4つの重点分野(マテリアリティ)
4つの重点分野
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- 1.誠実な企業活動
- 社会の一員として各国・地域の法令・ルールを遵守した誠実な企業活動、顧客の立場に立った製品・ソリューションの提供、公正で透明な取引、行政や各種団体との健全・正常な関係維持、情報の管理・保護の徹底等を行ないます。
- 2.環境への配慮
- 各国・各地域の環境規制を遵守し自主的管理による維持・向上、事業活動での環境負荷低減の推進、環境配慮型の製品づくりと顧客への情報提供、各国・各地域の環境保全への参画、生態系保全への努力等を行ないます。
- 3.人間の尊重
- 全社員による安全の確保と働きやすく差別のない明るい職場作り、社員の機会均等と仕事と生活の調和、人権尊重と強制労働・児童労働を絶対に許さない等を行ないます。
- 4.社会との調和
- 各国・各地域の文化・慣習を尊重した積極的な社会貢献、すべてのステークホルダーに対する幅広いコミュニケーション、適時適切な情報の積極的な開示等を行ないます。
4つの重点分野の選定プロセス
4つの重点分野の選定プロセスは、「フジクラグループCSR基本方針」を制定する過程で、専門家や顧客、先進的な企業、取引先、環境、行政、社員などさまざまなステークホルダーのご意見、視点等をベースとした論議を経て決定しました。その決定の背景には、フジクラグループを取り巻く社会環境が将来変わろうとも、フジクラグループにとってこの「4つの重点分野」の重要性は変わることはない、変えてはならないという強い意思が込められています。
CSR重点方策の設定
フジクラグループは、「フジクラグループCSR基本方針」と「4つの重点課題」をベースに、経営戦略との連動を図るため、中期経営計画と同様に2020年度を最終年度としたCSR重点方策を定めています。これは、ステークホルダーインクルーシブを念頭に「マテリアリティ・マトリックス分析」を行い、「ステークホルダーの関心事」と「自社事業への影響度」の2つの視点から評価・検証を行いました。 |
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CSR重点方策と注力するSDGsとの関連
フジクラグループでは、「投資家を含め国際社会が高く評価するフジクラグループの実現」を目標に、CSR重点方策とフォロー項目を定めています。また、注力するSDGsとも関連させ、目標達成へ向けた取り組みを進めています。
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CSR重点方策の目標
ESG分類 | CSR重点方策 | 2020年度目標 |
環境(E) | 1.CO2の排出量削減 |
1.CO2排出量削減 ①当社およぴ国内連結子会社:3%以上削減(2013年比) (長期目標2030年度:2013年比▲6.5%以上) ②海外連結子会社 (中期目標:CO2排出量の原単位を2014年度比で年1.3%改善) |
2.水リスク | 1.水の使用量の改善目標の設定と改善実施。 2.水リスク評価実施、リスク低減実施。 3.「CDPウォーター」に回答、評価されている。 |
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3.生物多様性確保の活動 |
1.構内緑地活用で木場千年の森、佐倉千年の森、鈴鹿千年の森が従業員に親しまれる。 2.佐倉、鈴鹿の近隣住民へ開放準備完了し、近隣住民とのコミュニケーション計画が完了。 |
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社会(S) | 4.人権の尊重 | 1.国籍・人種・性別・宗教・年齢・出身会社など、多様な人財が活き活きと働く会社になる。 2.グループ全体でハラスメントの正しい認識を持ち、ハラスメントをしない、させない風土を醸成。 |
5.ダイバーシティ | 1.「フジクラグループHRMビジョン」が国内外全グループに共有、ゴールに向かい共創している。 2.「一人一人が主役」の高い当事者意識の多様な人財が「つながり」、独創的アイディアを生み出し顧客ニーズに応える会社になる。 |
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6.グローバルな人財育成 | 1.「フジクラグループHRMビジョン」が全グループで共有され共通ゴールに向かって共創している。 2.社員が尊重され、魅力的な人財をグローバルで創出し、”夢がある会社”になっている。 |
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7.ワーク・ライフ・バランス | 1.多様な人材がそれぞれに合った勤務体系で、それぞれの役割を果たし会社に貢献している。 2.限られた時間で、生産性高く働くことで、会社に貢献する風土が醸成されている。 |
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8.CSRサプライチェーン・マネジメント | 1.カンパニー、主要グループ会社でパートナーミーティングを開催し適切に運営されている。 2.パートナーへアンケートの実施、評価が適切に行われている。 3.グループCSR調達ガイドラインが遵守されている。 4.リスクが認識され、カンパニー、グループ会社で管理が出来ている。 |
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9.地域コミュニティとの連携と貢献 | 1.「フジクラがあってよかった」と地域の誇りになる。 2.地域を代表する企業になり高く評価される。 3.社員はフジクラグループ社員を誇りに思う。 |
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ガバナンス(G) | 10.グループ経営理念MVCV | 1.全グループで情報共有化(和・英文) ①イントラにMVCV教科書+海外のアクセス ②グループ会社へフジクラオデッセイ紹介 2.MVCV研修の充実:浸透調査と活動の活性化 3.フジクラブランドとのリンク |
11.「社会」との連携 | 1.イニシアチブ等の情報にCSR的対応が迅速。 2.国や省庁等の規制、方針に迅速に対応。 3.関連団体や顧客等の情報に迅速に対応。 4.SDGs等の要請に迅速に取り組み情報を開示。 |
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12.情報開示とコミュニケーション | 1.国際社会が高く評価する情報開示ができる。 2.グローバルインデックス銘柄に安定的に選定。 3.ステークホルダーの期待に応える情報開示。 4.ステークホールダーとコミュニケーションが定期的にできる。 |
CSR重点方策の目標・実績・評価
〔評価の基準〕 ◎:目標以上に進んだ ○:目標通り進んだ △:目標未達項目あり X:目標未達
ESG分類 | CSR重点方策 | 2020年度目標 | 2017年度推進計画 | 活動結果 | 評価 |
環境(E) | 1.CO2の排出量削減 |
1.CO2排出量削減 ①当社および国内連結子会社: 3%以上削減(2013年比) (長期目標2030年度:2013年比▲6.5%以上) ②海外連結子会社 (中期目標:CO2排出量の原単位を2014年度比で年1.3%改善) |
1.CO2総排出量削減 ・国内連結子会社:1.2%以上削減(2013年比) ・海外連結子会社:1.3%改善(2015年比) |
(国内)2013年度(基準年)対比、単体で1.0%増加、国内グループ会社で6.5%増加。 (海外グループ)2014年対比、原単位12.9%改善。 |
X |
2.水リスクへの対応 | 1.水の使用量の改善目標の設定と改善実施。 2.水リスク評価実施、リスク低減実施。 3.「CDPウォーター」に回答、評価されている。 |
1.使用量原単位:年1%以上改善 | (国内)水使用量原単位(売上高対比) 前年度比1.6%増加。 |
X | |
3.生物多様性確保の活動 |
1.構内緑地活用で木場千年の森、佐倉千年の森、鈴鹿千年の森が従業員に親しまれる。 2.佐倉、鈴鹿の近隣住民へ開放準備完了し、近隣住民とのコミュニケーション計画が完了。 |
1.事業所内自然の有効活用 | 1.佐倉千年の森プロジェクトにて希少種保護などを重視した整備計画を策定。 2.木場千年の森が東京都「江戸のみどり登録緑地」に都内で最初に登録。 |
◎ | |
社会(S) | 4.人権の尊重 | 1.国籍・人種・性別・宗教・年齢・出身会社など、多様な人財が活き活きと働く会社になる。 2.グループ全体でハラスメントの正しい認識を持ち、ハラスメントをしない、させない風土を醸成。 |
1.フジクラグループHRMビジョン制定 2.ハラスメント教育の充実 |
1.HRMを制定し、多彩な人財活用を推進 2.ハラスメント対応のグループ会社への展開強化 |
○ |
5.ダイバーシティ | 1.「フジクラグループHRMビジョン」が国内外全グループに共有、ゴールに向かい共創している。 2.「一人一人が主役」の高い当事者意識の多様な人財が「つながり」、独創的アイディアを生み出し顧客ニーズに応える会社になる。 |
1.「フジクラグループHRMビジョン」制定 2.多様な人財の採用 3.障害者雇用の推進 |
1.「フジクラグループHRMビジョン」を制定し、社内外に宣言 2.多様な人財を採用(留学生、外国人、女性) 3.グループとして障害者雇用を推進 |
○ | |
6.グローバルな人財育成 | 1.「フジクラグループHRMビジョン」が全グループで共有され共通ゴールに向かって共創している。 2.社員が尊重され、魅力的な人財をグローバルで創出し、”夢がある会社”になっている。 |
1.海外語学研修制度 2.グループ人事プラットフォーム構築 3.人財戦略会議の開催 |
1.海外語学研修制度を導入 2.グループへ共通の人事制度を導入 3.ASEAN地区人財戦略会議を開催 |
○ | |
7.ワーク・ライフ・バランス | 1.多様な人材がそれぞれに合った勤務体系で、それぞれの役割を果たし会社に貢献している。 2.限られた時間で、生産性高く働くことで、会社に貢献する風土が醸成されている。 |
1.在宅勤務制度 2.WLB労使検討委員会 3.従業員調査 |
1.在宅勤務制度を本格運用開始 2.労使によるWLB推進のための検討委員会を開始 3.ライフイベントとキャリアの両立に向けた実態調査を実施 |
△ | |
8.CSRサプライチェーン ・マネジメント |
1.カンパニー、主要グループ会社でパートナーズ・ミーティングを開催し適切に運営されている。 2.パートナーへアンケートの実施、評価が適切に行われている。 3.グループCSR調達ガイドラインが遵守されている。 4.リスクが認識され、カンパニー、グループ会社で管理が出来ている。 |
1.パートナーズ・ミーティングのグループ展開 2.パートナーCSR推進 3.グローバル・サプライチェーン人権確保促進 4.CSR/SCM監査の検討 |
1.日本、中国で実施 2.日本、中国でアンケートを実施 3.CSR調達ガイドラインを日本とタイのパートナーズ・ミーティングで遵守要請(継続) 4.海外グループ会社などで監査トライアル実施 国内外グループ会社へのアンケート実施 |
○ | |
9.地域コミュニティとの連携と貢献 | 1.「フジクラがあってよかった」と地域の誇りになる。 2.地域を代表する企業になり高く評価される。 3.社員はフジクラグループ社員を誇りに思う。 |
1.行政、地域団体、他企業との関係構築 | 1.行政主催イベントに参加 2.地域団体(環境NPO)と合同イベント開催 3.他企業との連携促進 |
○ | |
ガバナンス(G) | 10.グループ経営理念MVCV | 1.全グループで情報共有化(和・英文) ①イントラにMVCV教科書+海外のアクセス ③グループ会社へフジクラオデッセイ紹介 2.MVCV研修の充実:浸透調査と活動の活性化 3.フジクラブランドとのリンク |
1.職場伝道師の育成 2.階層別研修のMVCV研修 3.全員参加のMVCV啓発 4.海外グループ会社への展開 5.情報発信と共有化 |
1.理念研修や情報交換会を実施 2.階層別の研修を実施 3.啓発強化月間を実施 4.海外グループ会社向け理念研修を実開始 5.経営理念HPのリニューアルと多言語化 |
○ |
11.「社会」との連携 | 1.イニシアチブ等の情報にCSR的対応が迅速。 2.国や省庁等の規制、方針に迅速に対応。 3.関連団体や顧客等の情報に迅速に対応。 4.SDGs等の要請に迅速に取り組み情報を開示。 |
1.国内、国外のCSR情報を入手 2.SDGs、CSVの推進 |
1.国連グローバルコンパクト分科会に参加 2.SDGs、CSVを推進 有識者(名和教授)とのダイアログなど実施 |
○ | |
12.情報開示とコミュニケーション | 1.国際社会が高く評価する情報開示ができる。 2.グローバルインデックス銘柄に安定的に選定。 3.ステークホルダーの期待に応える情報開示。 4.ステークホールダーとコミュニケーションが定期的にできる。 |
1.投資家のESG情報対応 2.ステークホルダーとのコミュニケーション |
1.FTSE4GoodとBlossomJapanインデックス組入継続 2.ESG機関投資家への説明実施 3.自治体主催セミナーで登壇 |
○ |
2017年度の重点的な活動の自己評価
フジクラグループは、自己評価の統一性・均一性を保つための評価プロセスを下記の3ステップで行なっています。
- ①推進する主管部門が重点方策テーマ毎に4段階での「自己評価」を実施
- ②20名のCSR委員会委員による4段階での「他者評価」を実施
- ③主査(担当役員)が自己評価と20名委員よる評価結果を総合的に分析し、当社グループとしての最終評価を実施
GRIスタンダード側面の整理
CSR重点方策をもとに、関連性の強いGRIスタンダード側面を整理しています。「サステナビリティレポーティングガイドラインGRIスタンダード対照表」では、関連性の強いGRIスタンダード側面に紐づく項目に限定して掲載しています。
分類 | CSR重点方策 | GRIスタンダード側面 |
環境(E) | CO2の排出量削減 | 302 エネルギー |
305 大気への排出 | ||
水リスク | 303 水 | |
生物多様性確保の活動 | 304 生物多様性 | |
社会(S) | 人権の尊重 | 406 非差別 |
407 結社の自由と団体交渉 | ||
408 児童労働 | ||
409 強制労働 | ||
412 人権評価 | ||
ダイバーシティ | 405 多様性と機会均等 | |
グローバルな人財育成 | 404 研修および教育 | |
202 地域経済での存在感 | ||
ワーク・ライフ・バランス | 401 雇用 | |
402 労使関係 | ||
403 労働安全衛生 | ||
CSRサプライチェーン・マネジメント | 204 調達慣行 | |
308 サプライヤーの環境評価 | ||
414 サプライヤーの社会性評価 | ||
地域コミュニティとの連携と貢献 | 413 地域コミュニティ | |
ガバナンス(G) | グループ経営理念MVCV | 205 腐敗防止 |
206 反競争的行為 | ||
419 社会経済面のコンプライアンス | ||
社会との連携 | 該当なし | |
情報開示とコミュニケーション | 201 経済的パフォーマンス | |
203 間接的な経済影響 | ||
307 環境コンプライアンス | ||
416 顧客の安全衛生 | ||
417 マーケティングとラベリング |