ワーク・ライフ・バランス
基本理念・方針
フジクラグループは、更なる事業の発展と個人の充実した生活の両立を実現するため、多様な価値観・ライフスタイルを尊重したワークライフバランス支援を推進しています。
- 『フジクラグループCSR活動指針』の中の指針
- ・グループの企業活動にかかわるすべての人の安全を確保し、働きやすい職場環境の維持・向上に努めます
- 『社員に対する安全衛生管理および倫理的配慮に関する基準』の中の指針
- ・適正な労働時間管理
・安全で衛生的な職場環境および健康管理の推進
労働時間適正化に向けた取り組み
労働時間の適正化は、現地の法令遵守につとめるとともに、人財価値・企業価値の向上にもつながる極めて重要な経営課題と認識し、グループを挙げて取り組んでいます。また、労働時間の適正化を図り、過度な労働時間を削減につとめるため、2014年6月には『フジクラグループ労働時間適正化活動方針』を制定し、以下の項目を3つの柱として取り組みを推進しています。
- ①全社的な問題意識の共有とルールの徹底
- ②フォロー体制の強化
- ③労働環境の見直し
フジクラグループ労働時間適正化活動方針
フジクラグループは、多様な人財がその能力を最大限発揮できる環境を創出し、企業価値の向上を実現するために、制度改革・組織風土改革など労働時間適正化活動に積極的に取り組んでいきます。
2017年度活動実績(フジクラ)
2017年4月に働き方改革労使検討委員会を設置し、働き方改革に向け精力的に取り組んでいます。委員会は人事部と労働組合から人選しています。2017年度は、月平均の残業時間実績が前年度比較で▲1.84h/月となり、一定の成果を得ました。また、在宅勤務制度の正式導入とそれに関連したフレックス勤務制度の見直しを実施し、コアタイムの縮小により柔軟な働き方ができる様に整備を行いました。
2017年度の主な活動
- ①ワーク・ライフ・バランス 労使検討委員会発足
- ②取締役向け「働き方改革セミナー」(外部講師・複数回)
- ③介護についての教育研修実施
- ④働き方改革・ダイバーシティ推進の意義について社内外広報
・イントラネット、社内報
・プレスリリース
・e-learning - ⑤EAP(employee assistant program)の導入
- ⑥在宅勤務制度の導入
- ⑦ライフイベントとキャリアの両立に向けた実態把握調査の実施
ワーク・ライフ・バランスの推進と就業環境の整備
2017年度の取組み
働きやすい職場環境の維持・向上のため、年度計画を策定しています。
2017年度計画 | 2017年度実績 |
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多様な人財の価値観を受けれる風土醸成、 労働生産性を高める就労環境づくりの構築 • 在宅勤務制度の導入 • WLB労使検討委員会 • 介護についての教育研修実施(介護セミナー) • 社内外広報(働き方改革HP) • 組織開発研修(ワークショップ) |
• WLB労使検討委員会を設置し、働き方改革に向けた討議を実施 • 働き方改革推進の意義・重要性などを外部講師が講義し、経営陣向けのセミナーを実施 •「仕事と介護の両立」を社内報で特集(9月) • 従業員アンケート(12月) 「ライフイベントとキャリアの両立に向けた実態把握調査」と称し育児・介護・働き方の実態、ニーズを把握 • フレックスタイム制改定、下期より在宅勤務制度を導入 • 男性の育児参画を促進するための休暇制度新設(検討中) |
フジクラのワーク・ライフ・バランスを支援する制度は、7次一般事業主行動計画に示されています。
その主なものは、以下の通りです。
①男性社員の育児休業取得促進措置
②テレワーク制度の導入
③組織・風土改革
④有給休暇所得促進
また、上記の支援・制度を啓発・周知するツールがあります。
ワークライフバランス支援制度一覧は
http://www.fujikura.co.jp/csr/data/work-life_balance.html
に掲載しています。
「くるみん」認定
フジクラは、2017年11月、次世代育成支援対策推進法に基づく「基準適合一般事業主認定通知書」を東京労働局長より受領しました。今回の認定から、子育て支援をサポートする企業に与えられる次世代認定マーク(愛称 くるみん)が変更になりました。フジクラは、社内のパンフレット、名刺等での使用を開始しました。 |
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イクボス企業連盟に加盟
2016年11月15日、ダイバシティーと働き方改革推進を目的とし、特定非営利活動法人ファザーリング・ジャパン(代表理事:安藤哲也、以下「FJ」)が主催する「イクボス企業同盟」に加盟しました。 |
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働き方変革チャレンジデー
これまでの働き方・習慣を見直す「働き方変革チャレンジデー」として、主に以下の取り組みを実施しています。
プレミアムフライデー
経済産業省及びプレミアムフライデー推進協議会が中心となって推進する「プレミアムフライデー」の取り組みに賛同し、2017年4月から毎月1回、指定の金曜日に以下に記載された取り組みを奨励しています。
①定例休暇(全休・半休)の取得。
②フレックスタイム制度適用職場において、コアタイム開始時刻(11時)からの出勤や、コアタイム終了時刻(14時)の退社。
③15時以降の社内会議実施を控える。
取り組み以降、会議等の設定を調整するなど、働き方改革に前向きに取り組んでいこうとする動きがみられました。
時差Biz
東京都が中心となって推進する「時差Biz」に賛同し、本社地区において、2017年7月11日~2017年7月25日の期間「社員が多様な働き方を活用しアウトプットを出す風土」「多様な働き方を認め合う風土」の醸成を目的として、以下の取組みを奨励しておりました。
①フレックス勤務制度が適用されてない職場に対して、新規適用を促進。
②フレックスタイム制度適用職場における、コアタイム開始時刻からの出勤や、所定就業時間より早い時刻の退社。
③定例休暇(全休・半休)の取得。
④外出・出張時の直行・直帰。
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※時差Bizとは
東京都による「時差Biz」は、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催による大勢の観光客訪問を見据え、通勤ラッシュの緩和を目的としたムーブメントです。同時に、東京都内に通勤する人々が満員電車によるストレス・疲労から解放されることで、心身がリフレッシュされ、その結果仕事の生産性向上につなげようという「働き方改革」の一環です。
社員のインセンティブを高める活動
フジクラグループは、多様な人財がその能力を最大限に発揮できる環境を創出し、企業価値の向上を実現するために、社員のインセンティブを高めるための活動とその活動を支える制度があります。このような制度は初代社長・松本留吉から続いているものもあります。
制度一覧表
制度 | 制度の概要 | |
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1 | 資格・技能検定の取得奨励制度 | 通信教育受講に対して奨励金を給付する制度 |
2 | キャリアチャレンジ制度 | 社内のイントラネットで公募し、希望する社員を募る制度 (外部採用を必要とする際、先ず公募で社内のリソースを検討することが特徴です) |
3 | 国内留学制度 | 研究開発に従事する社員を大学院(博士課程)に派遣する制度 |
4 | 社長表彰制度 | 業績向上等に寄与した社員・グループに賞状・報奨金を授与する制度 |
5 | パテントマイスター制度 | 特許件数の上位者に報奨金授与する制度 |
6 | 提案表彰制度 | 優秀提案に対して表彰する制度 |
7 | キャリアアップ支援制度 | 進級者を対象としたキャリア面談の実施、一般職研修制度 |
8 | 「匠」認定制度 | 技術継承となる高度熟練技術者に「匠」の称号を与える制度 |
9 | 海外拠点企業内転勤制度 | グローバルな人材育成で各拠点人材をフジクラ本社等で勤務する制度 |
10 | フェロー(特別研究者)認定制度 | 研究開発で卓越した専門性と優れた人格で高い学術評価者を処遇する制度 |
11 | 保存休暇制度 | 失効した定例休暇を最大100日まで積み立て、病気や介護、地域・社会貢献活動に利用できる制度 |
12 | キャリア採用における社員紹介制度の導入 | 社員の紹介による採用を制度化することで幅広く人財を採用できる機会を創出しする為 |
ボランティア休暇(保存休暇の用途拡大)
フジクラは、取得後2年を経過し失効した年次有給休暇を最大100日まで積み立て、病気や介護等に利用することが出来る制度(保存休暇制度)があります。2015年4月より、多様なライフスタイルに応じた環境づくりの一環として、保存休暇の利用用途に地域・社会貢献活動(ボランティア)を追加しました。
当制度の対象となるCSR活動は、災害時のボランティア活動、ドナー登録・提供に関する活動、障がい者への福祉活動、高齢者への福祉活動、防災・防犯など地域社会への貢献貢献活動、青少年の指導・育成に関する活動などが含まれます。