労働慣行 人財育成 フジクラ・アカデミーの人財育成の基本理念・方針 当社グループは、2005年に企業の経営理念を一新し、“つなぐ”テクノロジーを通じ、顧客の価値創造と社会に貢献する企業グループを目指しています。これに伴い、当社グループの全社員が、「一人ひとりが主役」として行動し、世界で通用する有能な人財集団を形成すべく、当社のグループ社員を対象とした研修教育プログラムとしてフジクラ・アカデミーを運営しています。社員一人ひとりが、多様な研修メニューから、顧客価値向上につながる学習を主体的に行う機会を提供するとともに、コンプライアンスやリスク管理については、受講を義務付けています。 人財育成の考え方 人財育成の中心は、各職場で行われる「OJT(On the JobTraining)」、「OFF-JT(集合研修)」、「自己啓発」、「ジョブローテーション」の4本の柱で構成され、これらを支える基盤が「人財を育てる風土・土壌づくり」です。フジクラ・アカデミーでは、教育の基本は職場でのOJTであることを踏まえ、職場における人財育成を支援するための研修プログラムを企画・運営しています。“気づき”を与えることに重点を置いて、OJTでは不足しがちな分野の教育や、職場単位ではできない全社横断的なカリキュラムを実施しています。また、自己啓発を活性化・支援するために、通信教育やeラーニングも用意しています。 教育制度 (人財育成システム) 必修(階層別)研修 「新入社員」「入社2年目」「入社3年目」「OJT」「係長研修」「新任管理職研修」等のステージごとに受けるプログラムと、人事制度を支える管理者に対して実施する「評価者研修」等のプログラムを用意しています。 選抜研修 次世代経営者を育成するための経営塾をはじめとして、製造分野、業務分野のそれぞれ分野ごとのリーダーを育成する「リーダー研修」を用意しています。 選択研修 「プレゼンテーション」「英語プレゼンテーション」「コミュニケーション」「経営」「財務」等の自分の能力向上に意欲的な社員や上司に推薦された社員などが積極的に受け入れられるように、色々なプログラムを用意しています。 スキルマネジメント 当社では、スキルマネジメントのために階層共通のスキルについてはフジクラ・アカデミーが担当する研修、自己啓発プログラムで、更に専門的なスキルについては各関係部門が担当する研修で幅広くプログラムを提供しています。 生涯学習プログラム 定年を数年後に控えた社員を対象としたライフプランセミナー、希望に応じて定年後の就職斡旋サービスを提供しています。 自己啓発の推進(インセンティブ制度) 通信教育・外部研修 ・通信教育は、各人の目的とプランに合わせて、300以上の講座から自由に選択可能です。 ・外部研修は、外部で他社のメンバーと研修を受ける制度です。 ・奨励金給付制度 語学教育 ・社内TOEICの実施(年2回) ・英語研修、日本語研修 ・海外派遣型の語学留学 ・奨励金給付制度 フェロー認定制度 当社では、技術・研究開発分野において、誰もが認める卓越した専門性と優れた人格を持ち、顕著な業績を上げた者や社外で極めて高い学術評価を得た者を、「フェロー(特別研究者)」として認定し、役員クラス同等の処遇を行っています。現在2名の「フェロー(特別研究者)」が活躍しており、技術・研究開発分野において、さらなる高みを目指す社員の模範的存在となっています。 人財育成活動 2016年度の活動と結果 当社は、2016年度にフジクラ・アカデミーの担当する全社共通の集合研修、通信教育・eラーニングや自己啓発支援プログラムなどの人財育成研修、また関係部門が担当する専門教育(品質・ものづくり、知財、法務)、コンプライアンス研修やリスクマネジメント研修など数多くの研修が行われ、社員の受講者数は延べ3万3千人となりました。 2016年度 研修・セミナーの述べ受講者の実績(フジクラ) 〔単位:人〕 内容 受講者数 受講者の内訳 男 女 2016年度研修等受講者実績 33,491 27,683 5,808 人財育成活動実績 フジクラ 〔年度:2016年度〕 時間単価は経団連アンケートで使用の単価(4千円/時間)を使用 【人財育成活動の主な内容】 必須研修・新入社員研修、語学研修、社内カンパニー・事業所の研修 安全衛生・メンタルヘルス・健康管理研修、BCP・BCM研修 経営理念・CSR・ものづくり・品質・環境研修、知的財産・ブランドロゴ研修 コンプライアンス、リスクマネジメント、eラーニング グローバルビジネスを支える人財育成 当社グループは、世界の20を超える国と地域に5万人を超える社員が先進的で有用性の高い商品とソリューションを継続的に開発するために、日々“つなぐ”テクノロジーの分野で顧客に信頼されるものづくりに取り組んでいます。この取り組みをさらに高めて行くためには、グローバルに活躍ができる人財が重要で、そのための人財育成の活動は、当社グループの未来へとつながる経営の重要な柱の一つです。 方針 「世界で通用する人財を創出するために、グローバルビジネスの一翼を担う自覚のもと、主体的に職務に当たる人財を確保し育成する」 目標 1.採用の拡大と配属の適材適所化 2.グローバルなローテーション 3.キャリア支援 4.グローバル共通の評価と育成の仕組み作り 5.グローバルな社内教育ネットワークとトレーニングシステム 2016年度の主な活動 当社グループは、グローバルに事業を展開しています。グローバルに活躍する人財の確保と育成は、当社グループの発展には欠かせない重要なテーマとして積極的な取り組みを進めています。 海外現場力育成学校 当社グループの海外グループ会社の社員は、海外現場力育成学校の研修を通して、日本流のチームワークによる製造工程運営、小集団を含む改善活動、マネジメント等を日本の製造現場での経験を通じて学びます。この研修を通じて、日本と海外の強みを融合した「強いものづくり」のできるリーダーを育成することで、グローバルフジクラのグローバル人財育成と現場力のさらなる増強を図っています。 ものづくり・ムダ取り 当社グループでは、2009年度から「全員参加の(ものづくりでの)ムダ取り活動」を開始しました。製造部門及び間接部門の社員がチーム単位で改善活動を行っています。例えば、間接部門のムダ取りでは、国内グループ会社で約590のチームが編成され、省エネや5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)から業務改善テーマまで取り組み、大きな成果をあげています。毎年5月には、グローバルフジクラ改善発表会が開催され、海外からのチームも参加して改善成果を発表しています。 次のページへ→