績・評価

〔評価の基準〕 ◎:目標以上に進んだ ○:目標通り進んだ △:目標未達項目あり X:目標未達

4.グループ会社向けCSR説明会の実施
ESG分類 CSR重点方策 2020年度目標 2019年度計画 活動結果 評価
環境(E) 1.CO2の排出量削減
1.CO2排出量削減
①当社および国内連結子会社:
 3%以上削減(2013年比)
(長期目標2030年度:2013年比▲6.5%以上)
②海外連結子会社 (中期目標:CO2排出量の原単位を2014年度比で年1.3%改善)
1.CO2総排出量削減
(国内連結) 2013年度比 2.4%以上
(海外連結) CO2排出量原単位の改善2014年度比 3.9%以上改善
フジクラグループ環境長期ビジョン2050のロードマップが完成し、RE100に加盟
 CDP気候変動スコアA-
(国内)
 ・フジクラ:18.9 %減少
  (排出量80.9千トン・CO2)
 ・国内グループ:5.9 %減少
  (排出量63.4千トン・CO2)
(海外グループ)
 原単位:9.2 %改善
  (排出量257千トン・CO2)
2.水リスクへの対応 1.水の使用量の改善目標の設定と改善実施
2.水リスク評価実施、リスク低減実施
3.「CDPウォーター」に回答、評価されている
1.水の使用量原単位の改善
・国内連結子会社:2018年度比1%以上
(国内)
 水使用量原単位(売上高対比)
 前年度比20.1%改善
行政ハザードマップによるリスク確認を行い、国内拠点の洪水・高潮リスクリストを作成
 CDPウォータースコア B-
3.生物多様性確保の活動
1.構内緑地活用で木場千年の森、佐倉千年の森、鈴鹿千年の森が従業員に親しまれる
2.佐倉、鈴鹿の近隣住民へ開放準備完了し、近隣住民とのコミュニケーション計画が完了
1.事業所内自然の有効活用
2.生物多様性 取り組み推進
3.事業所の里山構想推進
1.木場千年の森「千年の森へ行こう」キャンペーンを開始、社員への周知向上のため、毎月職場リレーで社内イントラに活動を掲載(12回実施)
2.佐倉千年の森PJ活動を完了、維持活動を継続
3. 従業員とのレクリエーション活動を継続実施
社会(S) 4.人権の尊重 1.国籍・人種・性別・宗教・年齢・出身会社など、多様な人財が活き活きと働く会社になる
2.グループ全体でハラスメントの正しい認識を持ち、ハラスメントをしない、させない風土を醸成
1.ハラスメント教育の充実
2.労働時間管理の強化
1.ハラスメント法の周知、e-ラーニングの内容見直し
2.変形労働勤務を導入、働き方改革関連法の対応推進
5.ダイバーシティ 1.「フジクラグループHRMビジョン」が国内外全グループに共有、ゴールに向かい共創している
2.「一人一人が主役」の高い当事者意識の多様な人財が「つながり」、独創的アイディアを生み出し顧客ニーズに応える会社になる
1.仕事と育児の両立支援の実施
2.多様な人財の採用
3.障害者雇用の推進
1.年度での実施ができず次年度継続
2.新卒として外国人1名採用も目標未達
3.法定雇用率を達成も、単体での雇用率は未達
×
6.グローバルな人財育成 1.「フジクラグループHRMビジョン」が全グループで共有され共通ゴールに向かって共創している
2.社員が尊重され、魅力的な人財をグローバルで創出し、”夢がある会社”になっている
1.海外語学研修制度
2.グループ人事プラットフォーム構築
1.今期実績なし
2.海外グループ会社へシステム導入を継続
7.ワーク・ライフ・バランス 1.多様な人材がそれぞれに合った勤務体系で、それぞれの役割を果たし会社に貢献している
2.限られた時間で、生産性高く働くことで、会社に貢献する風土が醸成されている
1.在宅勤務制度
2.勤務諸制度の見直し
3.仕事と介護の両立支援策
4.生産性向上
1.新型コロナにて大幅に実施推進
2.変形労働勤務、フレックス勤務の実施拡大
3.介護コンシェルジュサービスの導入
8.CSRサプライチェーン
・マネジメント
1.カンパニー、主要グループ会社でパートナーズ・ミーティングを開催し適切に運営されている
2.パートナーへアンケートの実施、評価が適切に行われている
3.グループCSR調達ガイドラインが遵守されている
4.リスクが認識され、カンパニー、グループ会社で管理が出来ている
1.パートナーズ・ミーティングのグループ展開
2.パートナーCSR推進
3.グローバル・サプライチェーン人権確保促進
4.CSR/SCM監査の検討
5.サプライヤーポータル導入検討
1.今年度も日本、中国、タイ王国で実施
2.今年度も日本、中国でアンケートを実施
3.CSR調達ガイドラインを改定
日本のパートナーズミーティングで人権遵守要請(継続)
4.国内グループ会社へのアンケートを実施、SCM監査は未実施
5.計画通り導入
9.地域コミュニティとの連携と貢献 1.「フジクラがあってよかった」と地域の誇りになる
2.地域を代表する企業になり高く評価される
3.社員はフジクラグループ社員を誇りに思う
1.行政、地域団体、他企業との関係構築
2.藤倉学園賛助会活動の拡大
1.江東区エコライフ協議会参加、東京都環境局のイベント協力
2.多摩藤倉学園で新入社員ボランティアを継続実施
3.他企業との連携促進
ガバナンス(G) 10.グループ経営理念MVCV 1.全グループで情報共有化(和・英文)
 ①イントラにMVCV教科書+海外のアクセス
 ③グループ会社へフジクラオデッセイ紹介
2.MVCV研修の充実:浸透調査と活動の活性化
3.フジクラブランドとのリンク
1.職場伝道師の育成
2.階層別研修のMVCV研修
3.全員参加のMVCV啓発
4.海外グループ会社への展開
5.情報発信と共有化
6. 行動基準の見直し検討
1.理念研修を継続実施(参加者:116名)
2.今後も階層別研修を継続実施予定
3.MVCV優秀賞をビデオ化し社員へ展開
4.ワークショップとディスカッションを継続実施(22名)
5.社内報でMVCV推進委員会の活動記事を掲載
6. MVCV解釈ワークショップを開催
7.MVCV教育用ツールの作成
11.「社会」との連携 1.イニシアチブ等の情報にCSR的対応が迅速
2.国や省庁等の規制、方針に迅速に対応
3.関連団体や顧客等の情報に迅速に対応
4.SDGs等の要請に迅速に取り組み情報を開示
1.CSRに関する最新情報の入手
2.国内、国際社会との連携
3.社会課題に関する対応
1.国連グローバルコンパクト分科会に継続参加
2.RE100加盟、TCFD賛同
3.新入社員研修にてSDGs研修を継続実施
4.フジクラニュースへのSDGsのマーキング開始
12.情報開示とコミュニケーション 1.国際社会が高く評価する情報開示ができる
2.グローバルインデックス銘柄に安定的に選定
3.ステークホルダーの期待に応える情報開示
4.ステークホールダーとコミュニケーションが定期的にできる
1.ESG情報の内容調査・分析
2.株主・投資家への情報提供
3.統合報告書の内容充実
4.社内外への情報発信の工夫
1.FTSE4GoodとBlossomJapan組入継続
2.機関投資家とのESGミーティングを継続実施
3.GPIFの運用機関が選ぶ「改善度の高い統合報告書」に継続選出

2019年度の重点的な活動の自己評価

 フジクラグループは、自己評価の統一性・均一性を保つための評価プロセスを下記の3ステップで行なっています。

GRIスタンダード側面の整理

 CSR重点方策をもとに、関連性の強いGRIスタンダード側面を整理しています。「サステナビリティレポーティングガイドラインGRIスタンダード対照表」では、関連性の強いGRIスタンダード側面に紐づく項目に限定して掲載しています。

分類 CSR重点方策 GRIスタンダード側面
環境(E) CO2の排出量削減 302 エネルギー
305 大気への排出
水リスク 303 水
生物多様性確保の活動 304 生物多様性
社会(S) 人権の尊重 406 非差別
407 結社の自由と団体交渉
408 児童労働
409 強制労働
412 人権評価
ダイバーシティ 405 多様性と機会均等
グローバルな人財育成 404 研修および教育
202 地域経済での存在感
ワーク・ライフ・バランス 401 雇用
402 労使関係
403 労働安全衛生
CSRサプライチェーン・マネジメント 204 調達慣行
308 サプライヤーの環境評価
414 サプライヤーの社会性評価
地域コミュニティとの連携と貢献 413 地域コミュニティ
ガバナンス(G) グループ経営理念MVCV 205 腐敗防止
206 反競争的行為
419 社会経済面のコンプライアンス
社会との連携 該当なし
情報開示とコミュニケーション 201 経済的パフォーマンス
203 間接的な経済影響
307 環境コンプライアンス
416 顧客の安全衛生
417 マーケティングとラベリング

PAGE TOP