株式会社フジクラ

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製品情報

小型・軽量リチウムイオンキャパシタの開発

2016年5月25日

株式会社フジクラ(取締役社長 伊藤雅彦)は、小型・軽量なリチウムイオンキャパシタ(以下LIC)を開発しました。エネルギー密度が電気二重層キャパシタ(以下EDLC)の5倍、当社従来のリチウムイオンキャパシタの2倍と小型・軽量を可能にしたLICです。開発品は、この特長から可搬機器、移動体、車両などの用途に適した蓄電デバイスの一つになると期待され、今後2年以内の実用化を目指します。

今回開発したLICは材料技術を活かした独自の電極設計により、正極の重量あたりの静電容量を上げることによって、エネルギー密度を19Wh/kgまで高めることに成功しました。

また、電解液にも改良を加えることで、エネルギー密度の向上に伴う内部抵抗の増加の抑制にも成功しています。フジクラでは将来の大容量化も睨んで5,000F級のセル開発も進めており、0.9mΩの低抵抗化を実現しました。

このようにエネルギー密度を向上したLICにおいても、LICが本来持つ優れた充放電特性が発揮でき、また耐久性試験においてはセルの発熱が抑制され、電池の劣化が抑えられることで、長寿命化を実現しました。

小型・軽量で優れた入出力特性および長期信頼性を備えた蓄電デバイスは必要であり、今回の開発品が携帯端末やウエアラブル機器などのような小型の機器やドローンなどの新しい産業から電気自動車、鉄道まで、幅広い用途への展開されることを期待しています。

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