フジクラ 木場千年の森
について

地域コミュニティの
シンボルとして

ビオガーデン入り口の写真

フジクラグループは、本社敷地の再開発にあたり、地元の学校や地域の皆様からの緑化への要望や生物多様性への注目が高まったことを受け、2010年11月に自然空間である「ビオガーデン フジクラ 木場千年の森」を本社敷地内に創設しました。
この森の名前には、江東区木場の地で地域の皆様と共に"豊かな自然が遥か一千年先の未来まで続いていくように"との願いが込められており、広さ2,200㎡の敷地には、2つの池とそれをつなぐ小川、浮島、遊歩道などが設けられ、生きものたちが優先される空間として設計されています。

数百年前の武蔵野台地の豊かな森や林を再現するために在来種にこだわり、関東南部に在来植生するタブノキ林や自然と共生した雑木林を創出し、荒川流域の自然をモデルとして在来種を中心に生物多様性に配慮した生態系を再現しています。 また、荒川流域の水草や水底の泥を移植し、魚類7種・約500匹を採集して放流することで水生環境を整備するとともに、表土移植や繁殖用土手、枯木、浮島、松抗丸太、流木などのほか、小松石やボサ石を利用して淀みや浅瀬を作ることで多様な生息環境を提供しています。

コンセプト

上の池周辺は生物の生息環境を守る保護区域とし、常緑樹を多用して山間の風景を、下の池周辺は人々が散策や鑑賞を楽しむ解放区域とし、落葉樹を多用して里山の風景をイメージしています。
さらに、両池を結ぶ小川は山間の渓流のように水が流れるような設計にしました。
また、フジクラ本社のある江東区の「水辺の散歩道」とも連携・接続し、開放型の公共的な空間を提供しています。

ビオガーデンマップ

ビオガーデンとは

ビオガーデンとは、ビオトープ(ドイツ語:Biotop)の要素を取り入れた庭園を意味しています。
ビオトープのビオ(Bio)は、「生命、生き物」という意味で、トープ(top)は、「場所」という意味です。
英語だとバイオトープ(Biotope)と言います。つまり、「野生生物が生息している空間」のことで、そのビオトープの要素を取り入れて、人も楽しんで、くつろげるような庭園を意味します。
ビオガーデン「フジクラ 木場千年の森」は、野生生物を優先に考えた保護区・ビオトープ部分と、その要素を取り入れ、私たちも楽しんでくつろげるビオガーデン部分で構成されています。水辺には水草やコケ類があり、土中には、ミミズやムシ類、菌類などが生き、川、池にはフナ、メダカ、ヤゴ(トンボの子)などが生息しています。また、それらを餌とするサギやカワセミ、カルガモなどの様々な鳥たちが飛来しています。
多様な生物を身近に感じる憩いの場としての「ビオガーデン」を、地域の皆様とともに育てて行くことを目指しています。