株式会社フジクラ

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ESG

フジクラグループのCSR

第三者意見 / ご意見を受けて

第三者意見

本木 啓生 株式会社イースクエア 代表取締役社長

本木 啓生
株式会社イースクエア
代表取締役社長

 フジクラグループでは、統合報告書を発行して今年2年目を迎えました。昨年、いくつか指摘をさせて頂いた事項については、今年の報告書にてすべて対応されていることを確認しました。特に、価値創造ストーリーでは、3つの競争優位性として、「長期的な信頼関係」「技術力(研究開発)」「社会変化への適応力」におけるフジクラグループのDNAとしての強みがなにか、”みらい”社会の実現に向けたどのような具体例があるのかを例示し、説得力のある内容となっています。
 また、今年は5人の社外取締役からのメッセージが掲載され、各々のご専門の立場からの問題意識や今後検討すべき課題などが書かれています。活発に議論がかわされている取締役会の様子や風通しの良い企業風土などを垣間見ることもできます。

 今回の第三者意見では、統合報告書としての完成度をさらに上げていくことの一助になればと、国際統合報告評議会(IIRC)が発行する国際統合報告フレームワークより、その「指導原則」と「内容要素」において特に重要とされている5つの観点より評価を行いました。

 フジクラグループは、新たにRE100への加盟、TCFDへの賛同など、グローバルで重視されるイニシアティブへの参加を表明しました。また、ESG投資対応の努力も功を奏し、GPIFインデックスへの継続選定もされています。今後、国際社会は脱炭素化へ向けた動きなど事業環境においても急激な変化が起こることが予測されますが、他社に範を示す存在であり続けて欲しいと願っています。

ご意見を受けて

滝沢 功 常務取締役

滝沢 功
常務取締役

 フジクラグループを取り巻くESG(環境・社会・ガバナンス)に関する経営環境は、劇的に変化を続けており、機関投資家を含むステークホルダーからの企業のESG活動への注目も高くなっています。フジクラグループは気候変動対応に関する長期ビジョンとして、2016年にフジクラグループ環境長期ビジョン2050を制定し、2050年の未来を見据え、環境負荷の最少化に向けた4つのチャレンジに取り組んでいます。TCFDへの賛同表明やRE100加盟を通じて、気候変動リスクの緩和にも貢献してまいります。
 また、フジクラグループは、2020年中期経営計画4年目にあたり、その計画達成のためには役員・社員全員でフジクラブランドの向上を図ることが必要であると考えています。フジクラブランドは、重要なステークホルダーである顧客・株主・社員がフジクラに感じる価値の総和であると捉え、ブランド力の向上のために、さまざまな取り組みを進めております。

 さて、本木啓生様より専門家としてのお立場から広い視野に立った第三者意見をいただき、フジクラグループのDNAとしての強みがなにか、”みらい”社会の実現に向けた取り組みについてご評価いただきました。社外取締役からのメッセージは、フジクラグループにとって初めての試みでありました。価値創造モデルについては引き続き、社内で議論を継続し、自らの強みや競争優位性などを理解し、長期持続的な成長につなげていきたいと考えております。
 また、本年度の課題として、「1.マテリアリティ(重要性)」、「2.リスクと機会」、「3.戦略と資源配分」、「4.パフォーマンス(実績)」、「5.アウトルック(見通し)」についてご提言をいただきました。これらのご提言につきましては、フジクラグループCSR委員会にて、ご提言の一つひとつをしっかりと受け止め、取り組みへの検討を進めてまいります。

 フジクラグループは経営理念に掲げる“つなぐ”テクノロジーを通じてお客様の価値創造と社会への貢献を追求することを不変のミッションとし、持続可能な企業の発展と社会の実現のために、気候変動などESG課題に積極的に対応し、企業グループとしての社会的責任の一端を今後も果たしてまいります。

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