生物多様性
生物多様性への取り組み
当社及びグループ会社は、“人にやさしい、地球環境にもやさしい企業グループ”を目指しています。当社グループは、2012年度に『フジクラグループ生物多様性確保ガイドライン』を制定し、その運用をスタートしました。生物多様性とは、生態系の多様性、種の多様性、遺伝子の多様性を含んで、地球上に存在する生きものたちの豊かな生態系や“つながり”のことです。全ての生きものは、直接的、間接的にお互いに支えあって生きています。この「生物多様性」によってもたらされる多くの恵みによって私たちの命も暮らしも支えられています。私たちは、このことをグループ社員一人ひとりがしっかり認識するとともに私たちの事業活動に中で『フジクラグループ生物多様性確保ガイドライン』の実践を進めていきます。
フジクラグループ生物多様性確保ガイドライン
フジクラグループの取り組み指針
事業活動と生物多様性の関連性
当社グループの事業活動と生物多様性の関連は、以下の通りです。
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長期ビジョン『ロードマップ2030』と具体的展開
『ロードマップ2030』作成
当社グループは、事業所内で多くの緑を管理しています。私たちは既存の緑地活用のひとつの試みとして「里山公園化」を提案しています。セキュリティや安全確保をどうするかなど多くの課題もありますが、一つひとつ積み上げていく形の2030年までのロードマップを作成しました。
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具体的展開
当社グループは、グループの生物多様性長期ビジョン『ロードマップ2030』を具体的に展開するに当たり、専門家である赤澤 豊(株式会社セルコ 代表取締役)様より多くのご提言を頂きました。以下は、主なご提言です。
■当社事業所の生物多様性、里山公園化を考える
①建設当時のまとまった自然が残っている事業所は里山公園をつくるための条件が揃っている。
②緑地の少ない事業所
③自然、特に生物を相手にする取り組みは、長く続けるための工夫が必要。例えば、敷地内で観察できる草花や樹木の名前や解説を入れた地図を作り配布するなど。
④敷地内に昆虫、野鳥、植物をテーマにした「生きものエリア」をつくって、社員に身近な自然を感じてもらう。
⑤これらの活動を継続的に行えば、理解者、支持者が増えて、活動に参加する範囲も広がる。
■国内グループ会社の生物多様性を考える
①緑が少ないところでも状況に合わせて、いろいろなことができる。例えば、小さなコンテナの水槽で田んぼをつくり、トンボの幼虫・ヤゴ等の水生生物の生息環境をつくる。
②グリーンカーテンを作り、寄ってくる虫たちを子供たちに見せて、生物多様性の教育を行う。
③夏休みに昆虫採集のイベントの開催。子供たちに昆虫採集を経験させて、生命の大切さに気付かせ、豊かな感性を育む。
■海外のグループ会社の生物多様性を考える
①取り組みにあたって注意することは、国や州、地域などの政策方針に沿った内容であることが基本。
②緑化は地域に固有な生態系とする。
絶滅に瀕している種の生息空間(ビオトープ)をつくると生物多様性の保全という観点から高い評価となる。
例えば、世界的に両生類の減少が問題になっている。カエルが生息できる水辺環境整備は意義がある。
③工場内の緑地やビオトープで地域の子供たちを招待して自然観察会を開催すると環境教育に役立つ。工場が環境に配慮していることを地域住民に情報発信することになる。
④植栽によるCO2吸収量を示すのも現地社員や地域住民の緑化に対する関心を高めるのに良い。
⑤途上国では野生生物に関する情報が乏しいので、動植物の図鑑やガイドブック等の作成で生物多様性の啓発に役立つ。
以上の内容は、第3回フジクラグループ・ステークホルダー・ダイアログ「グループ生物多様性長期ビジョン『ロードマップ2030』の進め方を考える」に記載している内容の集約です。
「生物多様性ちば企業ネットワーク」に参加
当社佐倉事業所は、グループで進めている生物多様性確保の活動の一環として地元千葉県が取り組む「生物多様性ちば企業ネットワーク」に参加しています。この「生物多様性ちば企業ネットワーク」は、千葉県が企業による生物多様性の保全及び持続可能な取り組みを支援するため、2013年4月1日に設立し、2020年を目標として、生物多様性条約の愛知目標達成に貢献しようとするものです。参加企業は、千葉県と支援団体等と連携して生物多様性の取り組み活動を進めています。
佐倉事業所に生物多様性サテライト設置
生きもの調査
2010年11月に東京都江東区木場にオープンしたビオトープ「フジクラ 木場千年の森」は多くの生きものたちでいっぱいです。私たちは、オープンと同時に園内の生きものの調査を開始しました。調査を進めているものは、①四季の花、②草・木、③植物の実、④飛来した鳥、⑤飛来した昆虫、⑥魚たち、⑦水草、⑧見つけた外来植物、の8項目で年度毎の確認と生態調査をデータ化しています。2015年7月現在で昨年より9種増えて271種を登録しています。
【登録された「千年の森」の生きもの】
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また、2013年度から「グループ生物多様性確保ガイドライン」に基づき、当社各事業所でも生きもの調査を開始しています。
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東京都の在来種植栽プロジェクトに参加
当社は、東京都が官民連携ですすめる在来種植栽プロジェクト「江戸のみどり復活事業」に参加しています。この取り組みは、東京都と在来種植栽を行っている企業3社が連携して、植栽管理上の課題の解決策を検証するとともに、在来種植栽の本格的普及に向けた取組み策や効果的な普及啓発策を関係業界と一緒に多角的に検討していくものです。当社の参加する「江戸のみどり復活事業」プロジェクトは、2014-2015年度の2年間行われます。私たちは、ビオトープ「フジクラ 木場千年の森」の活用を通して、未来に向けた生きものたちの生存しやすい環境作りに協力したいと考えています。
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子供向けサイト「いきものワンダーランド」を充実
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ビオトープ 「フジクラ 木場千年の森」
都心に息づく自然溢れる『フジクラ 木場千年の森』
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【開園の時間】 |
4月~9月 7:00 ~18:00 10月~3月 7:00 ~17:00 ※入場は無料 |
【場所】 | 深川ギャザリア内(江東区木場1-5-1) |
【ホームページ】 | http://www.forest1000.fujikura.jp/ |
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「生きもの図鑑」をパネル展示
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「ビオトープ」説明会
◆春の説明会
5月28日、当社本社の社員ボランティアによって今回で3回目となる「ビオト-プ説明会」を開催致しました。この日は、夏を思わせる暑さの中でしたが、地域の方々を中心に100名を超えるご来場を頂きました。ご来場の皆様には、ビオトープの説明や生きものチェックシートを片手に園内の生きものたちをご覧頂きました。
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◆秋の説明会
当社は、ビオトープ説明会を5月に続いて、秋の紅葉の美しい11月21日に「フジクラ 木場千年の森」で開催しました。説明会は、朝の冷たさが和らぐ10時にオープンし、ご夫婦やお散歩途中の方、自然観察の児童など自然を愛する多くの皆様130名ほどが来場されました。私達は、来場された皆様に、この「千年の森」は一般的な公園ではなく、“自然の生きものたちがいるところ”を意味する「ビオトープ」であること、「千年の森」が数百年前の武蔵野の自然を再現しようとしていることなどを直接お伝えすることが出来ました。説明会は、秋の陽射しがさらに弱くなる15時過ぎに終了しました。
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来場者の構成
【5月開催時】
夫婦 | 3組 | 6名 |
親子 | 16組 | 37名 |
個人 | 30名 | |
団体 | 2組 | 36名 |
合計 | 109名 |
※子供・学生の来場者数 44名(内数)
【11月開催時】
夫婦 | 7組 | 14名 |
親子 | 1組 | 2名 |
個人 | 55名 | |
団体 | 3組 | 65名 |
合計 | 136名 |
※子供・学生の来場者数 43名(内数)