CSV戦略の推進
CSVの推進
フジクラグループでは、自社の利益成長とともに社会課題を解決し、SDGs達成に貢献するための戦略として、CSV(Creating Shared Value:共通価値の創造)を進めています。CSVとは企業が本業を通じて、社会価値を向上(社会課題解決)し、経済価値(利益)も得る活動のことと定義されています。フジクラグループはこれまでも社会課題解決のための事業活動を続けてきましたが、2017年を「フジクラグループCSV元年」とし、CSVを本格的に考えるスタートの年としています。
地方自治体の社会課題解決へ向けた取り組み
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・長野県大町市との連携協定締結
フジクラは、長野県大町市と2018年10月に連携協定を締結し、ICT やIoT を活用した市民サービスの向上に資する新たなサービスの立ち上げを目指し、技術と行政の課題を実証実験で確認しながら社会実装を実現する取り組みを開始しました。オープンイノベーションを通じて、コト売りビジネスによる新たな事業創造に取り組んでいます。
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・除雪車管理業務の改善に向けたIoT 実証実験を実施
実証実験の1つとして、2019年1月からGPS※1端末を用いた「除雪作業費の適正な評価の課題を解決する取り組みをIoTBASE株式会社と共同で行いました。
大町市は、2月の平均積雪深が50cm を超える積雪地帯にあり、冬季の除雪作業に大きな負担がかかっていました。今回は、除雪車の位置情報をリアルタイムに把握することで稼働時間の自動計算に取り組んだほか、作業エリアの把握による稼働動線の適正化や住民問い合わせへの迅速な対応といった用途に活用することを目的に実証実験を行いました。
実証実験の結果、除雪に関わる業務のシステム化が安価な方法で実現でき、役所や委託業者の積算業務の改善が図れ、住民サービスの向上も期待できることが確認されました。
フジクラとIoTBASEは本実証実験の結果を踏まえ、除雪事業等に活用できる自治体向け位置情報ソリューションの製品化を目指しています。
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電動車向け軽量アルミハーネスによる低炭素社会への貢献
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フジクラは、電動車関連製品の開発・製造を行うことで、社会の低炭素化に貢献するため、電動車向けアルミハーネスの量産を開始しました。 |
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医療分野における天然資源(液体ヘリウム)を使わないコンパクトな次世代MRI装置の普及に貢献
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フジクラは、低温磁場中の臨界電流密度が従来比約1.5倍(フジクラ従来比)である400A/mm2を超える世界最高性能のレアアース系高温超電導線材の量産技術開発に成功し、販売を開始しました。超電導技術は医療分野のMRI( Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像診断)装置、半導体分野のシリコン結晶炉引上げ装置などで使用されています。
フジクラは2016~ 18年度に国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の開発事業を受け、MRI 装置への適用を目指したレアアース系高温超電導線材の開発を行ってきました。
高温超電導MRI 装置は小型装置では既に画像取得に成功しており、今回、磁場中臨界電流密度400A/mm2に到達することで天然資源(液体ヘリウム)を使わないコンパクトな次世代MRI 装置
が実現可能なレベルに到達しました。
フジクラは、今後もさらなる需要拡大に応えることでレアアース系高温超電導線材およびコイル製品の提供により高温超電導ビジネスの拡大を図ります。
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