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CSR統合報告書

フジクラグループCSR統合報告書2016
〔ISO26000 中核主題〕 環境

環境負荷削減

地球温暖化対策

地球温暖化対策

当社国内グループは、2015年度にエネルギー起源のCO2排出量を2012年度比で▲1%(エネルギー使用量では▲5%)削減しました。これは、クリーンルームの空調設備の更新、工場ユーティリティ設備の省エネタイプへの更新や工場水銀灯のLED化などの省エネ投資を積極的に進めてきたことと、工場設備の運用方法の改善などの従業員による地道な省エネ活動の成果です。一方、海外グループは、タイ国の洪水被害からの完全復興と中国の光ファイバ工場の生産能力増強によりエネルギー消費が増加しています。当社グループ全体では、売上高1億円当りのCO2排出量原単位は毎年改善していて、2015年度は、2012年度比で▲18%削減しました。

CO2削減方策としての省エネ活動では、当社グループ国内各拠点の省エネ担当者による定例会議を各拠点の持ち回りで開催して、省エネ事例を実際に目で見て情報交換を活性化したり、タイ地区では現地スタッフによる省エネ改善発表会を開催しました。また、省エネ測定器を導入して、国内外拠点を担当者が巡回して実地測定による普及と診断を実施しています。

このような取り組みの結果、資源エネルギー庁が公表した「工場・事業場における省エネ法定期報告(平成27年度提出分)に基づく事業者クラス分け」で、当社グループの5社が省エネ優良事業者(Sクラス)の評価を頂きました。

今後は、20中期計画として、日本政府がCOP21で提出した地球温暖化ガスの削減目標に基づき、2030年度のCO2排出量削減を当社国内グループの長期目標としたうえで、2020年度の削減目標を設定して、それを達成するための方策として省エネ原単位の削減目標を定め、国の目標達成への貢献を目指します。

フジクラグループ国内外CO2排出量と売上高原単位の推移

環境省と「Cool Choice(クールチョイス)」活動

Cool Choiceポスター
クール・チョイスキャンペーンのポスター

当社グループは、地球環境にやさしい企業グループとして、政府・環境省の進める2030年に向けた温暖化防止の新国民運動「COOL CHOICE(クール・チョイス)」に参加・登録を行い、積極的な取り組みを進めています。

私たち一人ひとりが地球の温暖化を防ぐために「COOL CHOICE(クール・チョイス)=賢い選択」を行うことで、小さな選択の積み重ねが温暖化を防止する大きな変化へ繋がると考えています。2015年度は、ポスターを掲示するなど、クールチョイスのキャンペーン活動を推進しました。

サプライチェーン排出量の算定(スコープ1,2,3)

2011年にGHGプロトコル※1によりScope3基準が策定されたことで、これまでの自社範囲の事業活動に伴うCO2排出量から、サプライチェーンでのCO2排出量の情報開示が強く求められています。(CDP※2やGRI-G4※3など) 当社は、2015年度も継続して環境省サプライチェーン排出量算定支援事業に参画し、GHGプロトコルScope3全カテゴリーについて簡易算定を行いました。2012年度~2015年度のScope1,2,3の算定結果は下記の通りです。

(株)フジクラのScope1,2,3算定結果

省エネの取り組み

グループの省エネ活動

さまざまな活動

グリーンカーテン(緑のカーテン)

2015年度も厳しい夏の暑さが続きました。当社グループは、5月頃からグリーンカーテン(緑のカーテン)の設置を呼びかけるキャンペーンを行いました。夏の日差しが強くなる7月には多くの事業拠点で青々としたグリーンカーテンが完成しました。グリーンカーテンは、夏の猛暑の中でも、3~5℃ほど室内の温度を和らげてくれます。また、グリーンカーテンは室温を下げて地球環境にやさしいだけでなく、緑色が目にやさしい上に、業務でつかれた心も和らげてくれるなどの機能もあります。グリーンカーテンは、私たちが夏期シーズンを過ごすための必需品となっています。

グリーンカーテン

グリーンカーテン

夏季のクールビズ、冬季のウォームビズ

当社グループは、地球環境にやさしい企業グループとして、夏季の省エネやクールビズ、また冬季のウォームビズに積極的な取り組みを進めています。私たちは、エネルギー全般の使い方を見直しながら、私たち一人ひとりが低炭素社会の構築に向けたビジネススタイルや家庭でのライフスタイルの変革を通して、オフィスや事業所、また家庭でもできる環境にもやさしい活動を推進することを目指し、キャンペーンを推進しています。2015年度もこれらの省エネに向けたキャンペーン活動を推進しました。

夏季のクールビズ、冬季のウォームビズ

キャンペーンポスター

再生可能エネルギーパネルを設置

再生可能エネルギーパネル

グループで「ライトダウン2015」

当社グループは、今回で6回目となる「ライトダウン2015」キャンペーンを実施しました。地球で進む温暖化を少しでも減らし、また明かりのありがたさをみんなで再認識しようとするこのキャンペーンは、会社のライトダウンに加え、社員の家庭でもライトダウンを行いました。

ライトダウン2015

ライトダウン2015

森林を守る私たちの活動:「森の町内会」

日本には大雨による山崩れや土石流の発生が予想される山林が465万haあり、それに伴い土石流が起きる可能性がある危険箇所は全国で52万ヶ所にもなるようです。山村の過疎化や高齢化に伴い山林が間伐されず放置され、木々や下草などが保水能力を失ったことにより、土石流が起きる可能性のある危険個所は増加しています。このような危機的状況に対して立ち上がったのが、環境NPO「オフィス町内会」で、同会が進める『森の町内会』の活動です。この活動の概要は、当社のような「間伐サポーター企業」が1kg当り15円割高な「間伐に寄与した紙」を購入し、CSR報告書等の企業が発行する印刷物の紙として使用することにより、 この15円/kgが、山林の間伐促進費として間伐を行なう費用にまわされる仕組みです。山林は間伐することで、木の幹や根はしっかり成長し、山林本来の雨水の保水機構が保たれます。また、樹木が成長する際にはCO2を吸収します。この活動には、当社を含む475社・団体が参加しています。当社グループは、2015年度は「間伐に寄与した紙」を573.5kg使用し、0.03haの間伐促進に貢献しました。当社グループは、今後もこの活動を積極的に支援していきます。

森の町内会

森の町内会

当社事業所の取り組み

当社事業所の環境負荷削減の取り組みは以下の通りです。

会社・部署 分類 内容
フジクラ本社 f.地球温暖化防止 省エネ対策を継続
ライトダウンキャンペーンでパトロール実施
グリーンカーテン
g.廃棄物削減 ペーパーレス会議
国内完全廃棄ゼロエミッションの推進
分別リサイクル実施
エコキャップ収集
エコボトル、エコバッグの社内キャンペーン実施
リサイクル実施
h.地球環境保護 「都市のオアシス」の認証受章
東京都「江戸のみどり」復活事業に参加し、生きもの調査実施
環境監査の実施
千年の森で社員の環境教育実施
千年の森の生きもの調査
間伐材用紙使用で森林保護推進
フジクラ佐倉事業所 g.廃棄物削減 ペーパレス会議で紙使用の削減
プラスチックの分別による廃棄物削減
h.地球環境保護 里山健康遊歩道計画立案とその下地つくり実施
事業所内に生物多様性サテライト設置で社員教育
フジクラ鈴鹿事業所 f.地球温暖化防止 OA機器・必要照明以外消灯し、省エネ
ライトダウンキャンペーンに参加
成人記念として植樹
グリーンカーテン
g.廃棄物削減 カラー印刷・印刷ミス削減、ペーパレス会議
ゼロエミッション・廃棄物分別回収推進
h.地球環境保護 事業所緑地、遊休地の整備
フジクラ沼津事業所 f.地球温暖化防止 クールビズ、ウォームビズの実施
七夕ライトダウン実施
グリーンカーテン、遮光ネット、葭簀の設置で省エネ
g.廃棄物削減 紙の使用削減
分別強化による埋立ごみ減の活動
各職場において分別収集の推進
マイカップ運動
h.地球環境保護 地元企業と地元の千本浜の清掃活動
フジクラ石岡事業所 f.地球温暖化防止 クールビズ、ウォームビズの推進
ライトダウンの実施
グリーンカーテンの実施
g.廃棄物削減 裏紙の使用、ペーパーレス会議
ゼロエミッションで埋立ゴミをゼロに
分別回収ボックスの活用
h.地球環境保護 ISO14001内部監査の充実
フジクラ関西支店 f.地球温暖化防止 省エネ活動の推進
ライトダウンキャンペーンに参加
g.廃棄物削減 紙削減活動やペーパーレスを推進
廃棄物を計量して抑制
分別回収ボックスを活用
エコボトル・エコバックの推進
フジクラ豊田技術センター f.地球温暖化防止 必要照明以外の消灯
g.廃棄物削減 裏紙使用で紙の使用量削減
分別回収ボックスの活用
フジクラ広島技術センター f.地球温暖化防止 クールビズ、ウォームビズの実施
事務所の強制消灯
g.廃棄物削減 分別回収ボックスでリサイクル

グループ会社の植林活動等

米国AFL社(AFL Telecommunications LLC.米国サウスカロライナ州)は、地球環境保護につながる二つの緑化推進の取り組みを行っています。

①植樹活動

AFL社は、緑化推進のため、長年植樹活動に力を入れています。2015年までに12,000本の木を植えることを計画していましたが、2015年末までの植樹本数は計画を上回る13,708本になりました。

植樹活動

②苗木の配布

AFL社は、世界に多くの緑を育てようと、毎年、「AFLテイクルート」(植樹の意味、AFL Take Root)」という活動を行っています。AFL社は、この活動を毎年行っており、2015年度は、1,300本以上の苗木を地元小学校の子供たちに贈りました。

AFLテイクルート

当社グループの地球環境保護活動には植林や森林保護、緑地の整備などの活動があります。

会社 活動分類 内容
フジクラ本社(日本) 地球環境保護 間伐材用紙使用で森林保護推進
フジクラ鈴鹿事業所 地球温暖化防止 成人記念として植樹
フジクラ物流(日本) 地球温暖化防止 職場周囲の花壇に植栽
FETL(タイ国) 地球環境保護 森に小さなダムの造成活動
地球環温暖化防止 マングローブの植樹活動
動物が舐めて必要なミネラルを得る共有の場を造成、その周りに植樹
DDK-T(タイ国) 地球環境保護 タイ国で自然保護のため小規模のダム堰を建設
FATL(タイ国) 地球温暖化防止 工場敷地内に植樹
FOV(ベトナム) 地球温暖化防止 工場周辺に植樹し工場の21%を緑化
DVL(ベトナム) 地球温暖化防止 会社の周りに植樹
芝生を植える
AFL Tele.(米国) 地球温暖化防止 植樹を推進するTake Rootプロジェクトで植樹目標を超える
近隣の小学校に松の苗1,300本を贈る
FAAグループ(メキシコ) 地球温暖化防止 植樹用の木を寄付
30本の木を小学校に寄贈
FPA(パラグアイ) 地球温暖化防止 360本の植物を宅配し、環境意識高揚を推進