長期的な信頼関係
社会変化への適応
環境
コミュニティ
グリーン関連製品
フジクラグループでは、地球環境保護の観点から「環境配慮型製品」の認定制度を設けています。社内で定めた製品環境アセスメントチェックシートに従い、各事業部門から申請された製品をグリーン関連製品委員会で審査し、基準を満たした製品は環境への貢献度合いにより「グリーン製品」、または「グリーンマインド製品」として認定・登録しています。
現在、グリーン関連製品は、2011年の制度開始から累計で4000を超える製品を登録しています。この活動はグループ会社にも展開し、ともに活動を推進しています。今後他のグループ会社各社とも共同した活動をすすめ、当社グループの収益に占める環境配慮型製品の貢献を高めます。
2024年度には、お客様がフジクラ製品を使用することにより得られる効果に注目し、環境配慮型製品の新たなカテゴリとして「グリーンPLUS」を制定しました。環境面での貢献に加えて、社会課題の解決や新しい価値体験につながる製品を対象とする点が特長です。2024年7月に、最初の登録製品として核融合発電向け高温超電導線材と、通信インフラ向け超高密度・細径光ケーブルの2製品を認定しました。

フジクラグループ 環境配慮型製品(グリーン製品・グリーンマインド)累積登録数
項目 | 2023年度未実績 | 備考 |
---|---|---|
グリーン製品・グリーンマインド製品累計登録数 | 4150件 | 2011年〜2024年3月認定品 |
うちグリーン製品 | 23製品 | 2024年3月現在 累計登録数 |
グリーン製品・グリーンマインド製品売上比率 | 64% | 2023年度実績 |
※当社におけるグリーン関連製品の認証は、ISO14021に定める環境ラベルタイプⅡ(自己宣言型)を採用しています。
グリーンPLUS
「グリーンPLUS」は、お客様にフジクラ製品をご使用いただくことにより、お客様の製品やサービスを通じてどのような社会課題解決につながるのか、どのように新しい価値体験をもたらし世の中を変えていくのか、このような視点で環境保護と同時に社会への貢献を重視するフジクラ環境配慮型製品の新カテゴリです。従来のグリーン製品・グリーンマインド製品が製品そのものの環境配慮性に着目するものであるのに対し、グリーンPLUSでは製品の使用により得られる効果にフォーカスします。グリーンPLUSの認定にあたっては、フジクラ製品が環境面・社会面での課題解決にどのようにつながるのか、当該製品を扱う事業部はもちろん、経営層とも議論を重ね、フジクラ製品の創る未来像を明確にします。グリーンPLUSにより、フジクラは環境のみならずさまざまな社会課題の解決に貢献します。
ブランディング
グリーンマインド製品のうち製品自体の環境性能が高いフジクラ製品をグリーン製品として定義し、「GREEN PROJECT」のロゴを付与しています。また、グリーンPLUSに認定された製品には、「GREEN PLUS+」の専用ロゴを付与しています。
フジクラは、今後ともグリーン製品およびグリーンPLUS製品を通じてフジクラの社会貢献活動を認知いただくとともに、地球の環境の保護や社会課題の解決に努めて参ります。


環境配慮型製品
2023年度に登録された主な環境配慮型製品について紹介します。
グリーンマインド製品
製品名 | 環境配慮のポイント | 効果 |
---|---|---|
難燃インドア・ アウトドアWTC™ |
従来の250μmφの光ファイバを200μmφに細径化 | 構成材料(外被樹脂、テンションメンバ等)の削減により、使用部材量:重量比で15-25%削減(省資源化) |
既存250μmφファイバとの融着互換性を維持 | 布設済みケーブルとの接続互換性の維持 | |
ケーブル被覆に難燃ポリエチレンを採用 | 火災時の被害を軽減 | |
自動車用ワイヤハーネス | 汎用電線の銅目付量最適化 | 規格要求値を維持しつつ軽量化を達成(省資源化) |
エアバック用ワイヤハーネスへの新たな梱包方式の採用 | 1梱包あたりの数量が50%増(運搬の効率化) | |
光ファイバ融着接続機 | 小型化 | 作業性向上(作業時間30%減) |
各工程の最適化(融着接続時の前処理やファイバのセット、融着接続時の加熱など) | 作業性向上(作業時間30%減) | |
片手でもファイバをセットすることができるように改良 | ||
融着接続用ファイバカッタ | 融着接続前のファイバ被覆の除去、治具への搭載、切断を2本同時に行えるように改良 | 作業性向上 |
部品の左右を入換可能な設計とした | 作業者が右利き/左利きいずれの場合も違和感なく作業が可能に(ユニバーサルデザイン、作業性向上) |
グリーンPLUS製品
製品名 | 超高密度・細径光ファイバケーブル(SWR®/WTC®) |
---|---|
課題 | 5GやDXの普及による情報通信料の飛躍的増加に対する、通信網の速やかな拡充 |
解決策 |
|
製品名 | 高温超電導線材 |
---|---|
課題 | 地球温暖化の要因であるCO2を排出しない、クリーンで安定的なエネルギー源の確保 |
解決策 |
|