長期的な信頼関係
社会変化への適応
環境
コミュニティ
基本的な考え方
フジクラグループの事業は、原材料・部品や設備を供給いただくお取引先の皆様によって支えられています。公平公正で誠実な調達活動を通じ、お取引先との強固な信頼関係を築くために、フジクラグループは、「フジクラグループ調達基本方針」を制定しています。また、「フジクラグループ調達購買部門行動規範」を制定して自らの行動を厳しく律しています。さらに、国内グループ各社も含め下請法講習会を定期的に行うなど、コンプライアンスに対する取り組みを継続しています。
また、グループ内の調達・購買に関連する部門に対し、e-ラーニング、下請法講習会といった教育、業務監査の定期的な実施など、社会課題の解決に向けたコンプライアンスや責任ある鉱物調達活動を通じた人権への配慮など、サステナビリティに対する取り組みを行っています。
フジクラグループ調達基本方針
フジクラグループ調達基本方針
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公平公正な取引
公平・公正で自由な競争の原則に基づき、グローバルに優良なお取引先を求めます。お取引先の選定は、価格・品質・納期・安定供給力・技術力・信頼性等の観点から公正な評価に基づいて行います。 -
相互信頼を基盤とした協力関係
信義・誠実の原則を守り、共存共栄の理念のもとに、お取引先との相互協力関係を築く努力をします。お取引上知り得た情報は、 許可なく第三者に開示しません。 -
法令、社会規範の遵守
各国の諸法規を遵守し、企業倫理、社会規範に則った取引を行います。 -
環境への配慮
地球環境保全、持続可能な社会の実現に貢献するため、お取引先とともに環境負荷低減を目指して環境マネジメントに取り組みます。
フジクラグループCSR調達ガイドライン
グローバル化が進む企業活動においては自社のみならず、サプライチェーン全体での社会への責任が問われています。
フジクラグループでは、お取引先の皆様に対してCSR調達へのより一層の理解と実践を求めるため、2016年6月に「フジクラグループCSR調達ガイドライン」を作成、社会変化に応じて改定を行っております。
2025年3月にRBA行動規範最新版に準拠した第6版へ改定いたしました。なお、本ガイドラインは日本語・英語・中国語で多言語展開しています。
- フジクラグループCSR調達ガイドライン
- フジクラグループCSR調達ガイドライン(英語)
- フジクラグループCSR調達ガイドライン(中国語)*近日公開予定
CSR調達ガイドラインで定める10分野
- A. 労働
- B. 安全衛生
- C. 環境
- D. 倫理
- E. 適切な輸出管理
- F. 製品安全性の確保
- G. 品質マネージメントシステムの運用
- H. コンピュータ・ネットワーク脅威に対する防御
- I. 国際社会・地域社会への貢献
- J. マネジメントシステム
※CSR調達ガイドラインの項目数が34(第3版)から51(第4版)へ増加
社会的に関心の高い課題への対応
健康と安全
安全で衛生的な職場環境および健康管理の推進を規定しており、良い職場環境の実現や安全性の向上に向けた活動を行っています。
団体交渉権
労働者の権利の尊重を規定しており、従業員の団結権の尊重を明記しています。
最低賃金などに対する権利の支持
公平で公正な報酬の提供を規定しており、従業員に少なくとも法定最低賃金を支払い、また不当な賃金減額を行わないことを就業規則に明記しています。
フジクラグループCSR調達推進体制
企業のグローバル化が加速している昨今、企業の調達活動に求められる社会的責任の重要度はますます高まっています。フジクラおよびフジクラグループでは、CSRに関する社内会議を定期的に開催しており、関連法規の説明と遵守やサプライヤ管理の取組みなどについて共有しています。またその際に、ESGに関するテーマの増加にあわせ、紛争鉱物などサプライチェーンにおける人権デューデリジェンスの重要性や、気候変動対応に関する情報など、お取引先の皆様と共有すべきテーマも検討しています。こうした会議を通じて調達担当スタッフの能力強化につなげています。
また、お取引先の皆様と直接対話する場として「フジクラグループパートナーズミーティング」を毎年開催しており、直接的なコミュニケーションを通じて、フジクラグループのCSR調達にご理解をいただくなど、サプライチェーン全体でCSR調達に取り組んでいます。
CSRサプライチェーンアンケート
フジクラグループでは、サプライチェーンにおけるCSR活動の実態を把握するため、主要なお取引先に対して、定期的にサプライチェーン・マネージメント・アンケートを行っています。アンケートの結果は、お取引先にフィードバックし、情報の共有を図っています。アンケートの内容については以下の通りです。
また、2022年度より、グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンの「CSR調達セルフ・アセスメント質問表(共通SAQ)」も活用しています。
- フジクラグループCSR調達ガイドラインの展開
- お取引先でのCSR調達実施状況
- サプライヤ評価の実施について
- 紛争鉱物調達を含む責任ある鉱物調達への対応
- 温室効果ガスや環境負荷物質含有防止への取り組み
- 英国現代奴隷法を含む人権についての対応
- など
サプライヤ評価制度
Q(品質)、C(コスト)、D(納期対応)、D(開発貢献度)、M(マネージメント)の視点から、お取引先の皆様を公平公正に評価し適切なサプライヤレイアウトを実現するため、フジクラグループでは2016年度よりサプライヤ評価システムを導入しています。現在、実施の範囲を拡大しており、高評価のお取引先の皆様とはより深いパートナーシップを構築していきます。
パートナーズミーティング
CSR調達の推進と浸透には、お取引先の皆様との直接対話が欠かせません。フジクラグループでは、東京、上海で「フジクラグループ・パートナーズ・ミーティング」を毎年開催し、お取引先の皆様のご理解とご協力を得て、サプライチェーン全体でCSR調達に取り組んでいます。
パートナーズミーティングでは、ご参加いただいたお取引先の皆様に、フジクラグループの経営計画や調達方針、CSR調達ガイドラインの説明を通して、お取引先の皆様にフジクラグループの調達活動へのご理解、ご協力をお願いしています。近年は、紛争鉱物などサプライチェーンにおける人権デューデリジェンスの重要性や、気候変動対応に関する情報提供など、ESGに関するテーマについてもお取引先の皆様と共有しています。
責任ある鉱物調達
フジクラグループは、紛争鉱物の調達に関してサプライチェーンの透明性を高めるため、「フジクラグループ紛争鉱物不使用方針」を2011年8月に設定しておりましたが、近年の鉱物調達に関する社会動向の変化に対応するため、「フジクラグループ責任ある鉱物調達方針」を2019年5月に制定しました。
紛争地域および高リスク国(CAHRAs*)での鉱物調達に関して、現地の人権侵害や労働問題等のあらゆるリスクや不正を重大な社会課題として認識し、サプライチェーン全体で責任ある鉱物調達を推進していきます。
フジクラグループ責任ある鉱物調達方針
フジクラグループは、グループ経営理念MVCVに基づき、責任あるサプライチェーンを確立するため、紛争地域諸国および高リスク国での鉱物調達に関して、人権侵害や労働問題等の非人道的行為に関与していない鉱物の調達に取り組みます。
今後もお取引先の皆様やグループ内への情報提供などを通じて、責任ある鉱物調達への対応強化を進めて参ります。お取引先様におかれましては、本方針をご理解賜り、責任ある鉱物調達実現のために共にご協力下さいますようお願い致します。
*CAHRAs:Conflict
Affected and High Risk Areas
紛争鉱物対応に関する啓発活動
フジクラは、電子情報技術産業協会(JEITA)の紛争鉱物の委員会である「責任ある鉱物調達検討会」に参加し、海外の規制や最新動向などについての情報収集を行っています。最新情報は、フジクラグループ内の関係者で毎年開催される責任ある鉱物調達担当者連絡会で共有しています。連絡会では、責任ある鉱物調達に関するの国際的な動向や、課題などの情報共有、対策に対する検討を行っています。また、フジクラグループパートナーズミーティングを日本と中国で開催し、お取引先の皆様とCSR調達並びに紛争鉱物調査へのご協力を要請しています。