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CSR統合報告書

フジクラグループCSR統合報告書2015
トップメッセージ

当社グループの2014年度は、相次いだ事業環境の変化の中で、「国内インフラ市場の成熟・縮小への対応」と「エレクトロニクス事業の復興」という2つの大きな課題にグループ総力で取り組み、大きな成果に結実した一年となりました。

まず、「国内インフラ市場」に対する取り組みでは、成熟した国内市場の縮小の流れは止まらず、収益の改善に向けた製造拠点の統廃合、最大の拠点である佐倉 事業所の再整備・活用、営業・物流の改革など、事業の選択と集中を進めました。また、「エレクトロニクス事業の復興」では、2011年にタイで洪水被災し た製造拠点の復興により、2014年度にはお客様からの信頼もグローバルに回復することができました。これらの積極的な取り組みによって、2014年度の 当社グループの売上高は、前年度に比べて11.9%増加の6,615億円、営業利益は同23.2%増加の250億円、当期純利益は同266.5%増加の 122億円となり、収益面でも社会的な責任を果たせる企業グループとなってきました。2015年度は、「15中期計画」の最終年度で、目標達成に 向けてこれまで実施してきた諸施策の効果を発現させる年です。そのために、①インフラ事業のグローバル展開の加速 ②エレクトロニクス事業の収益力の更な る向上 ③自動車電装事業のビジネス拡大と収益力の向上 の3つの重点施策に取り組み、併せて新規事業の立ち上げを加速して進めてまいります。

私たちフジクラグループのCSRは、グループの経営理念MVCVを基軸に、“人にやさしい、地球環境にやさしい”企業活動を通じて、“サステナビリティ社会の実現”と“私たちグループの継続的な発展の両方を実現させていくことが、企業としての社会的責任(CSR)であると考えています。このようなCSR理念の実現に向けて、私たちは、2015年度を最終年度とする25項目の「フジクラグループCSR重点方策(重点課題)」への取り組みを積極的に進めています。それらの取り組みの中から幾つかをご紹介します。
先ず一つ目ですが、「CSR統合報告書」の内容充実を進めました。昨年度、私たちは国際統合報告フレームワークに基づくCSR統合報告書に取り組みました。2年目となる今年度は、株主・投資家の皆様からのご要望により一層お答えすることが出来る様に、更なる充実に向けた取り組みを進めました。二つ目は、2013年度に策定したグループ生物多様性長期ビジョン『ロードマップ2030』の具体的な取り組みについてです。専門家のアドバイスを頂きながら活動をスタートしました。三つ目は、環境パフォーマンスデータの保証についてです。独立した第三者による検証・保証を取得しました。これにより、当報告書の信頼性の向上が図られました。

私たちフジクラグループは、社員一人ひとりが高い目標と強い意志を持ち、社会に対する責任ある取り組みを進めて、“お客様に感謝され、社会からは高く評価される企業グループ”を目指し、これからも積極的な取り組みを進めてまいります。皆様には、当社グループへのより一層のご理解と今後とも変わらぬご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

株式会社フジクラ 取締役社長 長浜 洋一


国連グローバル・コンパクト

当社は、2013年7月のCSR委員会(経営会議)の決定を経て、国連が提唱する「人権」、「労働」、「環境」、「腐敗防止」に関する普遍的な国際原則である「国連グローバル・コンパクト(UNGC)」への支持を表明し、同年9月3日に支持する旨の署名を行い国際的な枠組み作りの活動に参加しました。