当社は、品質に対する全社の方針として「フジクラ クオリティ方針」を定め、この方針に基づき、顧客の視点に立ったモノの見方での品質管理を指向しています。2006年度本格展開したG-FPS活動は、製品品質だけに着目するのではなく、さまざまな業務プロセスの質を対象にしています。これは日々の仕事によって、製品を生み出す業務の質が製品の品質として作り込まれて行くからです。2008年度は、G-FPS活動の柱の一つである品質改善活動で海外拠点を中心に「品質のつくり込み」、「Zero-Defect活動」を展開しました。品質は企業の総合力としてとらえ、営業・開発・設計・製造・間接部門が一体となって、“お客様の視点に立った”活動を進めています。

各事業部、国内・海外グループ会社は、ISO9001の品質マネジメントシステム(QMS)をベースに、事業に適したQMSを構築し運用しています。全社品質保証委員会では、全社の品質方針や品質目標の決定、品質に関する全社的な様々な問題に対する審議・決定と意見交換を行っており、委員長は執行役員が品質保証担当役員としてこの任にあたっています。
各事業部、グループ会社では、それぞれの組織内で内部監査や調達元としての監査を実施し、QMSが適切に運用されているかをチェックしています。一方、品質保証監査委員会は、事業部およびグループ会社に対して品質保証監査を実施し、QMSの運用状況、ものづくりの改善状況を調査していますが、2008年度も引き続き“ものづくり”の重要性に着目して監査を実施しています。

当社製品の多くは、国内・海外のグループ会社で製造しています。クレームが発生した場合には、再発させないようにグループ会社と連携をとり、原因究明・対策を実施しています。重要なクレーム(重大クレーム)については、品質保証担当役員、経営者に報告すると共に、お客様との連絡を密にして、お客様への影響を最小限にすべく処置を行っています。日々「重大クレーム ゼロ」を目指し、品質保証活動に取り組んでいます。クレームの状況については下記のグラフ図のとおりです。2007年度において、前年より増加が見られていますが、これは一部の品種でのクレーム増加が原因となっています。
また、2007年度からはお客様の視点からクレームを再定義。以前より幅広くクレームをカウントし改善に取り組めるようにしました。したがって2008年度からは、2007年度を基準化したもので表しています。

製品の安全性は、最も重要な要素であると認識しています。これまで以上に製品の安全性において、予防の観点から設計プロセス、製造プロセスを中心に細心の注意を払っていきます。
当社では改正消費生活用製品安全法(略称 改正消安法)での製品事故に関するお客様からの専用の情報受付窓口をホームページに設定しています。さらに、販売事業者様との連携を取り、一般消費者のお客様からの情報収集、お客様への製品の正しい使い方等の情報提供を行い、お客様が安全にご使用いただけるように努めています。お客様から寄せられた苦情、ご意見等の情報は、製品の安全性の改善や取扱説明書の見直し等に反映しています。
2007年度より当該ACアダプタについて、発熱を抑止するタイプのものに無償にて交換させていただいています。交換作業は、2008年度末現在94.2%まで進捗しています。無償交換につきましては、今後も継続していきますので、情報の提供等、ご協力の程、お願い申し上げます。
当社の人財育成計画の一つとして、階層別に、毎年、若手技術者を対象にした品質管理教育を実施しています。また、グループ会社内でも独自に品質管理教育を実施していますが、これとの連携をとり、品質管理教育の充実と国内・海外グループ会社への教育の拡大を図っています。「すぐに使える」を合い言葉に、教育内容の見直しを進めており、実践に役立つ品質管理の基礎能力の獲得を目指しています。 2008年度から社内各部門、グループ会社の要請に応じて、「なぜなぜ分析」、QC手法等の出張研修も開始しました。
また、小集団活動はQCサークル活動として、グループ会社も活発に活動しています。毎年、QCサークル活動発表大会を日本で開催。国内はもとより海外から多くの発表があり、ここ数年発表件数が増加しています。G-FPS活動では“聖域なし”の活動を行い、製造部門だけでなく間接部門からの改善報告が期待できます。