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CSR

CSR統合報告書

フジクラグループCSR統合報告書2015
〔ISO26000 中核主題〕 人権、労働慣行

基本理念・方針

人事政策の基本的理念

当社グループは、顧客・社員・社会の三者がWin/Winの関係を構築できるよう、それぞれのニーズを的確に捉え、人事政策・制度に反映していくことを基本的理念として掲げています。

当社グループの「人権」に関するCSR規程

当社グループの「人権」に関するCSRの規定としては、「フジクラグループCSR活動指針」の一つに「⑭すべての人の人権を尊重し、強制労働・児童労働などの人権侵害を絶対に許しません」という活動の指針を掲げています。

当社グループの社員に対する倫理的配慮基準

当社グループは「フジクラ行動規範」の基本理念に則り、全世界のすべての社員に対して、人権の尊重と差別排除を含め、倫理観に基づいた安全衛生管理および労働環境を保障しています。また、労働法、安全衛生法等の関係法規や規範、社会通念との兼合いを十分に考慮しつつ、国際基準であるILOの条約に沿った対応を基本とし、公平で公正なマネジメントを実施します。

社員に対する安全衛生管理および倫理的配慮に関する基準

十分な協議を重視した労使関係

当社は労使がお互いの立場を尊重しながら、話し合うことで相互の信頼関係を築くことを約束しています。経営方針や事業計画、経営施策・事業施策については、適宜「経営説明会」や「労働協議会」を開催し、経営から組合員に対して十分な説明を行う一方、組合との意見交換を十分に行い、労使で理解を深めながら課題解決に努めています。また、当社を取り巻く経営環境・会社方針や、労働組合の運動方針について、労働組合幹部・社長・各事業部門長を講師とした研修会を定期的に開催しています。労働条件についても、労働協議会にて労使間の合意を得る為の協議を尽くして決定しています。

人権啓発活動

最近、CSR(企業の社会的責任)のテーマの一つとして、「人権」に関するものが注目されています。とは言え、ひと言で「人権」と言っても、世の中には、人種差別、児童労働、強制労働、長時間労働、過労死、メンタルヘルス、女性活用、障がい者、外国人、LGBT(性的少数者)、セクハラ、パワハラ、マタハラ等々とさまざまで、マスコミ等で話題にならない日はないように思います。

当社グループは、グループとしてのCSR活動をスタートした2009年より、CSR活動を進めていく中で、いつも大切にし、広く使ってきた重要な言葉があります。当社グループは、「人にやさしい、地球環境にやさしい企業グループになる」の言葉です。この中にある“人にやさしい”の中には、全てのステークホルダーの「人権」を大切と考え、護っていく私たちの強い意思が含まれています。

多くの取り組みテーマがある中で、私たちは「人権」の活動のベースとしているのは、「国連グローバル・コンパクト(UN-GC)」、国連「ビジネスと人権に関する指導原則」、「世界人権宣言」など、その誕生以来、「人権」への課題に取り組んできた「国際連合(国連)」の考え方です。

国連グローバル・コンパクト(UNGC)の人権

世界人権デーポスター

当社は、国連が提唱する「人権」、「労働」、「環境」、「腐敗防止」に関する普遍的な国際原則である「国連グローバル・コンパクト(UNGC)」への支持を表明し、2013年9月3日に参加しました。

私たちが支持する「10原則」、中でも「人権」は、最も大切な普遍的な概念で、人は誰でも平等に持っているものと考えています。この概念の起源は「世界人権宣言」(1948年制定)であり、この宣言は国際法の基盤をなすものとして広く認められています。

当社グループは、今年も12月10日、CSRのキャンペーン活動の一つとして「世界人権宣言」に由来する「世界人権デー・キャンペーン」を行いました。キャンペーンでは、12月10日の「世界人権デー」に合わせて、ポスターを掲示し、社内イントラネットで国連が「世界人権宣言」並びに「世界人権デー」を制定した経緯などを伝え、社員が「人権」について考える良き機会としています。

国連の取り組み

当社は、2013年9月に国連グローバル・コンパクトへの参加以来、「10の原則」への取り組みを進めると共に、国連が進める国際的な枠組み作りの活動にも注視しつつ、さまざまなCSR活動を進める上でのベースとしています。国連が進める企業に関わる「人権」に関する国連の宣言・原則等は以下の通りです。

また、人権に間接的に係わるものとして、多くの人の生命や財産、生活を奪う自然災害などの災害に対し、国際的な連携を強めて対処することで、被害を最小化しようとする国連の「国連防災世界会議」があります。

ISO26000と人権デューディリジェンス

当社グループは、CSR活動を進める上で社会的責任の国際規格である「ISO26000」を基軸とし、また、CSRの活動内容をステークホルダーに報告するフジクラグループCSR統合報告書にもこの「ISO26000」をベースとしています。また、「ISO26000」では人権の定義、企業の人権の包括的な取り組み方法(人権デューディリジェンス)とその取り組みのプロセスが示してあります。当社グループは、この「ISO26000」の人権デューディリジェンスの考え方を考慮に入れ、人権への取り組みを進めたいと考えています。

人権の定義

「ISO26000」は、「人権」を「全ての人に与えられた基本的権利」と定義します。また、「自由及び生存の権利、法の下で平等、表現の自由、労働権、食糧権、健康、教育、社会保障など」がこの人権には含まれるとしています。また、人権の責任範囲については、組織(=企業)は、「自らの影響力の範囲内を含めて人権を尊重する責任を負う」としています。

企業の包括的な取り組み

「ISO26000」では、企業の人権への取り組みは、これまで企業の各部門がそれぞれに人権に関する取り組みを行ってきました。今後は、組織横断的な視点から「人権課題」への取り組みに重点を置くことが求められています。このようなマイナス影響を特定する包括的な取り組みを「人権デューディリジェンス」と定義しています。

「人権デューディリジェンス」の5つのプロセス

ステークホルダーと人権配慮の活動

当社グループのステークホルダー別に見た人権配慮への主な取り組み内容は以下の通りです。

※ 〔 〕は、「人権」への間接的な配慮を示しています。

原材料調達での人権への配慮

当社グループは、「フジクラグループ調達基本方針」に基づきCSR調達をグローバルに行っています。原材料調達に関わる人権への配慮については、取引先にお渡しする「取引先への要望事項」の中で、「人権」にかかわる9項目への取り組みをお願いしています。

また、主要な取引先に対しては、定期的なサプライチェーンマネジメント・アンケートを行っています。そのアンケートには、人権への配慮を含むCSR調達に関わる多数の調査項目があり、頂きましたアンケートに対しては、当社として評価し、その結果を取引先にフィードバックして、当社グループと取引先各社との情報の共有化を図っています。

■紛争鉱物への対応

当社グループCSR委員会は、1990年代から始まったコンゴ紛争において、国際的な人権問題の一つとなっているコンゴ民主共和国及びその周辺国・地域での児童労働・強制労働などの非人道的行為により産出された紛争鉱物(3TG)への対応について検討を続けてきました。2010年7月、米国で金融規制改革法(ドッド・フランク法)の成立に伴い、当社グループサプライチェーンを通じて調査を進める決定と『フジクラグループ紛争鉱物不使用方針』を2011年8月に制定し公表しました。

当社グループの紛争鉱物への取り組みは、以下の通りです。

当社グループの「人権」に配慮したCSR活動

■社会的に弱い立場の人々の「人権」に配慮した活動

「人権」に配慮した活動 会社数
(単位:社)
活動件数
(単位:件)
活動の事例
障がい者施設・老人施設への寄付やボランティア活動 23 32 知的障がい者施設への支援、老人ホーム訪問ボランティア等
子供などの病人への支援 4 4 途上国の子供へワクチン寄付、心臓疾病の子供へ寄付等
子供や学生の教育への支援 36 68 出前授業、インターシップ受け入れ、学生の会社見学受入れ等
子供や学生のスポーツ活動の支援 7 11 少年野球大会開催、少年野球にグランド解放、少年スポーツ指導等
貧困者への支援 5 5 貧困者慰問、住宅提供、子供にクリスマスプレゼント贈呈他
障がい者への支援 7 9 車椅子競技者支援、障がい者実習受入れ、リハビリセンターへ寄付等
129件

■社員の安全・健康・働きやす職場環境づくりなどの「社員の人権」に配慮した活動

「人権」に配慮した活動 会社数
(単位:社)
活動件数
(単位:件)
活動の事例
業務上の事故防止、防災・減災訓練、交通安全等の活動 48 151 安全教育、安全パトロール、交通安全講習・チェック、防災訓練等
健康維持、メンタルヘルスケア、社内健康づくり等の活動 38 84 社員スポーツ大会、歩数イベント、疾病・禁煙研修、メンタルヘルス研修等
社員同士、家族や地域の方も参加するレクレーション活動 22 22 家族や地域参加の納涼大会、家族参加でクリスマスパーティー等
社員間コミュニヶーション改善や働きやすい職場づくりの活動 41 47 ノー残業デー、クリーンオフィス、セクハラなど研修、職場環境チェック等
304件

【具体的な活動事例】

TABLE FOR TWO(テーブル・フォー・トゥー)で教育支援

当社は、「TABLE FOR TWO(テーブル・フォー・トゥー)」の活動に賛同し、2014年1月から社員食堂でヘルシーランチの販売を行っています。社員がヘルシーランチを食べることで、1食につき20円の寄付金がNPO法人TABLE FOR TWO Internationalを経由し途上国の子供たちに学校給食1食分を寄付するものです。私たちは、途上国の子供たちが教育を受ける環境が保てるよう支援を行っています。

TFTの紹介パネル

TFTの紹介パネル

当社のヘルシーランチ

当社のヘルシーランチ

途上国の子どもたち(NPO法人より)

途上国の子どもたち
(NPO法人より)

タイ国FATL社、学生に奨学金を贈呈

タイ国FATL社(Fujikura Automotive (Thailand) Ltd.)は、タイの学校(Bueng thap chang school)の学生17人に奨学金を贈呈し、学生の教育を支援しています。

ベトナムFOV社、技術系学生に奨学金を贈呈

ベトナムのFOV社(Fujikura Fiber Optics Vietnam Ltd.)は、青少年の教育支援のCSR活動の一つとして、ベトナムホーチミン市にある有名な2つの技術系大学(ホーチミン市技術大学とホーチミン技術教育大学)の学生100人に奨学金を贈呈しました。

奨学金を贈呈

相談窓口

当社は、コンプライアンス違反や人権に関わる問題等の予防と通報者の選択肢を広げるため、内部通報制度として社内窓口及び独立した第三者による社外窓口を設けています。