編集方針
当社グループの2015年度版「CSR統合報告書」をステークホルダーの皆様にお届けします。
本報告書は、前回と同様に社会的責任の国際規格ISO26000の7つの中核主題とその分類基準に基づく編集方法と国際統合報告評議会(IIRC)の統合報告のフレームワークに基づく非財務情報の分かりやすい開示を今回も継続しつつ、ステークホルダーの皆様への報告内容の充実を目指して、次のような方針・内容としています。
-
1.「統合報告フレームワーク」に基づく「統合報告」に関する非財務情報開示のさらなる充実を進めました。
-
2.国際的なガイドラインGRIサステナビリティ・レポーティング・ガイドライン「4.0版」の2016年の本格導入に向けて、公表する情報・内容の質を高めながら、次回の切り替えに向けた準備をさらに進めました。
-
3.本報告書に関する独立した第三者による保証を2015年取得に向け3年計画で進めてきました。2015年5月、当社メイン工場である佐倉事業所において、「二酸化炭素排出量」と「水の使用量」に関するデータの信憑性について受審しました。先日、審査会社より「検証」(第三者保証)の報告書を取得しました。本報告書の巻末に掲載しています。
-
4.特集については、今年が、当社の創業130周年の記念すべき年にあたりますので、創業当時の個人企業時代と世界20ヶ国以上に事業を展開する今日のグローバルフジクラとを対比する形で取り上げました。
-
5.「9.人権、労働慣行」は、この10年来使用してきた分類を改め、「人権」や「ダイバーシティ」、「ワーク・ライフ・バランス」などの「社会」の関心が高まっている項目を前面に出す新しい階層表示へ変更しました。
このような方針の下、私たちのCSR活動をステークホルダーの皆様により良くご理解頂くために、WEB版(HTML版)では次のような記載をしています。その主なものは、以下の通りです。
- 社外向けホームページ(WEB)に和文、英文で掲載しています。
- CSRの新たな取り組みを、新規テーマとして本報告書に掲載するなど、Contentsとしての項目数は約400項目(前回は300項目程)になります。
- 和文20ページで、WEB版からの一部抜粋した内容で構成しています。
- 対象とするステークホルダーは、主に、顧客、パートナー(取引先)、社員です。
- GRI「サステナビリティ・レポーティング・ガイドライン第3.1版」(G3.1)及び「第4.0版」(G4)
- 環境省「環境報告ガイドライン2012年度版」
- 国際標準化機構(ISO)「ISO26000(社会的責任に関する手引)」
- 国際統合報告評議会(IIRC)「国際統合報告フレームワーク1.0」
- 国連グローバル・コンパクト10原則 他
- 2014年度(2014年4月1日~2015年3月31日)の活動を中心に報告しています。
- 2015年9月1日
(次回は、2016年9月を予定しています。)
- 当社及び連結子会社99社 合計100社(内訳:国内23社、海外77社)
- 「当社グループ」又は「フジクラグループ」とは、フジクラ単体+国内・海外の連結子会社を示します。一部例外として、グループ会社の一部を示すときには、文末又は表下に対象となる連結子会社を記載しています。
- 当社及び環境活動対象の連結子会社62社 合計63社
(内訳:国内 21社、海外41社)
- 環境活動対象の非連結子会社 2社
(内訳:国内 2社)
※環境活動対象のグループ会社は、「7.環境」の「環境活動対象のグループ会社」に記載しています。
- 株式会社フジクラ コーポレート企画室CSRグループ
E-mail:fjk.csr@jp.fujikura.com
- 当社グループのCSR活動に関する報告書は、WEB上に『フジクラグループCSR統合報告書2015』があります。また、冊子版であるダイジェスト版とそのPDFがWEB上にあります。
- 関連報告書として株主・投資家向けの財務情報を報告する『アニュアルレポート2015』(英文)がWEB上にあります。
当社グループは、次期報告書の検討を進めるにあたり、当報告書の作成過程で出てきた課題や第三者意見などの専門家のご意見、また、ステークホルダーからのご提言、関連のガイドラインの動向等の情報を集めることからスタートしました。その後、報告書の編集会議、CSR委員会の専門委員会、そして経営者で構成するCSR委員会(経営会議)での論議を経て、次期CSR報告書の「編集方針」が決定されました。情報収集から「編集方針」決定までは期間にして約6ヶ月です。
当社グループは、いろいろな機会を通じて、また、さまざまな媒体やツールを通じて、マルチステークホルダーへの情報の開示を行ってきました。一昨年の 2013年に「統合報告」という新しい情報開示のガイドライン「国際統合報告フレームワーク1.0」の公表に伴い、私たちは前回の報告書から、そのフレー ムワークの趣旨に沿って対応することを組織として決定しました。その決定に基づき私たちは「フジクラグループCSR統合報告書」へと改訂し、報告内容のさ らなる充実を図りました。この統合報告は、株主や投資家などのステークホルダーに財務情報だけでなく、企業が持続可能な社会の実現と企業の継続的な発展を 両立させる活動である非財務情報を分かりやすく開示することです。当社グループは、今回の報告書もグループ方針を継続し、2014年度の取り組みや将来への展望等を「統合報告」のガイドラインに沿って、社会の要請に応えるべく、より明確に報告することを意識し、さらなる内容の充実とレベルアップを図っていきたいと考えています。
- 統合報告の深化で貴社グループならではの価値創造の過程の報告を期待
- 前回に非財務情報の充実を図り、株主や投資家等の要請に応える報告書『CSR統合報告書』に改めました。その後も、「国際統合報告フレームワーク」の概念や定義、原則を再確認し、新たに「統合報告と統合的思考」を追記掲載しました。また、同様の趣旨からなる「国連責任投資原則(PRI)」や「スチュワードシップコード」と「日本版スチュワードシップコード」、GRIの新ガイドライン「第4.0版(G4)」、責任投資指数「FTSE4Good」等の検討を行い、私たちの活動の参考としました。さらに当社CSR委員会では、「コーポレートガバナンス・コード」の導入に向けた取り組み並びに体制作りを行いました。私たちは、今後も統合報告の深化と充実を図りながら、当社グループの価値創造の過程の報告で社会の要請と期待に応えます。
- 女性を含めた多様な人材の活用(ダイバーシティー)の具体的な取り組みの報告
- 本報告書は、第三者意見のご指摘に基づき、当社グループにおける女性の活躍推進など「ダイバーシティー」の取り組み状況をステークホルダーに明確に伝えるために、ここ10年来継続してきました報告書の階層分類を見直しました。その結果、編集のベース基準である社会的責任の国際規格「ISO26000」の7つ中核主題の「人権、労働慣行」の次の階層に「9-1.人権」、「9-2.ダイバーシティ」、「9-3.ワークライフバランス」などを導入することでステークホルダーによりわかりやすいものとしました。さらに、当社グループの女性の活躍の状況をよりわかりやすく数字で記載しました。
- ①統合報告の取り組みの2年目です。私たちはさらなる報告内容の充実に向けて、「国連責任投資原則」(2006年)、「スチュワードシップ・コード」(2010年)、「日本版スチュワードシップ・コード」(2014年)、GRI新ガイドライン「第4.0版(G4)」やIIRC「国際統合報告フレームワーク1.0」、責任投資指数「FTSE4Good」、「EICC行動規範」改訂(V5.0)、カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト(CDP)など、「ESG情報」の開示に向けた検討を行いました。さらに、「コーポレートガバナンス・コード」については情報開示の取り組みをスタートしました。
- ②社員の人材育成にどのくらい時間をかけ、どのくらい人材育成に投資しているかを掲載しました。
- ③各扉ページに、その項目内容にかかわる2014年度の重点課題の計画と活動実績を掲載しました。