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CSR報告書

フジクラグループCSR報告書2013
トップメッセージ

2012年度、私たちフジクラグループは、前年に起きたタイ国洪水被災からの復旧・復興、それに加えて二度と被災しないための幾重もの対策に全力で取り組みました。同時に私たちは、エレクトロニクス分野のグローバルな顧客の信頼回復と新たな期待に応えることにも全力を尽くしました。配線基板のFPCやコネクタなどエレクトロニクス事業は、当社グループの重要な事業の柱の一つです。顧客とのしっかりとした信頼関係を取り戻すには今少し時間を要しますが、この2013年度も引き続き、私たちフジクラグループの全部門が一体となって、顧客の信頼回復と事業の復興、さらなる事業の発展に向け鋭意進めてまいります。また、その他の製造事業に関しましては、電力や通信といった国内インフラ市場が成熟しマーケットは縮小しています。私たちは、このような事業環境の変化に国内の体制を合わせると共に新興国を中心に旺盛な海外インフラ市場へのリソースのシフトを進めています。

2013年4月、当社グループは、このような事業環境の変化にグループとして確実に着実に対応するための「機構改革・事業構造改革」をスタートしました。この改革では、従来の事業部門を4つの「社内カンパニー」へと再編し、各カンパニーには製造拠点・販売拠点・国内外のグループ会社も組み入れました。カンパニー長の明確な事業責任の下で、各カンパニーは顧客ニーズへの迅速な対応やニーズの先取り等を行なうと共に、グループ全体としての効率化を図ります。私たちは、この改革を基軸として達成すべき「15中期」の目標に向けたグロ-バル戦略を一段と加速してまいります。

私たちフジクラグループは、グループの経営理念MVCVをベースに“人にやさしい、地球環境にもやさしい”企業活動を通じて、「サステナビリティ社会の実現と私たちの継続的な発展の両方を実現させていくこと」が企業としての社会的責任(CSR)であると考えています。2012年度、私たちは2015年度を最終年度とする25項目の「CSR重点方策(Ⅱ)」の取り組みに加えて、CSRの新たな取り組みも行ないました。その新たな取組みから幾つかをご紹介します。先ず一つ目は、「第1回 ステークホルダー・ダイアログ」です。社会の声をCSR経営、また環境経営に活かすために学識者、専門家、顧客のそれぞれの立場からご提言を頂きました。二つ目は、生物多様性確保の取り組みです。私たちが東京都心に創設した「フジクラ 木場千年の森」で「第1回 ビオトープ説明会」を開催しました。来場された多くの皆様に多様な生きものたちを護る私たちの活動へのご理解を頂きました。また三つ目は、安全衛生活動の面でメンタルヘルス等に加えて当社が開発した「健康増進プログラム」の運用です。その他では、パートナーとの連携を進める紛争鉱物、グループ事業継続計画(BCP)等々です。

私たちは、社員一人ひとりが高い目標と強い意志を持ち、社会に対する責任ある取り組みを進めて、“お客様に感謝され、社会からは高く評価される企業グループ”を目指して、これからも積極的な取り組みを進めてまいります。皆様には、当社グループへのより一層のご理解と今後とも変わらぬご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

株式会社フジクラ 取締役社長 長浜 洋一

社内カンパニー体制