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IoT機器用エネルギーハーベスティング電源を開発

2017年9月25日

株式会社フジクラ(取締役社長 伊藤雅彦)は、省電力・小型IoT機器に組み込み/搭載することで、電池交換が不要なエネルギーハーベスティング動作を簡便に実現できる「組込み用電源モジュール」を開発いたしました。

 近年、LPWA(LoRa, SIGFOX, NB-IoTなど※1)といったIoTネットワーク用無線技術が発展するのにあわせ、これらを用いた広域IoTセンシング機器の製品開発がスピードアップしています。多数・広範囲に設置されるIoT機器ではAC電源の配線工事やバッテリー交換の手間が不要となるエネルギーハーベスティング(環境発電)技術が機器駆動の有力な電源として期待されており、当社はこの用途に適したハーベスタ(環境発電素子)として、屋内や日陰などの比較的低照度の環境で高い発電効率を有する色素増感太陽電池を製品化しております。

 この度当社はこの色素増感太陽電池に、少ない自己消費で動作する電源マネジメント回路を組み合わせ、省電力・小型IoT機器類を、簡単にエネルギーハーベスティング動作させることができる電源モジュールを開発しました。このモジュールは周囲から得られる光エネルギー(照度)が変動しても機器へ安定した電力供給を行うための充放電機能、電圧安定化機能、保護回路等を1枚の基板にパッケージ化したものです。
動作させる回路の消費電力が大きい場合には、オプション機能として、搭載した乾電池をアシストし、電池交換頻度を削減する「ハイブリッド電源構成」を実現することもできます。

このモジュールは、生活環境であれば、どこでも得られる程度の照度で光エネルギーを高効率に蓄電し、定電圧電源として動作するため、様々な小型機器の電源としてそのまま実装いただけます。

 当社は、今後ますます加速していくIoT機器の発展をエネルギーハーベスティング技術によって支えてまいります。

※1:LoRaはSemtech Corporationの登録商標です。
   SIGFOXはSIGFOX社の登録商標です

エネルギーハーベスティング電源モジュール

図 エネルギーハーベスティング電源モジュール

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