究極のエコロジー社会を実現するために、
独自の“超電導線材”や“太陽電池”を開発。

超電導線材
現在最も高い通電特性が得られるイットリウム系高温超電導体を用いて、エネルギーに関するさまざまな社会ニーズに応えられる高性能超電導線材の開発を進めています。

未来の新事業につなげていくための研究開発にも、フジクラは果敢に取り組んでいます。
まず大きなテーマとして掲げているのは「環境・エネルギー」。その目玉が「超電導」です。電力の伝送ロスをゼロにすることで、高度なエコロジー社会実現を推進する超電導技術。フジクラはイットリウム系の超電導線材の開発で常に世界トップレベルの成果を上げています。

また、今後クリーンエネルギーの主役として期待される太陽電池においてもフジクラは、高価なシリコンと大規模な設備を用いず、スクリーン印刷できる材料と技術を駆使して低コスト・低電力で生産できる「色素増感太陽電池」を開発中。

さらに、電子部品や各種電線の鉛フリーなど環境負荷物質の排除を目指した新材料や研究にも力を注いでいます。

光通信や電子デバイスの領域においても、
革新的な“つなぐ”テクノロジーを研究中。

光通信技術の領域においては、長年培ってきた設計・製造技術を活かし、高速・大容量・高機能な通信用光ファイバや、次世代の光源として注目を集める光ファイバレーザを増幅させる光ファイバ、高出力レーザ光を安定して伝送することが可能なフォトニックバンドギャップファイバといった特殊な光ファイバを開発。光技術応用部品としては、光ファイバ自身をフィルタやセンサとして利用できる「ファイバグレーティング」も開発しています。このファイバグレーティングは、ケーブル・機器事業分野での風力発電システムに組み込まれ、風車の羽根の制御に応用されています。一方、フォトニック結晶を用いて光を自在に制御し、光デバイスの超小型化や光の導波路の小径化を実現する「シリコンナノフォトニックデバイス」を海外の研究所と共同で開発を進めています。

電子デバイスに関しては、シリコンの微細加工によって空気圧を電圧に変換する「半導体圧力センサ」や、磁気抵抗効果および磁気インピーダンス効果を利用して微小磁界を検出する「磁気センサ」、さらには従来の手法とは異なるアプローチでICの究極の小型化を実現する「ウエハレベルパッケージ」の実用化を図っています。「ウエハレベルパッケージ」は、最先端モバイル機器の小型化・高性能化に貢献する技術としてすでに広く活用されています。

また、当社が世界トップレベルのシェアを誇るFPCやメンブレンスイッチをさらに進化させるべく、最先端の材料および加工技術の研究に取り組んでいるほか、プリント配線板の内部に電子部品を実装して、さまざまな機器の小型化を図る「ICチップ内蔵基板」も開発しています。

このように“エネルギーシステム”と“光通信”と“電子デバイス”が高度に融合していくことで、フジクラの“つなぐ”テクノロジーは無限の可能性を秘めているのです。


ファイバグレーティング
光ファイバのコア部に周期的な屈折率変化を形成したもの。ここに光を入射すると屈折率変化の周期に対応した波長の光のみが反射されるため、光ファイバ自身にフィルタ機能を持たせることできます。

フォトニックバンドギャップファイバ
光ファイバの中に極小の空孔を規則的に配置し、ブラッグ反射と呼ばれる原理で、光をコア部に完全に閉じ込めて導波。伝送能力が飛躍的に向上するため、次世代の光ファイバとして期待を集めています。

ウエハレベルパッケージ
ICそのものを直接パッケージし、デバイスの究極の小型化を図るという革新的な技術も研究開発しています。