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CSR

CSR報告書

フジクラグループCSR報告書2013
第三者意見、ご意見を受けて

第三者意見

昨年に続き「CSR報告書2013」を拝見させていただきましたが、昨年と比較して大幅に項目数が増え、情報開示への積極的な姿勢が伝わってまいりました。本報告書では、マテリアリティ(重要課題)の選定プロセスが詳しく記載され、新たに策定された「フジクラグループCSR重点方策」についても「CSRの先進モデル企業として社会に紹介される」企業グループの実現という中期目標を描いた上で、その実現のための施策として項目を設定される等、着実なステップアップをされている印象を受けました。
さらに、目標に対する結果の評価を、主管部門による自己評価だけでなく、CSR委員会委員による他者評価、担当役員による最終評価をされている点から、CSRを企業経営の一環として推進していることがうかがえます。
また今回は、初めて開催された「ステークホルダー・ダイアログ」についての報告もありました。社外との直接対話は、CSRリスク・機会の芽を見出していく機会になります。ぜひ今後もさまざまなステークホルダーとの対話を積極的に展開していただきたいと思います。

一方、今後の期待として挙げたい点は、社員一人ひとりのCSR意識の維持・向上です。これまでも“人にやさしい、地球環境にもやさしい”企業として企業文化を共有され、社会に貢献してきた御社ですが、グローバルでの事業展開においては、働く社員、そして接するステークホルダーも実に多様となります。当たり前と思ってきたことを今一度改めて確認し、グループ社員全員が、各国関連法へのコンプライアンスはもちろんのこと、国際的な行動規範に照らした行動を行うことが求められます。企業と人権の関わりについても、国によって社会背景の違いから注意すべきポイントが異なることがあります。世界で求められるCSRを理解し業務を行っていくことが、グローバル人材にとってますます重要になってくるでしょう。本報告書の中には、「世界人権デー」のキャンペーン実施について報告がありましたが、こうしたグループでの教育啓発の継続的展開、そしてリスクへの早期対応を図るための制度(内部通報制度等)の整備と報告についても今後期待したいところです。
また事業を世界で展開している実態を反映し、データや取組み等、情報開示の範囲を海外に拡大していくことは引き続き課題となると考えます。

例えば、紛争鉱物対応などで見られるように、今やCSRは大型案件の受注可能性を左右するほど大きな影響を事業に及ぼしつつあります。戦略的視点でCSRを捉え、世界の環境・社会課題の解決に貢献する製品・サービスを開発すると同時に、その事業プロセスでの企業責任を追求する。
終わりなき挑戦ではありますが、“人にやさしい、地球環境にもやさしい”企業として、フジクラらしさを発揮され、CSRの先進モデル企業となることを期待いたします。

 

ご意見を受けて

本報告書の表紙には「成長のCSRツリー」がイラストで表現されています。これは、私たちのCSRの取り組みレベルを木の成長で表現したものです。この「CSRツリー」は、グループとしてCSRが始まった2009年度は小さな双葉の芽生えとして描かれました。その後、幼木から潅木となり、4年目の今年は中高木へと成長しました。私たちの「CSRツリー」は、これからも社会の環境変化や課題に一つひとつ確実に対応しながら「社会」という大地にしっかりと根を張り、逞しい幹で大空に枝を伸ばした喬木へ、そしてやがて豊かな森へと成長させたいと考えています。弛まぬ社員一人ひとりのCSR(CSRツリー)の成長とグループ全体への広がりで、当社グループの持続的な発展とサステナビリティ社会の実現の両立を目指してまいる所存です。

専門家のお立場から大森慶子様より広い視野から第三者意見を頂きました。ご評価頂いた「情報開示の充実」では、私たちは次の5つの項目を意識して掲載しました。①マテリアリティと活動指標・方針の関連、②CSR中期目標と新重点施策、③社会との直接対話(ステークホルダー・ダイアログ)、④約800テーマとなるグループの活動(環境、働きやすい職場づくり、社会貢献活動)紹介、⑤始まった生物多様性確保の活動、の5つです。これらの項目についてはさらなる充実を継続します。また、課題としてご指摘頂いた「グローバルなコンライアンス等での社員一人ひとりのCSR意識の維持・向上に向けた教育啓発の継続的展開」、「グローバル企業としての情報開示の拡大」、「ビジネスとCSRの連携」は、引き続き取り組みを進めて専門家の大森様をはじめ、多くのステークホルダーの皆様にご理解ご評価をいただけるよう推進してまいります。

私たちは、大森様から頂きましたご意見をCSR推進するための良き指針・ガイドラインとして、グループの活動を着実に確実に進めて「お客様に感謝され、社会から高く評価される企業グループ」を目指します。