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CSR

CSR統合報告書

フジクラグループCSR統合報告書2014
〔ISO26000 中核主題〕 人権、労働慣行

人事政策の基本的理念

当社グループは、顧客・社員・社会の三者がWin/Winの関係を構築できるよう、それぞれのニーズを的確に捉え、人事政策・制度に反映していくことを基本的理念として掲げています。

「世界人権デー」キャンペーン

12月10日、当社グループは、CSRの活動の一つとして「世界人権デー」のキャンペーンを行いました。
 当社グループの「人権」に関するCSR規程は、「フジクラグループCSR活動指針」のひとつに「⑭すべての人の人権を尊重し、強制労働・児童労働などの人権侵害を絶対に許しません」という指針を掲げています。
 今回のキャンペーンは、12月4日からの「人権週間」と12月10日の「世界人権デー」に、グループ会社の各拠点でキャンペーンポスターを掲示し、また社内イントラネットで国連が「世界人権デー」を制定した経緯などを伝えました。今回のキャンペーンは、社員が「人権」について考える良い機会となりました。

世界人権デーキャンペーン2012ポスター

国連グローバル・コンパクトの取り組み

当社は、国連が提唱する「人権」、「労働」、「環境」、「腐敗防止」に関する普遍的な国際原則である「国連グローバル・コンパクト(UNGC)」への支持を表明し、9月3日に署名を行ないました。同時に、国連グローバル・コンパクトの日本のネットワークである「グローバル・コンパクト・ジャパン・ネットワーク(GC-JN)」にも加盟しました。

当社は、グローバル・コンパクト・ジャパン・ネットワークからご支援を頂きながら「国連グローバル・コンパクト10原則」の社内への浸透定着のための活動を行いました。

主な活動

  • 新入社員教育で紹介
  • 社員やグループ社員に向けたCSR説明会の中で紹介
  • 毎年3月、9月に普及キャンペーンを設定し、ポスターの掲示
  • 社内イントラネットでキャンペーンに併せて年2回、「国連グローバル・コンパクト」に関する情報を発信
  • 「10原則」とグループのCSR関連方針・指針等の関係を社内イントラネットに常時掲載

安全衛生管理および倫理的配慮

当社グループは「フジクラ行動規範」の基本理念に則り、全世界のすべての社員に対して、人権の尊重と差別排除を含め、倫理観に基づいた安全衛生管理および労働環境を保障しています。また、労働法、安全衛生法等の関係法規や規範、社会通念との兼合いを十分に考慮しつつ、国際基準であるILOの条約に沿った対応を基本とし、公平で公正なマネジメントを実施します。

社員に対する安全衛生管理および倫理的配慮に関する基準

十分な協議を重視した労使関係

当社は労使がお互いの立場を尊重しながら、話し合うことで相互の信頼関係を築くことを約束しています。経営方針や事業計画、経営施策・事業施策については、適宜「経営説明会」や「労働協議会」を開催し、経営から組合員に対して十分な説明を行う一方、組合との意見交換を十分に行い、労使で理解を深めながら課題解決に努めています。また、当社を取り巻く経営環境・会社方針や、労働組合の運動方針について、労働組合幹部・社長・各事業部門長を講師とした研修会を定期的に開催しています。労働条件についても、労働協議会にて労使間の合意を得る為の協議を尽くして決定しています。

働きやすい職場環境づくり

当社グループは、「フジクラグループCSR活動指針」の中の「グループの企業活動にかかわるすべての人の安全を確保し、働きやすい職場環境の維持・向上に努めます」との指針に基づき、“働きやすい職場づくり”の取り組みを行っています。

「フジクラグループ労働時間適正化活動方針」を制定

当社グループは、社員の労働環境の改善を図る活動の一環として以下のように「フジクラグループ労働時間適正化活動方針」を制定しました。

フジクラグループ労働時間適正化活動方針

フジクラグループは、多様な人財がその能力を最大限発揮できる環境を創出し、企業価値の向上を実現するために、制度改革・組織風土改革など労働時間適正化活動に積極的に取り組んでいきます。

フジクラグループの活動

2013年度、当社グループ主要な48社で行われた主な活動は、以下の通りです。

項目 取り組み事例 企業数
働きやすい職場づくり 毎週ノー残業デーを実施 9
定期的なクリーンオフィス 7
女性の日に社員にプレゼント 3
人間工学に基づく快適環境へオフィスやデスクを改装 2
職場環境を社員が評価し改善 2
オフィスや休憩室に植栽を設置 2
会社入り口に花壇を設置 1
暑気払い等で職場間のコミュニケーション 1
社内旅行で社員同士のコミュニケーション 1
環境週間を実施 1
年2回、騒音測定を実施 1
育児休暇制度 1
休憩時間に音楽で社員をリラックス 1
昼休みに楽しめる談話室を設置 1
質問箱の設置で社内の風通し 1
猛暑期に暑気休暇(1週間)を実施 1
猛暑期に冷たい飲み物をプレゼント 1
季節に適した靴箱などに改装 1
家族も参加してのレクリエーション 家族も参加し社内ツアー旅行 8
家族も参加しパーティを開催 6
家族・OBも参加して夏祭りを実施 5
家族見学会を開催 3
家族も参加して花火大会を開催 1
従業員に温泉やプールの利用券配布 1
従業員の子供達の絵画コンテストを実施 1

佐倉事業所 子供見学会

佐倉事業所 子供見学会

佐倉事業所 子供見学会

佐倉事業所 子供見学会

スズキ技研 花壇を設置

スズキ技研 花壇を設置

FAI社 夏のバーベキューパーティ

FAI社 夏のバーベキューパーティ

ダイバーシティの取り組み

定年退職者の再雇用

定年退職(60歳)されたOBが永年培った「モノづくり技術」や「経営ノウハウ」は当社グループ内における貴重な財産であり、会社と個人双方の合意の下、雇用の必要性の高い人材を「マスターズコンサルタント」として再雇用しています。2013年4月の高齢者雇用安定法の改正を受け、原則として希望者全員を定年後最長5年間再雇用する制度へ改定しました。

女性の活躍の推進に向けて

女性の積極採用や登用など、今後も継続的に女性の活躍を支援するための取り組みに注力していきます。

障がい者雇用

当社では、社会的責任とノーマライゼーション(障がい者や高齢者と一緒に助け合うこと)実現の観点から、積極的に障がい者雇用と職場環境の整備に取り組んでいます。2014年3月現在で本社や各事業所において38名の障がい者が活躍しています。

障がい者雇用率(法定雇用率2.0%)
2009年度末 2010年度末 2011年度末 2012年度末 2013年度末
1.68% 1.73% 1.85% 1.90% 1.86%

外国人社員の登用

グローバル経営の推進にあたり、国境を越えた人財マネジメントの重要性が高まるなか、当社においても50名の外国人社員が活躍しています。一昨年度からはグローバル枠での外国人社員採用活動を開始し、2013年度は新卒社員5名が入社し、2014年度は1名の入社を予定しています。

フェロー認定制度

当社では、技術・研究開発分野において、誰もが認める卓越した専門性と優れた人格を持ち、顕著な業績を上げた者や社外で極めて高い学術評価を得た者を、「フェロー(特別研究者)」として認定し、役員クラス同等の処遇をしています。現在3名の「フェロー(特別研究者)」が活躍しており、技術・研究開発分野においてさらなる高みを目指す社員の模範的存在となっています。

ワークライフバランスの実現に向けた取り組み

当社は社員一人ひとりがライフステージに応じた、より柔軟な働き方を選択できるよう、ワークライフバランス実現のための環境整備に注力しています。2010年1月には、改正育児介護休業法(2010年6月施行)を先取りする形で、育児休業制度において、「専業主婦(夫)除外規定の廃止」「父親の再取得を可能とする」等の拡充を行いました。これにより、男性の育児休業取得者が合計5名(2013年度・2名取得)となるなど、性別にとらわれることのないライフステージに応じた仕事と生活の調和が着実に進んでいます。また、2010年10月には、当社の育児・介護支援制度や関連法規をまとめた「育児・介護支援ハンドブック」を作成し、制度の利用者やその上司、担当者等、幅広く配布を行い、社員一人ひとりが理解を深めるための取り組みを実施しています。これらの取り組みにより、次世代育成支援対策推進法に基づく第3次一般事業主行動計画を達成し、2011年6月に「子育てサポート企業」として厚生労働省から認定を受けました。

くるみんマーク

半日休暇制度 年次有給休暇を半日単位で取得することができる制度
(年20回まで)
育児休業制度 子が満3歳に到達するまでの期間について取得可能
短時間勤務制度、
フレックスタイム制、
時間外・休日労働の免除
小学校3年生以下の子を養育する場合に適用可能
(いずれか1つを選択)
介護休業制度 家族の介護をする為に休業する場合の制度
(最長1年間)
特別通院休暇制度 障がい者の定期的な通院をサポートする制度
(年6日まで)

フジクラ・アカデミーの人財育成

フジクラ・アカデミー

当社グループは創業から120年の歴史を経て第3の創業期に入りました。2005年に企業の経営理念を一新し、“つなぐ”テクノロジーを通じ、顧客の価値創造と社会に貢献する企業グループを目指しています。これに伴い、当社グループの全員が、「一人ひとりが主役」として行動し、世界で通用する有能な人財集団を形成すべく、2006年にフジクラ・アカデミーを発足させました。

人財育成の考え方

人財育成の中心は各職場で行われるOJT (On the JobTraining)、OFF-JT(集合研修)、自己啓発、ジョブローテーションの4本の柱で構成され、これらを支える基盤が「人財を育てる風土・土壌づくり」です。

アカデミーでは、教育の基本はあくまでも職場でのOJTであることを踏まえ、職場における人財育成を支援するための研修プログラムを企画・運営しています。”気づき”を与えることに重点を置いて、OJTでは不足しがちな分野の教育や、職場単位ではできない全社横断的なカリキュラムを実施しています。また、自己啓発を活性化・支援するために、通信教育、eラーニングも用意しています。

教育制度

必修(階層別)研修

「新入社員」「入社2年目」「入社3年目」「OJT」「係長研修」「新任管理職研修」等のステージごとに受けるプログラムと、人事制度を支える管理者に対して実施する「評価者研修」等のプログラムを用意しています。

選抜研修

次世代経営者を育成するための、経営塾をはじめとして、製造分野、業務分野のそれぞれ分野ごとのリーダーを育成する「リーダー研修」を用意しています。

選択研修

「プレゼンテーション」「英語プレゼンテーション」「コミュニケーション」「経営」「財務」等の自分の能力向上に意欲的な人や上司に推薦された人などが積極的に受け入れられるように色々なプログラムを用意しています。

自己啓発

通信教育・外部研修

  • 通信教育は、各人の目的とプランに合わせて、300以上の講座から自由に選択可能。
  • 外部研修は、外部で他社のメンバーと研修を受ける制度。
  • 奨励金給付制度

語学教育

  • 社内TOEICの実施(年2回)
  • 英語研修、日本語研修
  • 奨励金給付制度