2016年11月29日

株式会社フジクラ（取締役社長 伊藤雅彦）は、デンマーク工科大学、サウザンプトン大学（英国）と共に進めている『光伝送限界の克服』に対して、EUより「Horizon Prize」を受賞しました。平成28年11月9日（水）にイタリア・ローマにおいて行われた「第2回 グローバル 5G イベント」にて表彰式が行われました。

Horizon Prizeは、Horizon 2020（EUによる2014年～2020年の7年間にわたる総額800億ユーロ規模の研究・イノベーション枠組み計画）のもとでチャレンジ賞として位置づけられています。すでにいくつかの分野で賞が授与されていますが、この『光伝送限界の克服』という分野では初の賞となります。

デンマーク工科大学が開発した1チップの広帯域光源と弊社が開発したマルチコアファイバ、そしてサウザンプトン大学の開発したマルチコア・エルビウム添加ファイバ増幅器を用いて、超低消費電力かつ低コストで1000 km を超える伝送路において複雑な電気的処理を必要とせずに1 Pbit/s以上の伝送が可能であることを示し、その結果に対して賞が授与されました。

なお、本研究は総務省ならびにEC Horizon 2020による戦略的情報通信研究開発推進事業(国際連携型研究開発)「再構成可能なインフラのためのスケーラブル・フレキシブル光通信技術の研究開発(SAFARI)」の一部です。