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製品情報

極低消費電力型マルチホップ無線センサシステムを開発

2017年5月22日

株式会社フジクラ(取締役社長 伊藤雅彦)は、色素増感太陽電池を搭載し、自立電源で動作するセンサシステムを開発しました。
世界中で普及が加速しているIoTの分野で、様々なセンシングシステムが導入されています。それらセンシングシステムでは、AC電源の設置が不要でバッテリー交換のコストを低減できるエネルギーハーベスティング(環境発電)電源が、末端のセンサー機器を駆動する有力な電源供給方法として期待されています。
しかしながら、従来の低消費電力のセンサシステムでは1対Nのスター型の無線が搭載され、その通信可能距離は最大300m程度となるため、カバーエリアの大きさに制約が存在しました。

当社は、直射日光が得られない照度環境下でも優れた発電性能を発揮する色素増感太陽電池を開発し、エネルギーハーベスティングデバイスとしてセンサ機器用電源に搭載しました。あわせて、無線部に「高精度な同期によるマルチホップ機能」を実装することで、多段中継を低消費電力で実現し、親機1台で収容できるカバーエリアの飛躍的な拡大と、通信データの迂回ルート確保による冗長性の向上を同時に達成しています。
これらの新たな機能向上により、これまで適用が難しかった橋梁などのインフラ監視用途、山間部の法面監視などの防災用途(広範囲なカバーが必要)、および室内の温湿度・照度をきめ細かく監視・制御することによって達成可能なZEB*(障害物多々・迂回が必要)などの屋内外における様々な用途へ向け、構築コストが安価でメンテナンスコストも大幅に削減できる、画期的なセンシング・システムを提供いたします。

当社は本システムにより、皆様のIoT化推進をサポートし、導入に向けた様々な課題を解決してまいります。なお、この開発品は、東京ビッグサイトで5月24日~26日に開催されるワイヤレスジャパン2017(ブースNo. 4-4-1)で参考展示されます。
(*:ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル))

ハイブリッド電源型 無線センサシステム(920MHz帯マルチホップ型無線)

    ハイブリッド電源型 無線センサシステム
     (920MHz帯マルチホップ型無線)

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