フジクラグループは、自らの事業活動が地球環境と密接な関係にあることを深く認識し、地球環境を保護するために最大の努力を尽くすことを目指し、“人にやさしい、地球環境にもやさしい企業グループ”を掲げています。すべての生きものは、直接的、間接的にお互いに支え合って生きており、生物多様性によってもたらされる多くの恵みによって私たちの命も暮らしも支えられています。

　フジクラグループでは、事業活動に関する環境側面（原因）を管理し、生物多様性への影響の増大を抑制する活動を行っています。

　フジクラグループは、2013年に「フジクラグループ生物多様性確保ガイドライン」および｢フジクラグループ生物多様性長期ビジョン・ロードマップ2030｣を策定し、社員一人ひとりが生物多様性の保全に対する認識を高める取り組みを進めています。

　フジクラグループは、本社地区（東京都江東区）再開発の一環として、2010年11月にビオガーデン｢フジクラ 木場千年の森｣を創設しました。ここは、フジクラグループの生物多様性確保の取り組みのフラッグシップとなっています。
　2013年には、生物多様性確保の取り組みをグループ全体へと広げるために、フジクラグループの各事業所内で所有する緑地活用の試みとして「里山公園化」を提案し、2030年までのロードマップを策定しました。

　ロードマップの主な活動として、フジクラ佐倉事業所（千葉県佐倉市）敷地内の緑地を里山化することを開始しました。そのために2016年11月に「佐倉千年の森プロジェクト」を立ち上げ、2020年度までの5年間の実施計画を策定しました。2017年度は、緑地の植生調査、ゾーニング、遊歩道の整備、イベン等の活用に取り組んできました。
　また、この取り組みは、フジクラグループ環境管理活動指針の管理項目に規定し、実施状況を地球環境委員会にて監視します。

　フジクラ鈴鹿事業所では、事業所内に広がる自然豊かな緑地の管理と活用の検討を進めています。2017年も社員による緑地の維持・管理を行ってきました。また、毎年1月に新成人による記念植樹を行っており、植樹の際には在来種を選定し生物多様性の保全を図っています。