株式会社フジクラ

ESG

フジクラグループのCSR

会社概要

会社概要

商号 株式会社フジクラ Fujikura Ltd.
創業 1885(明治18)年 2月
設立 1910(明治43)年 3月
資本金 530億円(2018年3月31日現在)
売上高 連結7,400億円(2017年度)
代表者 取締役社長 伊藤雅彦
本社 〒135-8512 東京都江東区木場1-5-1
事業所 佐倉、鈴鹿、沼津、石岡
研究所 東京、佐倉
支店/営業所 大阪、名古屋/宇都宮、豊田
海外事業所 アメリカ、イギリス、シンガポール、マレーシア、タイ、中国、ベトナム、インド他16ヶ国
従業員 連結58,422名(2018年3月31日現在)
事業内容 光ファイバケーブル、光伝送システム、通信システム、電子配線部品、自動車電装部品、電力システム、産業用電線、金属材料、不動産事業

沿革

 当社グループの沿革は、下記をご参照ください。

グループのブランドロゴ

 私たちのブランドロゴの歴史は、藤倉電線護謨合名会社から藤倉電線株式会社に改組した1910年に制定し、使用を始めました。100年以上も前のことです。その後、創業100周年の1985年にこれまでの社章を改めて新社章を制定しました。それから25年を経た2009年に現在のブランドロゴ(登録商標)を制定し、まず当社で使用を開始し、2011年3月より国内は連結子会社、海外では100%出資比率のグループ会社へ拡大をしています。
 当社グループの「ブランドロゴ(登録商標)」は、私たちのブランドイメージを伝える最も基本的かつ重要な要素で、①コーポレートシンボル、②専用書体「Fujikura」、③コーポレートカラーの3つの要素からなっています。私たちの「ブランドロゴ」は、お客様や社会に対する信頼の証(あかし)として、またグループの求心力として、当社グループを表す象徴的な役割を担っているとても重要なものと捉えています。
 当社グループは、世界の多くの国と地域で事業展開を進めています。グローバル市場において、戦略的に事業展開を進めるためにもブランドロゴの整備を進めていて、現在、私たちがブランドロゴを登録並びに申請をしている国の数は150を超えています。

フジクラグループブランドロゴ

フジクラグループブランドロゴ

フジクラグループ・ブランドロゴ方針(2011年3月制定)

 フジクラグループは、グローバルな事業展開を戦略的に進めるため世界統一のブランドロゴを定めます。

グループネットワーク(2018年3月末現在)

グループネットワークの図

社員数

グループ社員数・地域別社員数 円グラフ

グループ男女比率 円グラフ

事業紹介

 当社グループは、4つのカンパニーでグローバルに事業展開しています。

エネルギー・情報通信カンパニー

エネルギー・情報通信カンパニー挨拶

カンパニー概要

 より速く、高品質で大容量の“つなぐ”を求めて、ネットワークはNGN(次世代基盤ネットワーク)へと進化しています。それを支える光ファイバでフジクラグループは常に世界トップレベルです。その光ファイバを極低損失で接続する光融着接続機は“世界No.1”であり、私たちは光のトータルソリューションをご提供しています。
 社会の基盤を支える電力エネルギーの安定供給に貢献することは、創業以来の私たちの原点です。電力会社向け電力ケーブル・架空送電線から汎用低圧ケーブル・産業用ケーブルまで、電力インフラに必要不可欠な製品をグローバルにお届けするフジクラグループは、世界のトップランナーとして高い評価をいただいています。

主要製品

  • 光ファイバ・光ファイバケーブル
  • 光融着接続機
  • コネクタ付光ケーブル
  • ネットワーク関連製品
  • 送電線
  • 産業用電線
  • エコ電線
  • エンジニアリング

経営環境

 エネルギー・情報通信カンパニーは、高い収益力と強い新陳代謝力を持つ事業体になることを目指しています。これまでに、事業の構造改革と成長分野へリソースを再配分することを進め、2018年度からその刈取りが始まる年としています。
 2017年度は、データセンター・モバイル・FTTxなど通信インフラへの投資が旺盛で、中国、北米を中心に光ファイバの需要が増加しました。2018年度も世界的に光ファイバ需要は継続する見込みであり、需要の動向を見極めながら光ファイバ・光ケーブルの増産を進めていきます。
 また海外EPC事業では、ミャンマーを含む東南アジア諸国およびブラジルとその周辺国の電力インフラ市場において急速な成長が見込まれます。各国のパートナーと連携し、さらなる成長を目指しています。

注力製品

6,912心の光ケーブル(SWR®/WTC®) 超多心SWR®/WTC®配線ソリューション 低風圧低ロス架空送電線
世界で最も高密度構造で、世界最大心数の6,912心を実現。布設コストの高い地下管路の光ファイバ本数を大幅に上げることが可能となります。 超多心WTC®の登場に合わせ、コンパクトながら収容効率を高め、現場での作業時間短縮に寄与する接続・成端箱をラインナップしています。 PLY(多角形Polygon)構造とすることで風圧荷重が減少、またアルミニウム断面積が増えることで送電ロスが減少し火力発電によるCO2発生が減少します。

エレクトロニクスカンパニー

エレクトロニクスカンパニー挨拶

カンパニー概要

 小型・高集積化するエレクトロニクス製品にとって、プリント回路や電子ワイヤ、コネクタなどの電子部品は繊細な“神経”にあたります。フジクラグループは、この分野でも長年蓄積した技術力を発揮し、スマートフォンやデジタルカメラなどの最先端機器に、小型・軽量化に最適なFPC(フレキシブルプリント配線板)をはじめ、多様な電子部品、モジュールをトータルにご提供するワンストップソリューションを実現しています。また、グローバルに展開するフジクラグループは、高密度実装を含めたこれらの高難度電子部品を設計からマスプロダクションまで多様化するお客様のご要望にお応えし、現在のエレクトロニクスの世界を支えています。

主要製品

  • FPC
  • コネクタ
  • 極細同軸ケーブル
  • サーマルソリューション
  • HDD関連製品

経営環境

 エレクトロニクスカンパニーは、FPCとコネクタともに主要顧客のスマートフォン向けを中心に大幅な増収増益となりました。これは、需要の増加だけではなく、これまで進めてきた自動化による省人化や地道な生産性改善により、稼ぐ力が付いてきたものと分析しています。
 2018年度は、2020中期経営計画の中間年であり、中期計画の線上に乗せるための重要な年と位置づけています。FPCとコネクタは歩留・品質改善に努め、スピーディな対応を通じて顧客との関係をさらに深化させます。他の電子部品事業は、より安定した収益を上げる事業体を目指し、選択と集中を進め、次世代の柱となる商品創出にも取り組みます。さらに、IoTやAIといった最新技術の導入を行うことで競争力強化に努めていきます。

注力製品

DRL(Daytime Running Light)用FPC 車載・携帯端末用基板間コネクタ デジタル出力微圧センサ(AL4シリーズ)
昼間走行灯(DRL)に、LEDを実装したフレキシブル性のあるFPCを採用することで、自動車の自由なデザインが可能です。 車両の電子制御化・小型化の要求に対応した基板間コネクタを開発し、バリエーションを拡充しています。基板実装面積の省スペース化を実現し、嵌合後にロック機構が働き抜けにくくなることで、強い耐振動性と高い信頼性を併せ持つコネクタです。 高精度な微小圧力検知(10kPa以下)と高耐圧性能の両立を実現した製品です。呼吸器系医療機器や産業用空圧機器に利用されています。

自動車電装カンパニー

自動車電装カンパニー挨拶

カンパニー概要

 グロ-バルに発展を続ける自動車産業。電子情報化が進むカーエレクトロニクスの世界で自動車の安全、安心、快適を支えているのは自動車用ワイヤハーネスです。フジクラグループは、自動車用ワイヤハーネス、車内LAN、シートセンサ、環境対応で需要増が見込まれる電気自動車用給電コネクタなど、トータルな配線システムで車の進化を加速させています。フジクラグループは、グローバルな生産拠点で車の総合配線システムをお客様にご提供し、進化を続けるカーエレクトロニクスの世界を“つなぐ”テクノロジーでリードしています。

主要製品

  • ワイヤハーネス
  • 電装品
  • シートセンサ

経営環境

 自動車電装カンパニーは、北米向けの需要が前年度に引き続き好調となり、欧州向けは新車種向け製品の量産が始まったことなどで前年度比較239億円増の1,570億円と大幅な増収となりました。利益面では、欧州向け事業の大幅な採算悪化を主因として、31億円の営業損失となりました。
 新エネルギー車やコネクテッドカーといった分野で急速に進展する自動車用製品の開発体制を強化すべく、主要顧客に密着した開発活動を行う自動車電装R&Dセンターを新設しました。
 2018年度は、円高の影響を懸念するものの、新車種立ち上がりにより前年度並みの売上高を見込んでいます。営業利益については、東欧製造拠点の生産性の改善に取り組み、世界3極一丸となって邁進していきます。

注力製品

太物アルミ電線 超音波接続端子 着座センサ(Sバネシート用)
EV、PHEVの大電流回路の軽量化のために太物アルミ電線を開発し、2018年9月から量産開始の予定です。 太物アルミ電線と端子の電気的接続信頼性を高めるため、超音波接続用端子と接続技術を開発しました。 新型の着座センサは、シートの座面クッション材下に配置されているバネへ設置するタイプであり、従来構造に比べ小型化を実現しています。

不動産カンパニー

不動産カンパニー挨拶

カンパニー概要

 オフィス・ショッピング・レストランなど、人々が集い憩う街・深川ギャザリアの運営によるビル賃貸事業を行っています。

経営環境

 不動産カンパニーは、都心からの近さという立地を武器に、高い稼働率と安定的な収益確保を続けています。
 2017年度は、前期にオフィスビル1棟を買い取ったことにより増収増益となり、営業利益は過去最高の55億円となりました。2018年度は、一部テナントの入れ替えによる一時的な空室が発生するため減収減益となりますが、2019年度以降は回復すると見込んでいます。

業界団体とのかかわり

主な参加団体 業界団体の概要
一般社団法人
日本経済団体連合会(経団連)
経団連は、わが国の代表的な企業1,350社、製造業やサービス業等の主要な業種別全国団体109団体、地方別経済団体47団体などから構成されています(いずれも2017年4月1日現在)。 総合経済団体として、企業と企業を支える個人や地域の活力を引き出し、わが国経済の自律的な発展と国民生活の向上に寄与しています。
一般社団法人
日本電線工業会(JCMA)
日本電線工業会は、わが国の電線工業の健全なる発展を図り、日本経済の発展と国民生活の向上に寄与している業界団体です。
※ 2016年度 社長伊藤雅彦が会長に就任
一般社団法人
電線総合技術センター(JECTEC)
電線総合技術センターは、電線・ケーブルの安全性・信頼性に関する試験、検査認証及び研究、被覆材料のリサイクル技術開発を中心とした研究、海外研修を含めた技術分野における人材育成、情報交流やデータベースの整備活用等に取り組んでいます。
一般社団法人
電子情報技術産業協会(JEITA)
電子情報技術産業協会は、電子機器、電子部品の健全な生産、貿易及び消費の増進を図り、電子情報技術産業の総合的な発展を通して、わが国経済の発展と文化の興隆に寄与している業界団体です。
一般財団法人
光産業技術振興協会(OITDA)
光産業技術振興協会は、光産業の総合的育成、振興を図るとともに、関連産業の高度化と国民生活の向上を通してわが国経済社会の発展に寄与しています。
一般社団法人
東京都江東産業連盟
東京都江東産業連盟は、江東区並びに関係諸団体と連携して江東区の発展に寄与しています。
通信電線線材協会 通信電線線材協会は、会員相互の協力により通信電線線材工業の健全な発達を図り、広く電気通信の発展を通じて、公共の福祉の増進と会員の繁栄を招来することに寄与しています。
※ 2016年度 社長伊藤雅彦が会長に就任

社外評価

FTSE4GOOD Global Index(2016年6月より継続)
FTSE Blossom Japan Index(2017年6月より継続)
※年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)ESG指数
S&P/JPX カーボン・エフィシェント指数
※年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)ESG指数
Morningstar Socially Responsible Investment Index(2016年1月より継続)
※モーニングスター社会的責任投資株価指数構成銘柄
経済団体連合会の社会貢献活動団体「1%クラブ」に正式加入(2017年7月)
えるぼし認定(2017年3月)
厚生労働大臣「女性活躍推進法に基づく認定(えるぼし)」最高段階認定取得
くるみん認定(2017年11月)
厚生労働大臣「子育てサポート企業」くるみんマーク認定

生きた創業の記念物・珊瑚樹

 1881年、創業者・藤倉善八は相次ぐ事業の失敗から新規蒔き直しをかけて神田淡路町に転居しました。その住居は由緒ある賀来神社(かくじんじゃ)の境内の横にありました。藤倉善八は、当時ご神木とされていた境内にある珊瑚樹を朝な夕な大切にお世話をしました。そのためか事業はトントン拍子に成功し1885年から始めた電線事業も日に日に隆盛となりました。藤倉善八が亡くなったあと、社員達は生きた「創業の記念物」としてこの珊瑚樹を貰い受け、社員の手で今日まで大切にしてきました。その間、関東大震災(1923年)、東京大空襲(1945年)と2回の火災に遭い焼けましたがそのたびに焼けた樹の根っこから新しい芽を吹き樹は蘇りました。それは工場の再建に奔走する社員の心の大きな支えとなりました。

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