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CSR統合報告書

フジクラグループCSR統合報告書2016
トップメッセージ
取締役社長 伊藤 雅彦

当社グループの2015年度は、『2015中期経営計画』の仕上げの年として、グループの総力を挙げて目標達成に取り組みました。その結果、当期の連結売上高は前期比2.6%増の6,785億円と過去最高を記録し、営業利益は同30.1%増の326億円となりました。また当社の経営目標の一つとしている営業利益率も前期より1ポイント改善して4.8%となり、2015中期経営計画の当初目標6.3%の約8割を達成し、一定の評価ができる成績を収めることができたと考えています。

さて、私たちフジクラグループは、今年度をスタート年度とする5ヵ年中期経営計画『2020中期経営計画』を策定しました。この中期経営計画は、2015中期経営計画を基本的に踏襲しており、私たちがお客様の求める価値を的確に判断し、それを提供することを通じて結果として高収益企業に変化することを目指します。数値目標は、2020年度の連結売上高9,000億円、営業利益率7.0%以上、ROE10%以上、D/Eレシオ0.66倍としました。2015中期でも取り組んできた機構、構造改革は手を緩めることなく推し進め、併せてグローバル顧客に密着した成長戦略を描いてまいります。また、特に新陳代謝の加速のために新規事業を創出し、そこへのリソースシフトを断行し、新しい柱となる事業を立ち上げていきます。一方でステークホルダー、特に投資家の皆様から企業が社会的責任を果たすことを求める動きも強まっており、私たちフジクラグループも、コーポレートガバナンスを確立し、環境、社会側面での評価を高め、企業価値を向上させ、事業継続性を確固たるものにしていきたいと考えています。

私たちフジクラグループのCSRは、グループの経営理念MVCVを基軸に、“人にやさしい、地球環境にやさしい”企業活動を通じて、“サステナビリティ社会の実現”と“私たちグループの継続的な発展”の両方を実現させていくことが、企業としての社会的責任(CSR)であると考えています。このようなCSR理念の実現に向けて、私たちは、2015年中期経営計画において25項目の「フジクラグループCSR重点方策(重点課題)」への取り組みを積極的に進めた結果、2015年度にE(環境)・S(社会)・G(ガバナンス)に関する重点方策の多くを達成することができました。取り組みの幾つかをご紹介します。

環境面では、国内全体のグループ企業での廃棄物ゼロエミッションを達成するとともに、CO2総排出量を削減することで地球環境への負荷を低減しました。社会面では、東北の被災地への支援を継続的に行い、障がい者雇用の拡大を目指した特例子会社を設立したことで、社会的課題の解決に寄与しました。そしてガバナンス面では国連グローバル・コンパクトの活動推進や、ステークホルダーとのダイアログを行い、CSR活動の信頼性の向上を図りました。さらに、今後5年間の活動目標として、20中期のCSR目標を「投資家を含め国際社会が高く評価するフジクラグループの実現」と定め、専門家とのダイアログを経て新たに12項目の重点方策を策定しました。私たちは、これまでの活動の成果に満足せず、新たな重点方策の達成に向けた取り組みを加速してまいります。

私たちフジクラグループは、社員一人ひとりが高い目標と強い意志を持ち、社会に対する責任ある取り組みを進めて、“お客様に感謝され、社会からは高く評価される企業グループ”を目指し、これからも積極的な取り組みを進めてまいります。皆様には、当社グループへのより一層のご理解と今後とも変わらぬご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

株式会社フジクラ 取締役社長 伊藤 雅彦


国連グローバル・コンパクト

当社は、2013年7月のCSR委員会(経営会議)の決定を経て、国連が提唱する「人権」、「労働」、「環境」、「腐敗防止」に関する普遍的な国際原則である「国連グローバル・コンパクト(UNGC)」への支持を表明し、同年9月3日に支持する旨の署名を行い国際的な枠組み作りの活動に参加しました。