当社は、品質に対する全社の方針として「フジクラ クオリティ方針」を定め、この方針に基づき、顧客の視点に立ったモノの見方での品質管理を指向しています。2006年度本格展開したG-FPS活動は、製品品質だけに着目するのではなく、さまざまな業務プロセスの質を対象にしています。これは日々の仕事によって、製品を生み出す業務の質が製品の品質として作り込まれて行くからです。2009年度は、G-FPS活動の柱の一つである品質改善活動で海外拠点を中心に「品質のつくり込み」、「Zero-Defect活動」を継続しておこないました。品質は企業の総合力としてとらえ、営業・開発・設計・製造・間接部門が一体となって、“お客様の視点に立った”活動を進めています。

当社の各事業部、国内・海外グループ会社はISO9000の品質マネジメントシステム(QMS)をベースに事業に適したQMSを構築し運用しています。
品質保証担当役員のもと、全事業部長が参画して行われる全社品質保証委員会を定期的に開催し、全社の方針や品質目標の決定、品質に関する全社的な様々な問題に対する審議・決定と意見交換を行っています。
一方、社内品質保証監査委員会は事業部及びグループ会社に対してQMSの運用状況を監査しています。2010年度は自己評価方式を実施しています。

クレームの状況は次図のとおりです。2007年度から、改善要望事項を含め、より幅広くカウントし顧客品質情報として改善に取り組めるようにしました。2008年度以降は2007年度を基準として比較しています。
クレームは、お客様にとって最も望ましくないことであり、その低減は重要項目として引き続き取り組んでいきます。当社では製造の多くを国内・海外のグループ会社で行っており、発生したクレームの再発防止のためにグループ会社と連携をとって原因究明、対策を実施しています。
なお、重大クレームが発生した場合には、適時、品質保証担当役員、経営者に報告するとともに、必要に応じて特別編成チームによる原因追求を行うなど、お客様への影響を最小限にすべく処置を行っています。今後とも「重大クレームゼロ」を目標に掲げ品質保証活動を進めていきます。

消安法で規定される「製品事故」が発生した場合には、経営者に報告すると共に最優先で対応できる体制を取っています。
当社において、製品の安全性は極めて重要な要素であり、「製品事故」はあってはならないことです。
再発防止・未然防止の観点から、製品安全リスクアセスメントツール(R-Map手法等)を活用し、設計プロセス、製造プロセスを中心に製品安全活動を進めています。2010年度はグループ会社を含め21拠点に対して「R-Map手法研修」を実施しました。
当社の人財育成計画の一つとして、階層別に毎年若手技術者を対象にした品質管理教育を実施しています。「すぐに使える」を合い言葉に教育内容の見直しを進めており、実践に役立つ品質管理の基礎能力の獲得を目指していきます。研究開発部門については、職務上必須事項と位置づけ、新入社員から統計的品質管理教育を行なっています。
また、小集団活動については、グローバルフジクラ改善発表大会を年4回実施しました。G-FPS活動の成果として、従来の製造における工程改善に加えて、間接部門の活動も活性化され、事務改善、業務改善など、多くの間接業務に関する発表がありました。
