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製品情報

低損失光ファイバ(FutureGuide®-HSC)の販売開始

2017年11月2日

株式会社フジクラ(取締役社長 伊藤雅彦)は、長距離伝送に最適な特性を有する光ファイバ「FutureGuide®-HSC」を開発いたしました。

我々の生活に不可欠のものとなったインターネットは、光ファイバを用いた光通信システムに支えられています。スマートフォンや動画配信サービスの普及に伴い、インターネットトラフィックは増大を続けております。この継続的なトラフィック増大に応えるため、デジタル信号処理を用いた新しい光通信システム(デジタルコヒーレントシステム)の導入が始まっています。デジタルコヒーレントシステムにおいては、光ファイバに対して伝送損失の低減とコア断面積の拡大が要求されています。

この度当社はシリカコア、フッ素クラッド構造の採用により従来の光ファイバに比べて大幅な損失低減を実現した構成の光ファイバ(High performance Silica Core Fiber, HSC)を開発いたしました。本光ファイバは、波長1550 nmにおける伝送損失が0.168 dB/kmと低く、一般的な光ファイバ と比べて光の減衰量が約10%低くなっております。また、コア断面積は一般的な光ファイバよりも約40%大きく、デジタルコヒーレント通信で問題となる信号歪みを大幅に低減します。さらに曲げ特性に対しても十分な対処を行い、種々のケーブルに対応可能な特性を実現いたしました。FutureGuide®-HSCは、2016年11月に勧告化されたITU-T G.654.Eに準拠した特性を有しており、陸上伝送路におけるデジタルコヒーレントシステムに最適な特性となっております。

当社は、今後も増大していく通信需要を支える光ファイバの開発に引き続き取り組んでまいります。

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